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【材料】今週のマーケット展望「リスクオフで下値模索の展開か」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(高井ひろえ)


皆さま、明けましておめでとうございます。フィスコマーケットレポーター高井ひろえの「マネックス証券の気になるレポート」です。2020年がスタートしましたね。皆さんは年末年始、いかがお過ごしでしたでしょうか。本年度も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、1月6日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

まず広木さんは、足元の動きについて、『トランプ米政権が、イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害したことで、米国とイランの軍事的衝突の可能性が高まっている』と指摘しています。『中東情勢の緊迫化を受けて原油価格は急上昇』し、『リスク回避の機運が高まるなか、ISM製造業景気指数の予想外の悪化もあって米国債が買われ長期金利は低下、ドル安円高の流れに傾いている』と伝えています。

年明けの東京株式市場については、『全面安で始まりそうだが、売り一巡後に下値を買う動きが見られるか注目したい』と示唆しています。先週末のNY市場でも、『ダウ平均は下げ幅を一時368ドルに広げたが、売り一巡後は下げ渋り結局233ドル安で終えている』とのことです。

続けて、日経平均について、『2万3000円台前半は拾い場ではないか』と考察しており、その理由について、『米国とイランの軍事的な対立が強まっても、米国株相場に大きな影響はないからグローバルなリスクオフがずっと継続するような事態にはならないと思われる』と分析しています。

『世界最大の産油国である米国はホルムズ海峡依存が高くない』として、『むしろ原油価格上昇はこれまで低迷していた米国のエネルギー株にプラスであることに加え、サウジをはじめとするオイルマネーによる投資も活性化するだろう』との見解を述べています。加えて、『無論、日本企業にとってはコスト高要因となってネガティブだが、グローバル・マーケットという観点からは必ずしも悪材料だけではない』と指摘しています。

今週の注目材料としては、『9日の安川電機<6506>の第3四半期(9~11月)決算発表と10日の米雇用統計』を挙げています。

最後に、予想レンジについて『2万3000円~2万4000円とする』とまとめています。

参考にしてみてくださいね。

高井ひろえの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを高井ひろえの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ

《HH》

 提供:フィスコ

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