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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ジーエヌアイ、内田洋、住友電

住友電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■内田洋行 <8057>  5,240円  +705 円 (+15.5%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率3位
 内田洋行 <8057> がストップ高買い気配。11月29日大引け後に発表した20年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常利益が前年同期比31倍の41.6億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。教育ICT化需要の拡大を背景に、学校市場向けIT関連機器の販売が急増したことが寄与。「Windows10」への更新需要でハードウェアやシステム更新が増加したほか、軽減税率制度導入に伴う食品業向けシステム対応が大幅に増えたことなども収益を押し上げた。第1四半期実績だけで、通期計画の42.5億円に対する進捗率は98.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■都築電気 <8157>  1,460円  +63 円 (+4.5%)  11:30現在
 11月29日、都築電気 <8157> [東証2]が発行済み株式数の10.13%にあたる250万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は12月9日。

■ジーエヌアイグループ <2160>  1,845円  +68 円 (+3.8%)  11:30現在
 ジーエヌアイ <2160> [東証M]が大幅高。11月29日大引け後、19年12月期の連結税引き前利益を従来予想の10.8億円→12.2億円に12.7%上方修正。増益率が3.0倍→3.4倍に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。医薬品事業、医療機器事業ともに収益性が向上することが上振れの要因となる。

■住友電気工業 <5802>  1,680円  +46 円 (+2.8%)  11:30現在
 住友電気工業<5802>は続伸し年初来高値を更新。SMBC日興証券は29日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は1280円から2000円に引き上げた。自動車関連事業ではワイヤーハーネスの復調が見込めるほか、5G向け電子デバイスの成長が期待できることを評価している。ワイヤーハーネスは世界シェアが上昇傾向にあり、電子デバイス(窒化ガリウム)は5Gの基地局向けに飛躍期を迎えたとみている。

■学研ホールディングス <9470>  7,530円  +180 円 (+2.5%)  11:30現在
 11月29日、学研ホールディングス <9470> が20年3月31日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の4分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■日経レバ <1570>  22,180円  +470 円 (+2.2%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が500円近い上昇をみせ、前週26日につけた年初来高値2万2310円更新を射程圏に捉えている。売買代金は全市場を通じて群を抜いている。日経平均株価にリンクさせたETFで値動きが日経平均の2倍に基本設定されていることから、全体相場のボラティリティが高まる局面では個人投資家を中心とした短期資金の流入が加速する傾向がある。きょうは、前週末の米国株市場でNYダウなど主要指数が反落したにも関わらず、全体相場はやや意外高ともいえる展開で上値指向を強めており、日経レバは空売り筋の買い戻しなども誘発する形で上げ足を強めている。

■日本郵船 <9101>  1,912円  +33 円 (+1.8%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>など大手をはじめ海運株が買いを集めている。米中交渉の先行きに不透明感はあるものの、マーケットは早晩両国が落としどころを見つけるとの見方が強いほか、直近発表された中国の11月の製造業PMIが前月比0.9ポイント高の50.2と7カ月ぶりに50を上回ったことで、中国景気に対する過度な不安心理が後退した。中国経済が改善傾向をたどれば、グローバル物流も活性化するとの思惑から海運株には追い風となっている。

■ファナック <6954>  21,220円  +315 円 (+1.5%)  11:30現在
 ファナック<6954>、ダイフク<6383>などFA関連株が頑強な値動き。前週末の米国株市場では、香港人権法案にトランプ米大統領が署名したことを受け、米中摩擦問題が再び意識され、NYダウなど主要株価指数が下落、キャタピラーなど中国関連株も軟調な動きを強いられた。しかし、一方で中国の足もとの景況感は改善傾向にあり、中国国家統計局が30日に発表した11月の製造業PMIは約7カ月ぶりに好不況の分かれ目である50を上回った。これを受け、中国向け売上比率の高い設備投資セクターは買いに厚みが加わっている。

■日本エスコン <8892>  994円  +14 円 (+1.4%)  11:30現在
 日本エスコン<8892>が5日続伸し年初来高値を更新している。11月29日の取引終了後、保有する販売用不動産を中電不動産(名古屋市中区)に売却すると発表。これに伴い、20年12月期業績に固定資産譲渡益26億7600万円を計上するとしたことが好感されている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,741円  +103 円 (+1.4%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が反発、東証1部売買代金上位で株価は前週末の下げをほぼ帳消しにする形で戻りに転じている。足もと外国為替市場で1ドル=109円70銭前後まで円安方向に振れており、これを背景に輸出株の中でも特に為替感応度の高い同社株には支援材料となっている。同社の20年3月期想定為替レートは1ドル=107円と厳しめにみており、実勢との比較では円安メリットが発生する。目先、中国景気減速への警戒感が和らいでいることもポジティブ材料となっている。

■エボラブルアジア <6191>  2,226円  +27 円 (+1.2%)  11:30現在
 エボラブルアジア<6191>が5日ぶりに反発している。11月29日の取引終了後、製茶業及びECサイト運営を手掛けるひかわ(島根県出雲市)を12月23日付で完全子会社化すると発表しており、これが好感されている。ひかわ社の子会社化は、エボラブルAのブランド構築ノウハウやWEBマーケティングノウハウを活用し、ひかわ社のブランディング強化や個人向けECサイトの拡大などを図り、ひかわ社のバリューアップとエボラブルAのライフイノベーション事業の成長を図るのが狙い。なお、業績への影響は精査中としている。

■コマツ <6301>  2,589円  +22 円 (+0.9%)  11:30現在
 コマツ<6301>や日立建機<6305>が高い。きょう午前10時45分に発表された財新・中国11月製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.8と市場予想(51.4)を上回った。先週末30日に中国国家統計局が発表した中国11月製造業PMIが50.2と市場予想を上回り好不況の分かれ目となる50を超えたことに続き、財新発表の中国製造業PMIも好調だったことを市場は好感している。

■トリケミカル研究所 <4369>  7,870円  -780 円 (-9.0%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 トリケミカル研究所<4369>は5日ぶりに反落。同社が29日取引終了後に発表した20年1月期第3四半期(2~10月)累計の連結決算は、売上高が前年同期比5.8%増の61億1500万円、経常利益が同27.5%増の26億5100万円、最終利益が同32.4%増の20億6300万円と順調だった。ただ、第3四半期のみ(8~10月)でみた場合、経常利益は前年同期比5.4%減となる。同社は半導体及び太陽電池向け化学薬品メーカーで、少量多品種路線で利益率を維持しながら東アジア向けが牽引する形で業容拡大している。株価が年初から右肩上がりの上昇を継続してきただけに、目先業績モメンタムの悪化が利益確定売りを誘う格好となった。

■ACCESS <4813>  1,006円  -57 円 (-5.4%)  11:30現在
 29日に決算を発表。「2-10月期(3Q累計)経常が赤字拡大で着地・8-10月期も赤字拡大」が嫌気された。
 ACCESS <4813> [東証M] が11月29日大引け後(15:00)に決算を発表。20年1月期第3四半期累計(2-10月)の連結経常損益は10.2億円の赤字(前年同期は4億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
  ⇒⇒ACCESSの詳しい業績推移表を見る

■エスエルディー <3223>  1,410円  +300 円 (+27.0%) ストップ高   11:30現在
 エスエルディー<3223>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は11月29日に、スイーツのテイクアウト型ショップ「ピカチュウスイーツ by ポケモンカフェ」を12月19日にオープンすると発表しており、改めて材料視されているもよう。また同日には、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>傘下のスクウェア・エニックスから店舗運営業務を受託している「SQUARE ENIX CAFE Osaka(スクウェア・エニックス カフェ オオサカ)」でニンテンドースイッチなどで発売・配信中のRPG「OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー)」とのコラボカフェを12月28日~来年2月7日まで期間限定で開催することや、GINKAN(東京都港区)が運営するトークンエコノミー型グルメSNS「シンクロライフ」に自社の5店舗が加盟することも明らかにしている。

■大研医器 <7775>  630円  +100 円 (+18.9%) ストップ高   11:30現在
 大研医器<7775>が急反発している。1日付の日本経済新聞電子版で、同族企業について「長期投資の対象として検討する価値がある」と報じており、なかで同社が紹介されていることが好材料視されているようだ。記事では、同社の強みを「ニッチ分野でのイノベーション製品にある」とし、「小さな電子部品を組み立てるMEMS(微小電子機械システム)技術を活用し、サイズや重量を大幅に小さくした薬剤注入器の開発に成功。近く承認を得て来年秋にも発売する計画」と紹介。また、同紙が集計する売上高100億円以下の上場企業で過去5年間の総還元額が首位だったとも報じている。

■ウチダエスコ <4699>  3,460円  +500 円 (+16.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ウチダエスコ <4699> [JQ]がストップ高買い気配。11月29日大引け後に発表した20年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常利益が前年同期比4.8倍の9億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。教育ICT化需要の拡大を背景に、大型案件を含む学校市場向けタブレット型端末などの販売や導入サポート案件が集中したことが寄与。ソリューションサービス事業の黒字転換も大幅増益に貢献した。第1四半期実績だけで、通期計画の8.3億円をすでに上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 ブティックス <9272>  3,960円  +700 円 (+21.5%) ストップ高   11:30現在
 阿波製紙 <3896>  618円  +100 円 (+19.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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