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【材料】ヨコオ---2Qは2ケタ増収増益、通期業績予想の上方修正も発表

ヨコオ <日足> 「株探」多機能チャートより

ヨコオ<6800>は12日、2020年3月期第2四半期(19年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比12.3%増の299.33億円、営業利益が同89.0%増の25.04億円、経常利益が同26.9%増の22.11億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同27.8%増の16.45億円といずれも上期として過去最高となった。

車載通信機器の売上高は前年同期比4.6%増の195.15億円、セグメント利益は同58.1%減の1.09億円となった。主力製品であるシャークフィンアンテナ/GPSアンテナをはじめとする自動車メーカー向けアンテナは、国内・海外ともに販売が伸長し、前年同期を上回った。また、ETCアンテナなど国内向けを主とする製品も、新規受注の獲得などにより前年同期を上回った。

回路検査用コネクタの売上高は前年同期比39.8%増の60.68億円、セグメント利益は同360.1%増の13.01億円となった。主力製品であるBGAソケット等半導体後工程検査用治具の販売は、メモリー分野を中心に需要が減速した前年同期とは対照的に、非メモリー分野での大幅な受注増などにより、前年同期を大幅に上回った。また、半導体前工程検査用治具の販売も、周辺機器を含めてワンストップソリューションでサービスを提供するターンキービジネスの受注獲得などにより、前年同期を上回った。

無線通信機器の売上高は前年同期比19.5%増の43.49億円、セグメント利益は同39.7%増の10.89億円となった。微細スプリングコネクタを中核製品とするファインコネクタ事業においては、POS端末/ヘルスケア市場向け販売の堅調な推移に加え、ウェアラブル端末向け販売の伸長や業務用端末向けのスポット的な受注増などにより、売上高は前年同期を上回った。メディカル・デバイス事業においても、ユニット製品販売が国内・海外ともに堅調に推移したことに加え、部品販売が増加したことにより、売上高は前年同期を大幅に上回った。

2020年3月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比8.7%増(前回予想比1.7%増)の595.00億円、営業利益が同43.6%増(同7.4%増)の43.50億円、経常利益が同18.7%増(同5.4%増)の39.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同24.5%増(同3.8%増)の27.50億円としている。売上高は過去最高を更新し、各利益についても過去最高益を目指す。

《SF》

 提供:フィスコ

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