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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:富士フイルム、GMO、ブレーキ

富士フイルム <日足> 「株探」多機能チャートより
■オロ <3983>  3,415円  +500 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 オロ <3983> がストップ高。12日大引け後に発表した19年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益が前年同期比17.8%増の10.3億円に伸びて着地したことが買い材料視された。クラウドソリューション事業が収益を牽引した。新規顧客の獲得や既存顧客との取引拡大を背景に、主力のクラウドERP(基幹業務システム)「ZAC」の稼働ライセンス数が増えた。上期(1-6月)は17.4%経常減益だっただけに、2ケタ増益に転じたことを評価する買いが向かった。

■曙ブレーキ工業 <7238>  253円  +23 円 (+10.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 曙ブレーキ工業<7238>が大幅続伸。同社が12日取引終了後に19年7~9月期に国内拠点の減損処理などで約250億円の特損を計上することを発表した。一方、事業再生ファンドからの出資と取引金融機関の債権放棄に伴い9月末時点で債務超過の解消を果たし、「継続企業の前提に関する注記」の記載も解消。また20年3月期の連結営業利益が前期比13倍の28億円になりそうだと発表しており、これをポジティブ視する形で短期資金が流入している。

■歯愛メディカル <3540>  3,165円  +263 円 (+9.1%) 一時ストップ高   11:30現在
 12日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常が20%増益で着地・7-9月期も59%増益」が好感された。
 歯愛メディカル <3540> [JQ] が11月12日大引け後(15:30)に決算を発表。19年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比20.0%増の17.1億円に伸び、通期計画の20.9億円に対する進捗率は82.1%に達し、さらに前年同期の72.6%も上回った。
  ⇒⇒歯愛メディカルの詳しい業績推移表を見る

■アトラエ <6194>  3,510円  +270 円 (+8.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 アトラエ <6194> が続急伸。12日大引け後に発表した19年9月期の経常利益(非連結)は前の期比8.2%増の7億1300万円で着地。続く20年9月期も前期比22.0%増の8億7000万円に伸び、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力の成功報酬型求人サイト「Green」の高成長が継続するほか、組織改善ツール「wevox」の導入企業も伸び、30.1%の大幅増収を見込む。

■GMOインターネット <9449>  2,197円  +164 円 (+8.1%)  11:30現在
 GMOインターネット<9449>が大幅上昇、一時10%を超える上げで2200円台に買われ連日の年初来高値更新となった。中小企業向けを中心にネット活用支援ビジネスを展開するが、旺盛な企業のネットインフラ需要を取り込み業績は好調に推移している。同社が12日取引終了後に発表した19年1~9月期決算は営業利益が前年同期比15%増の199億3000万円と2ケタ伸長をみせた。これを評価する形で投資資金を呼び込んでいる。EC(電子商取引)市場の拡大を背景に決済代行事業が伸びて、全体業績を牽引している。

■JIG-SAW <3914>  4,795円  +355 円 (+8.0%)  11:30現在
 12日、JIG-SAW <3914> [東証M]が発行済み株式数(自社株を除く)の0.61%にあたる4万株(金額で2億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月13日から12月31日まで。

■ASB機械 <6284>  4,210円  +280 円 (+7.1%)  11:30現在
 12日に決算を発表。「今期経常は10%増益へ」が好感された。
 日精エー・エス・ビー機械 <6284> が11月12日大引け後(16:00)に決算を発表。19年9月期の連結経常利益は前の期比20.6%減の41.9億円になったが、20年9月期は前期比9.7%増の46億円に伸びる見通しとなった。
  ⇒⇒ASB機械の詳しい業績推移表を見る

■九州FG <7180>  486円  +31 円 (+6.8%)  11:30現在
 九州フィナンシャルグループ<7180>は大幅高。12日取引終了後に、発行済株式数の2.65%に当たる1200万株、55億円を上限に、きょうから20年3月24日まで自己株式取得をする方針を発表した。また、同時に発表された19年4~9月期の連結純利益は111億6200万円(前年同期比7.8%減)とコンセンサスの103億円を上回っており、これらを材料視する形で買いが流入している。

■富士フイルム <4901>  5,163円  +292 円 (+6.0%)  11:30現在
 富士フイルムホールディングス<4901>は全体地合い悪のなか、商いを伴い大幅高に買われ異彩を放っている。同社は12日取引終了後、20年3月期業績予想の修正を発表した。通期想定為替レートを1ドル=110円から108円に円高方向に修正した関係で売上高は減額したものの、最終利益を従来予想の1550億円から1620億円(前期比17%増)に上方修正しており、これが好感される形となった。利益増額は富士ゼロックスの完全子会社化により持ち分利益が増加することを反映したもの。

■タカラトミー <7867>  1,285円  +70 円 (+5.8%)  11:30現在
 タカラトミー<7867>が商いを集めて全般軟調相場に抗して3日続伸している。株価は一時、前日比9.2%高の1327円と上値を伸ばした。12月の年末商戦を控えるなか、アニメ関連商品の販売好調による業績の回復色を見せる同社に市場の注目が高まっている。12日の取引終了後、第2四半期(4~9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比6.8%減の830億9200万円、営業利益が同17.6%減の58億2600万円と減収減益だったが、第1四半期の66.8%営業減益に比べるとモメンタムは大幅に改善しており、今後の業績回復を期待する形で買いが流入している。

■CKD <6407>  1,691円  +88 円 (+5.5%)  11:30現在
 CKD <6407> が急伸。12日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の9.5億円→24.6億円に2.6倍上方修正。減益率が82.5%減→54.7%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。延期されていた半導体設備投資が一部再開され、半導体関連向け流体制御機器などの販売が伸びる。自動機械部門の収益性改善が進むことも上振れに大きく貢献する。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の10円→11円(前期は28円)に増額修正したことも好感された。

■GAテクノ <3491>  3,625円  +185 円 (+5.4%)  11:30現在
 GA technologies<3491>が7連騰している。この日の寄り前に、中古不動産と購入希望者をマッチングする流通プラットフォーム「RENOSY(リノシー)」事業に関して、四半期ごとの中古不動産の売買成約件数を発表しており、第4四半期(8~10月)は619件になり、第1四半期(18年11~19年1月)の352件に対して大幅に増加したことが好感されている。19年10月期通期では過去最大の1856件になったとしており、業績への貢献が期待されている。なお、決算発表は12月9日を予定している。

■東映 <9605>  15,430円  +460 円 (+3.1%)  11:30現在
 東映 <9605> が反発。12日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の105億円→152億円に44.8%上方修正したことが買い材料視された。映画興行で「劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』」が大ヒットしたほか、版権許諾では「ドラゴンボール」シリーズや「ワンピース」が国内外で好調だったことが寄与。併せて、通期の連結経常利益も従来予想の192億円→245億円に27.6%上方修正。減益率が26.1%減→5.7%減に縮小する見通しとなった。

■ソニー <6758>  6,820円  +53 円 (+0.8%)  11:30現在
 ソニー<6758>が全体下げ相場に抗して4日続伸、連日の年初来高値更新と気を吐いている。19年4~9月期業績は、トップラインは小幅減収だったものの、営業利益は前年同期比17%増と2ケタの伸びを確保した。通期見通しについても従来予想の8100億円から8400億円に上方修正している。同社の稼ぐ力を評価する動きがマーケットにも広がっており、機関投資家とみられる継続的な買いを呼び込んでいる。スマートフォン向けイメージセンサーの需要が高水準で収益を牽引。そのなか、同社は1000億円規模の資金を投じて長崎県にイメージセンサー増産に向けた新工場を建設する構えにあり、市場でも攻めの経営姿勢を評価する声が強い。

■ニチイ学館 <9792>  1,651円  -294 円 (-15.1%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 12日に決算を発表。「今期経常を21%下方修正」が嫌気された。
 ニチイ学館 <9792> が11月12日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の40.5億円に急拡大した。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の110億円→87億円(前期は57億円)に20.9%下方修正し、増益率が92.9%増→52.6%増に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒ニチイ学館の詳しい業績推移表を見る

■ネットマーケティング <6175>  1,098円  +150 円 (+15.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ネットマーケティング <6175> がストップ高買い気配。12日大引け後に発表した20年6月期第1四半期(7-9月)の経常利益(非連結)が前年同期比15倍の4.1億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。アフィリエイト広告の代理店事業でエステや人材関連などのサービス部門が好調だったことが寄与。前期に戦略投資を実行した恋愛・婚活マッチングサービス「omiai」を展開するメディア事業の営業損益が黒字に急浮上したことも利益拡大に貢献した。上期計画の3.9億円をすでに上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 ナガオカ <6239>  1,343円  +300 円 (+28.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 カネヨウ <3209>  866円  +150 円 (+20.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 ログリー <6579>  2,120円  -500 円 (-19.1%) ストップ安売り気配   11:30現在
 リビン・テクノロジーズ <4445>  3,930円  -700 円 (-15.1%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、2銘柄

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