【特集】「電線地中化」が1位をキープ、補正予算など思惑続く<注目テーマ>
TOPIX <日足> 「株探」多機能チャートより
1 電線地中化
2 5G
3 キャッシュレス決済
4 ソーシャルゲーム
5 人工知能
6 バイオテクノロジー関連
7 水素
8 TOPIXコア30
9 国土強靱化
10 ドローン
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「電線地中化」がランキング1位と依然として注目を集めている。
9日早朝、関東に上陸した台風15号による甚大な被害は深い傷跡を残し、いまだ復旧がままならない地域も多い。こうしたなか、千葉県を中心とする大規模停電を受け電線地中化関連株に注目が集まったが、いまだその関心度は高い。
あすは10月入りとなるが、補正予算の編成も意識されるなか国土強靱化の国策テーマが再浮上する公算もあり、その一角として再び電線地中化関連株に物色の矛先が向かう可能性もある。また、小池百合子東京都知事が13日の会見で、電線地中化について「これはまさしく防災そのもの」と言及しており、来年の都知事選挙において大きな選挙テーマとして浮上するとの思惑もあるようだ。
電線地中化では、共同溝などを手掛けるイトーヨーギョー<5287>には投資家の視線が熱く、ニュースなどに対して株価の感応度も高いことで知られる。株価は24日に1027円まで買われ年初来高値を更新、ここ数日は軟調展開だったが、きょうは4日ぶりに反発している。
また、ゼニス羽田やホクコンの経営統合で誕生したベルテクスコーポレーション<5290>も電線地中化の中核銘柄として知られている。そのほかでは日本ヒューム<5262>、日本コンクリート工業<5269>、いわゆる「電線御三家」の一角で古河電気工業<5801> 、フジクラ<5803>にも活躍期待。また通信工事大手のコムシスホールディングス<1721>、協和エクシオ<1951>などの動向も注目される。
また、 電線地中化が加速するなか、建設コンサル大手の長大<9624>、オオバ<9765>にも目を配っておきたいところだ。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)