【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):Amazia、ケミプロ、モブキャスト
ケミプロ <日足> 「株探」多機能チャートより
ケミプロ化成<4960>が上値追い。株価は4日続伸となり、きょうの高値まで21%の上昇と動兆著しい。製紙用薬剤や電子材料などを手掛けるが、主力の紫外線吸収剤はドイツの化学品大手BASF向けが回復している。また、米アップルのiPhone新機種発売に伴い有機EL材料の需要獲得が進むとの見方も出ている。20年3月期経常利益は前期比2.5倍の2億円、年間配当は3円50銭と増配を見込んでおり、PBR0.9倍弱の時価は割安感が強い。
■モブキャスト <3664> 211円 +3 円 (+1.4%) 本日終値
モブキャストホールディングス<3664>が高い。前引け後に、料理家の栗原はるみ氏が提案する食器・生活雑貨の販売や栗原はるみ氏のレシピによるレストランの経営などを行うゆとりの空間(東京都目黒区)の第三者割当増資を引き受け、子会社化すると発表しており、これが好感された。今回の子会社化は、ネット事業や企業経営ノウハウ、グループ各社とのシナジーを活用することで商品・サービスにまつわるマーケティング支援で既存事業をさらにテコ入れするとともに、比較的伸び率が緩和な公式オンラインショップの運営強化をしていくことでさらなる成長が見込めると判断したという。また今後、資本業務提携により更なる成長を追求し、最終的には株式上場を目指すとしている。
■ニイタカ <4465> 1,564円 +19 円 (+1.2%) 本日終値
ニイタカ<4465>が10日続伸し、年初来高値を更新した。同社は26日取引終了後に、20年5月期第1四半期(6~8月)の連結決算を発表。営業利益は2億8000万円(前年同期比46.2%増)となり、上半期計画5億円に対する進捗率は56.0%となった。売上高は42億6900万円(同2.7%増)で着地。コストパフォーマンスに優れた食器洗浄機用洗浄剤や感染症予防に貢献できる除菌用アルコール製剤などの販売に注力したことが功を奏したほか、利益面では原材料費が減少したことが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。
■ライクキッズネクスト <6065> 909円 +8 円 (+0.9%) 本日終値
ライクキッズネクスト<6065>がしっかり。26日の取引終了後、子会社ライクアカデミーが展開する認可保育園について、20年4月期に20カ所を新規に開設すると発表。前期に比べて3カ所増えることが好感されたようだ。
■Amazia <4424> 3,385円 -375 円 (-10.0%) 本日終値
Amazia<4424>が大幅続落。26日の取引終了後、19年9月期の単独業績予想について、売上高を30億2700万円から33億8000万円(前期比2.5倍)へ、営業利益を3億円から4億500万円(同5.2倍)へ、純利益を2億1000万円から2億8000万円(同3.0倍)へ上方修正したが、第3四半期決算が通期計画を上回っていたことから、直近の株価はこれを織り込む動きとなっており、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。継続的な人気作品の配信やゴールデンウィークの好影響などで、主力アプリ「マンガBANG!」のMAU(月間アクティブユーザー数)が増加したことや、ユーザーの決済率が高まったことなどが要因としている。
■NaITO <7624> 215円 -22 円 (-9.3%) 本日終値
NaITO<7624>が急落。26日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結業績は、売上高237億5900万円(前年同期比3.7%減)、営業利益5億4900万円(同24.7%増)、純利益4億4200万円(同12.0%増)と増収増益だったものの、6~8月期では33.2%営業減益となっており、これが嫌気された。大型連休による稼働日数減少の影響などで主力の切削工具が減少。営業利益は、たな卸資産の評価方法の変更による増加要因で第1四半期に膨らんだが、影響が薄らいだ。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高508億円(前期比1.6%増)、営業利益10億円(同7.7%増)、純利益8億5000万円(同4.6%増)の従来見通しを据え置いている。
■オウケイウェイヴ <3808> 1,931円 -58 円 (-2.9%) 本日終値
オウケイウェイヴ<3808>は反落。26日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したが、市場の反応は限定的のようだ。今回発表の自社株買いでは、上限を10万株(発行済み株数の1.10%)、または2億円としており、取得期間は10月1日から20年3月31日まで。取締役及び従業員に対するインセンティブプランとしての活用や機動的な資本政策を遂行するために取得するとしている。
■ヒマラヤ <7514> 821円 -10 円 (-1.2%) 本日終値
ヒマラヤ<7514>は反落。26日の取引終了後に発表した20年8月期連結業績予想で、売上高636億3000万円(前期比4.4%減)、営業利益7億円(同19.3%減)、純利益3億8000万円(同35.3%減)と2割近い営業減益を見込んでいることが嫌気された。プライベートブランド商品の更なる開発を行うとともに、グループ全体で業務プロセスの効率化などで生産性の向上を図る見通し。ただ、消費税増税による消費マインドの低下やEC市場の拡大で実店舗以外での購買行動が一般化し競争が激化していることなどから、減収減益を余儀なくされる見通しだ。19年8月期決算は、売上高665億6000万円(前の期比2.1%減)、営業利益8億6700万円(同27.9%減)、純利益5億8700万円(同19.4%減)だった。
●ストップ高銘柄
コロプラ <3668> 1,483円 +288 円 (+24.1%) ストップ高 本日終値
オルトプラス <3672> 519円 +80 円 (+18.2%) ストップ高 本日終値
アイスタディ <2345> 752円 +100 円 (+15.3%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース