【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、米中貿易協議再開への期待で買い優勢 (9月24日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 22095.35
高値 22168.74(10:12)
安値 22077.94(09:03)
大引け 22098.84(前日比 +19.75 、 +0.09% )
売買高 12億0833万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2782億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小幅ながら3日続伸、利食いこなし2万2000円台固めの動き
2.米中貿易協議再開への期待感を背景に先物を絡めたインデックス買いが寄与
3.9月末配当権利取り絡みの買いや機関投資家の配当再投資への思惑もプラス
4.中国や香港株などアジア株市場が堅調な値動きをみせたことで市場心理改善
5.売買代金はやや減少も2兆円台キープ、全体の6割強の銘柄が上昇する展開
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは14ドル高と3日ぶりに小反発した。米9月の製造業PMIが8月から回復したことが好感された。一方、前週末には中国の代表団が農場視察を中止して帰国すると報じられるなど、米中貿易協議の行方が懸念されていることが重しとなった。
3連休明けの東京市場では、買い優勢の展開。日経平均株価は前週末まで大幅に水準を切り上げた反動で上値も重かったが、最後までプラス圏で売り物をこなした。
24日の東京市場は、買い優勢、日経平均は引き続き上値を指向する動きをみせた。9月相場では前週末まで急速に水準を切り上げてきたこともあって、利益確定の売り圧力も顕在化しているが、米中貿易協議再開に対する期待感から先物主導で浮揚力が働いた。また、26日に権利付き最終日を控え、駆け込みで9月末の配当取りを狙った買いや機関投資家の配当再投資に絡む思惑が下値を支えた。中国・上海株や香港株などアジア株市場が総じて堅調な値動きを示したことも、市場のセンチメント改善につながった。業種別では保険や小売など内需株に強いものが目立つ。上げ幅はわずかだったが、東証1部の約6割強の銘柄が上昇、売買代金は3連休明けでやや減少したものの、2兆3000億円近くをこなし、これで9日連続で2兆円台を上回った。
個別では、トヨタ自動車<7203>が堅調、スズキ<7269>も大きく買われた。キーエンス<6861>、東京エレクトロン<8035>が上昇、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>も高い。オルトプラス<3672>、KeePer技研<6036>、コロプラ<3668>がストップ高を演じたほか、サニックス<4651>、ベネフィットジャパン<3934>も値を飛ばした。日本通信<9424>も物色人気。
半面、ファーストリテイリング<9983>も安く、任天堂<7974>も売りに押された。キヤノン<7751>も値を下げた。伊藤忠商事<8001>が下落、日本郵政<6178>も冴えない動き。エムアップ<3661>、ハブ<3030>が急落、アカツキ<3932>が大幅安となった。ネクソン<3659>が大商いのなか下値を模索。川崎汽船<9107>、リコー<7752>なども水準を切り下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、東エレク <8035> 、スズキ <7269> 、アドテスト <6857> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約45円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、京セラ <6971> 、ファミマ <8028> 、キヤノン <7751> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約59円。
東証33業種のうち上昇は23業種。上昇率の上位5業種は(1)保険業、(2)小売業、(3)金属製品、(4)陸運業、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)海運業、(3)証券商品先物、(4)卸売業、(5)水産・農林業。
■個別材料株
△エフティ <2763> [JQ]
8.36%の自社株消却を実施。
△パルマ <3461> [東証M]
販売用セルフストレージを売却。
△ビリングシス <3623> [東証M]
PayPayと利用加盟店の開拓業務で提携。
△豆蔵HD <3756>
岩井コスモ証券が新規に「買い推奨」。
△久光製薬 <4530>
パーキンソン病治療薬が国内製造販売承認を取得。
△ラクオリア <4579> [JQG]
韓国CJヘルスケアとのグローバルパートナーシップ拡大。
△KeePer <6036>
VTHD <7593> と資本・業務提携。
△NISSHA <7915>
第3四半期業績に特別利益約50億円を計上。
△イーレックス <9517>
再生可能エネルギー関連で存在感高まる。
△スクエニHD <9684>
アップル向け新RPGの配信開始を発表。
▼リコー <7752>
ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「中立→売り」に格下げ。
▼サマンサJP <7829> [東証M]
今期経常を一転77%減益に下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オルトP <3672> 、(2)KeePer <6036> 、(3)サニックス <4651> 、(4)コロプラ <3668> 、(5)ベネフィJ <3934> 、(6)ブックオフG <9278> 、(7)チャームケア <6062> 、(8)JSB <3480> 、(9)キング <8118> 、(10)日本通信 <9424> 。
値下がり率上位10傑は(1)エムアップ <3661> 、(2)ハブ <3030> 、(3)アカツキ <3932> 、(4)川崎汽 <9107> 、(5)ラクスル <4384> 、(6)福島銀 <8562> 、(7)ネクソン <3659> 、(8)藍沢 <8708> 、(9)片倉コープ <4031> 、(10)GMO-PG <3769> 。
【大引け】
日経平均は前日比19.75円(0.09%)高の2万2098.84円。TOPIXは前日比6.71(0.42%)高の1622.94。出来高は概算で12億0833万株。東証1部の値上がり銘柄数は1329、値下がり銘柄数は729となった。日経ジャスダック平均は3385.47円(15.50円高)。
[2019年9月24日]
株探ニュース