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【特集】ピアラ Research Memo(6):グローバル化推進及び新規事業創出で年率20%以上の高成長目指す(1)

ピアラ <日足> 「株探」多機能チャートより

■今後の展開

1. 市場環境
ピアラ<7044>がターゲットとするB&H及び食品業界における通販・ECの市場規模は、2018年の2.1兆円から2019年は2.2兆円に拡大し、今後も高齢化社会の進展による潜在顧客数の増加や健康に対する意識の高まり、女性の社会進出等を背景に、年率1ケタ台の安定成長が続くものと見込まれている。このため、これら通販・EC企業が投下するマーケティングコストも市場の成長に合わせて拡大していくものと予想される。特に、ここ数年はEC市場の拡大を背景にデジタルマーケティング施策に注力する企業が増加しており、デジタルマーケティング領域に関して見れば2ケタ成長が続く見通しだ。

また、ヘルスケア産業について見ると、高齢化社会の進展に伴って予防や健康管理サービスなどの市場拡大が進むなかで、国内市場規模は2013年の16兆円から2020年に26兆円、2030年に37兆円へと急速な市場の拡大が予測されており、健康食品やスポーツジム等の健康関連サービス企業に対するマーケティング支援を行う同社にとってもビジネスチャンスが拡大することになる。

さらには、グローバル化の進展や発展途上国の経済成長を背景に、世界の越境EC市場についても拡大基調が続いている。なかでも最大の需要国となるEC先進国の中国については、2016年におけるネット小売市場規模は9,394億ドルにのぼり、第2位である米国の5,716億ドルを大きく上回って、世界全体の約4割を占める一大市場となっている。日本から中国への越境EC流通額も2016年の1.0兆円から2018年は1.5兆円まで伸びており、2022年には2.5兆円と予測され今後4年間の年平均成長率は13.1%の高成長が見込まれるなど、同分野についても同社にとって魅力的な市場と言える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《YM》

 提供:フィスコ

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