【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):王子HD、OLC、パーク24
OLC <日足> 「株探」多機能チャートより
王子ホールディングス<3861>が続伸。19日の取引終了後、世界最大の食品・飲料会社ネスレ社がタイにおいて、同社製の紙製品をパッケージ素材に採用したと発表しており、これが好材料視された。ネスレ社のプラスチック包装廃棄物問題への対策の一環で、プラスチック代替として採用されたという。なお今後、タイ以外の国でも同社製品が展開されていく見通しとしている。
■オリエンタルランド <4661> 15,930円 +105 円 (+0.7%) 本日終値
オリエンタルランド<4661>が続伸。19日の取引終了後、東京ディズニーランドに「ニューファンタジーランド」を20年4月15日付でオープンさせると発表したことが好感された。「ニューファンタジーランド」はファンタジーランドを拡張して誕生するエリアで、ディズニー映画「美女と野獣」をテーマにした「美女と野獣“魔法のものがたり”」や、東京ディズニーランド初となる本格益な屋内シアター「ファンタジーランド・フォレストシアター」などがオープンする予定。また、同日付でトゥモローランドに「ベイマックスのハッピーライド」、トゥーンタウンに「ミニーのスタイルスタジオ」などの新施設もオープンする。これらは、17年4月の工事着手から約3年、総投資額約750億円をかけた東京ディズニーランド史上最大規模の開発であり、集客力向上への貢献が期待されているようだ。
■パーク24 <4666> 2,391円 +13 円 (+0.6%) 本日終値
19日、パーク24 <4666> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.36%にあたる56万株(金額で13億3168万円)を上限に、9月20日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。
■エーザイ <4523> 5,426円 +14 円 (+0.3%) 本日終値
エーザイ<4523>が続伸。同社はきょう、インドの現地子会社が米製薬企業マイランのインド子会社と、同国での抗がん剤「エリブリン」のセカンドブランド「TECERIS」の販売に関してライセンス契約を締結したと発表した。この契約に基づき、エーザイ・インドがマイラン・インドにエリブリンを供給し、マイラン・インドが「TECERIS」として販売。これにより、エーザイ・インドは自社販売する「Halaven」とあわせ、2ブランド2チャネルでエリブリンをインド全域で提供することになる。
■旭ダイヤモンド工業 <6140> 627円 -19 円 (-2.9%) 本日終値
旭ダイヤモンド工業<6140>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で、投資判断を「バイ」から「ホールド」とし、目標株価を1000円から700円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、20年3月期を底とする利益回復予想は変更ないとしながらも、緩慢な業績回復ペースと利益水準の低さなどを考慮したという。また、千葉新工場への投資額が従来計画から増額されたことなどを踏まえて、減価償却費や生産移管に伴う労務関連費用などの増加影響を見直したほか、需要想定では機械向けが設備投資回復ペースの減速や、電子・半導体向けで半導体向け拡販ペースの減速、輸送機器向けで自動車生産の低調などがあり、20年3月期の営業利益予想を22億円から12億円へ、21年3月期を同31億円から14億円へ下方修正している。
■フェローテク <6890> 893円 -21 円 (-2.3%) 本日終値
フェローテックホールディングス<6890>が3日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で、投資判断を「バイ」から「ホールド」とし、目標株価を2100円から900円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。まだ本格量産の開始に至っていない中・大口径プライムウエハ事業に加えて、再生ウエハ事業への新規参入による財務弱体化と費用先行などを考慮したという。また、株価は中長期的な中国半導体産業の成長の恩恵を享受し得るポジションは評価できるものの、足もとの半導体市況の調整やウエハ関連事業のリスクの高まりなどが相殺し、横ばいで推移するとみているという。
■ファナック <6954> 20,005円 -440 円 (-2.2%) 本日終値
ファナック<6954>やキーエンス<6861>が安い。米中通商協議の展開に警戒感が出ており、中国向け需要の影響を受ける設備投資関連株には売りが先行した。一部で米政権のアドバイザーが対中関税を「50%または100%に引き上げることもあり得る」と述べたと伝わった。19日からは両国の事務レベルの貿易協議が始まっており、10月に予定されている閣僚級協議に向け市場の関心が強まっている。
■ウィルグループ <6089> 1,014円 +150 円 (+17.4%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
ウィルグループ <6089> がストップ高。19日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益を従来予想の14億円→21億円に50.0%上方修正。増益率が11.6%増→67.3%増に拡大し、従来の2期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。主要3事業のセールスアウトソーシング、コールセンターアウトソーシング、ファクトリーアウトソーシング、注力3事業である介護ビジネス支援、海外HR、スタートアップ人材支援の業績がいずれも好調だったことが寄与。連結子会社の取得原価の配分見直し時期を変更したことも上振れの要因となった。併せて、発行済み株式数の1.35%にあたる30万株(金額で3億円)を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。
■enish <3667> 957円 +90 円 (+10.4%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
enish<3667>が続急伸。この日、19年配信予定のスマートフォン向けドラマチック共闘オンラインRPG「De:Lithe(ディライズ)~忘却の真王と盟約の天使~」の事前登録受付とクローズドβテストの参加者募集をきょうから開始したと発表しており、同ゲームへの期待感から買いが入ったようだ。同ゲームは、“命”をテーマに、神と人間の永きにわたる戦いの詩編を描いたRPGで、祈りの地「ミスト」を舞台に紡がれる重厚なストーリーを、シングルプレイ・マルチプレイのリアルタイムバトルで進めていくという内容。事前登録開始を記念して、抽選で777名様に賞品が当たる「事前登録記念キャンペーン」をツイッターで実施している。
■AKIBA <6840> 3,225円 +260 円 (+8.8%) 本日終値
AKIBAホールディングス <6840> [JQ]が急伸。19日大引け後、20年3月期の連結最終利益を従来予想の3億円→5億8000万円に93.3%上方修正。増益率が23.0%増→2.4倍に拡大し、21期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。子会社モバイル・プランニングの全保有株式をベネフィットジャパン <3934> へ売却することに伴い、売却益3.6億円が発生することが最終利益を押し上げる。
株探ニュース