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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):任天堂、クスリアオキ、SCSK

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■クスリアオキ <3549>  8,040円  +150 円 (+1.9%)  本日終値
 クスリのアオキホールディングス<3549>が上値追い、今年4月1日以来約5カ月ぶりとなる8000円大台復帰を果たした。北陸3県を主要テリトリーとするドラッグストアで業績は好調、出店戦略にも積極的で増収増益路線を走っている。27日取引終了後に発表した8月既存店売上高は前年同月比7.9%増と増収基調が続いており、これを評価する買いを引き寄せる格好となった。

■日産車体 <7222>  950円  +12 円 (+1.3%)  本日終値
 日産車体<7222>が3日続伸。旧村上ファンド関係者が運営する投資会社エフィッシモ キャピタル マネージメントが8月27日の取引終了後、財務省に変更報告書を提出し、エフィッシモの日産車体株式保有割合が23.44%から24.51%に上昇したことが判明。エフィッシモが引き続き日産車体に対して、株主への利益配分強化や経営効率化などの圧力をかけるとの思惑から買いが入ったようだ。

■SCSK <9719>  5,170円  +60 円 (+1.2%)  本日終値
 SCSK<9719>が続伸。同社はきょう、米アクイアとパートナー契約を締結し、Webサイトの構築・運用からコンテンツ管理、Webマーケティングまで対応できるクラウドサービス「Acquia Open Digital Experience Platform (アクイアオープンデジタルエクスペリエンスプラットフォーム)」の国内販売及び顧客企業向けの導入支援サービスを開始すると発表。また、スーパーマーケットなどを展開しているサミット(東京都杉並区)の一部店舗で、QRコード決済サービス「Alipay(支付宝)」「WeChat Pay(微信支付)」「LINE Pay」「PayPay」「メルペイ」が導入され、SCSKとネットスターズ(東京都中央区)が協力したことも明らかにしている。

■SPDR <1326>  15,370円  +110 円 (+0.7%)  本日終値
 金ETFへの買い人気が続いている。この日はSPDRゴールド・シェア<1326>や純金上場信託(現物国内保管型)<1540>、金価格連動型上場投資信託<1328>などが年初来高値を更新した。27日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は前日比14.6ドル高の1トロイオンス=1551.8ドルと13年4月以来、6年4カ月ぶりの水準に値を上げた。景気の先行き不透明感などで米長期金利が1.470%まで低下したことが、金利のつかない金を見直す要因となっている。

■任天堂 <7974>  40,350円  +100 円 (+0.3%)  本日終値
 任天堂<7974>が続伸。売買代金はソフトバンクグループ<9984>を大きく引き離し東証1部上場銘柄の中で断トツとなっている。同社は前日にディー・エヌ・エー<2432>と共同開発のスマートフォン向けゲーム「マリオカートツアー」を来月25日に配信すると発表、「アップストア」及び「グーグルプレイ」でアプリのダウンロード予約を開始した。これが株価を刺激する材料となった。全般は主力株の上値が重いが、同社株は信用取引を使った個人投資家など短期資金の売買が活発化している。

■イオンFS <8570>  1,503円  +1 円 (+0.1%)  本日終値
 27日、イオンフィナンシャルサービス <8570> が発行済み株式数の4.21%にあたる950万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は9月20日。

■双葉電子工業 <6986>  1,226円  -43 円 (-3.4%)  本日終値
 双葉電子工業<6986>は反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が27日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を1600円から1350円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では生産器材について、短期的には景気減速に伴い、4~6月期からモールド、プレスとも日本、中国、韓国など幅広い地域で需要減少が顕在化しているほか、世界的な設備投資抑制のトレンドから、設備などのプレートや成形合理化機器の需要も伸び悩むと予想。これに伴い、20年3月期の営業損益予想を3億円の黒字から7億円の赤字に下方修正し、21年3月期の営業利益予想を11億円から3億円へ、22年を同19億円から11億円へ下方修正している。

■エイチ・アイ・エス <9603>  2,586円  -53 円 (-2.0%)  本日終値
 エイチ・アイ・エス<9603>が後場下げ幅を拡大。前引け後に、ユニゾホールディングス<3258>に対するTOBについて今後の方針を発表。設定したTOB価格3100円以上の条件で新たに公開買付けを実施したり買い増したりする予定はないとしたことが売り材料視された。ユニゾHDに対しては現在、フォートレス・インベストメント・グループがTOBを実施しているが、仮にTOBが不成立となった場合、3100円をベースに新たに買付価格を設定して公開買付けを実施、または買い増しを検討する可能性があるとしている。なお、フォートレスによるTOBに応募するかどうかについては、株価の推移を注視しつつ決定するとしている。

■GSユアサ <6674>  1,749円  -31 円 (-1.7%)  本日終値
 ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>は反落。この日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の航空機用先進システム実用化プロジェクトのうち、今年度から追加された研究開発項目「次世代電動推進システム研究開発」の「軽量蓄電池」に関する研究開発の委託先に採択されたと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。同プロジェクトは、次世代航空機の動力としてモーターおよび蓄電池などによる電動化を検討するもの。次世代航空機に搭載される蓄電池には高いエネルギー密度が求められることから、30年にエネルギー密度1000Wh/kg(セル単位)の達成を念頭において、セルの要素技術(電極、電解液など)、電池制御システム、モジュール・パック構造の開発を進め、次世代航空機に求められる軽量蓄電池の実現を目指すとしている。

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