【市況】【↑】日経平均 大引け｜ 小反発、朝高もその後は値を消し一時マイナス圏 (8月22日)

日経平均株価
始値　　20706.07
高値　　20731.19(09:01)
安値　　20584.29(14:35)
大引け　20628.01(前日比 +9.44 、 +0.05％ )

売買高　　9億7435万株 (東証1部概算)
売買代金　1兆7275億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は小幅反発、朝方高く始まるもその後は値を消し一時マイナス圏に
　２．前日の米株市場は小売企業決算を通じ、堅調な景気が確認され終始買い優勢
　３．東京市場では取引時間中に為替が円高に振れ、リスク選好の流れを生かせず
　４．ジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演を見極めたいとの思惑強い
　５．引け際買い戻されプラス圏も、商い低調で値上がり数を値下がり数が上回る

■東京市場概況

　前日の米国市場では、NYダウは240ドル高と反発した。欧州株が全面高となったほか、複数の小売企業の決算が好感され景気敏感株を中心に買いが先行した。

　東京市場では、前日の欧米株高を受け買い優勢で始まったが、日経平均株価の上値は重く前場後半を境に値を消す展開。大引け間際に買い戻され小幅高で引けた。

　22日の東京市場は、朝方は海外株高の流れを引き継いで日経平均が高く始まったが買いの勢いは弱く、円高などを背景に前場後半から急速に値を消し、一時はマイナス圏で推移した。寄り後直後に日経平均は本日の高値をつける格好となった。前日の米国株市場では小売企業の決算発表で国内景気の堅調さが確認され、リスクオンの流れに乗っている。ここイタリアの政局混乱が懸念材料として取り沙汰された欧州株市場も高く、薄商いと相まって東京市場の上値の重さが浮き彫りとなった。ジャクソンホールでの国際経済シンポジウムでパウエルFRB議長の講演が23日に予定されており、この内容を確認したいとのムードが強いなか、買いが手控えられた。日経平均、TOPIXともに小幅プラス圏で着地したが、値上がり銘柄数は値下がり銘柄数を下回った。

　個別では、資生堂<4911>が大商いで値を飛ばした。また、ＺＯＺＯ<3092>が買われ、ＫＬａｂ<3656>も物色人気。ｅｎｉｓｈ<3667>の上げ足も目立つ。東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>も強い動きをみせた。第一精工<6640>が急騰、ＧａｍｅＷｉｔｈ<6552>も活況高となった。マイネット<3928>、スター精密<7718>が高く、ｇｕｍｉ<3903>も上昇した。タツモ<6266>も上値追いが続いている。
　半面、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、ソニー<6758>も値を下げた。ファーストリテイリング<9983>、キーエンス<6861>も軟調。富士通<6702>も安い。アトラエ<6194>、朝日インテック<7747>が急落、ブックオフグループホールディングス<9278>、デジタルアーツ<2326>も大きく売られた。メディカル・データ・ビジョン<3902>も下落した。

　日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は資生堂 <4911> 、東エレク <8035> 、ＫＤＤＩ <9433> 、リクルート <6098> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約39円。
　日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はＳＢＧ <9984> 、ファストリ <9983> 、ダイキン <6367> 、ソニー <6758> 、トレンド <4704> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約36円。

　東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)化学、(2)水産・農林業、(3)証券商品先物、(4)ゴム製品、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)精密機器、(4)鉄鋼、(5)パルプ・紙。

■個別材料株

△ＳＬＤ <3223> [ＪＱ]
　トークンエコノミー型グルメSNS運営のGINKANと資本・業務提携。
△ＺＯＡ <3375> [ＪＱ]
　7.97％を上限に自社株買いを実施。
△ロードスター <3482> [東証Ｍ]
　東京都内にある2件の販売用不動産を売却。
△アセンテック <3565> [東証Ｍ]
　今期経常最高益予想を18％上乗せ。
△関電化 <4047>
　エフィッシモの株式保有割合が7.06％に上昇。
△ラクスル <4384> [東証Ｍ]
　東証１部に市場変更。
△チャームケア <6062>
　岩井コスモ証券が投資判断を「A」に引き上げ。
△ゲームウィズ <6552>
　1.49％を上限に自社株買いを実施。
△ナラサキ <8085> [東証２]
　新規上場「ＨＰＣシステムズ <6597> 」の大株主で見直し買い。
△ゼロ <9028> [東証２]
　MONETコンソーシアムに参画を材料視。

▼インタートレ <3747> [東証２]
　東証が信用規制。
▼オンキヨー <6628> [ＪＱ]
　新株予約権41万6667個を発行。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)第一精工 <6640> 、(2)ＫＬａｂ <3656> 、(3)ゲームウィズ <6552> 、(4)チャームケア <6062> 、(5)マイネット <3928> 、(6)スター精 <7718> 、(7)Ｂｒ．ＨＤ <1726> 、(8)ｅｎｉｓｈ <3667> 、(9)オーケストラ <6533> 、(10)資生堂 <4911> 。
　値下がり率上位10傑は(1)アトラエ <6194> 、(2)朝日インテク <7747> 、(3)レッグス <4286> 、(4)ブックオフＧ <9278> 、(5)デジアーツ <2326> 、(6)ＭＤＶ <3902> 、(7)ダブスタ <3925> 、(8)オープンドア <3926> 、(9)ソウルド <6553> 、(10)スプリックス <7030> 。

【大引け】

　日経平均は前日比9.44円(0.05％)高の2万0628.01円。ＴＯＰＩＸは前日比0.55(0.04％)高の1498.06。出来高は概算で9億7435万株。東証1部の値上がり銘柄数は841、値下がり銘柄数は1170となった。日経ジャスダック平均は3333.49円(9.64円安)。

［2019年8月22日］

株探ニュース