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【市況】概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は弱含み、景気減速が当面続く

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 99222.3 -0.25%
20日のブラジル市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比246.4ポイント安(-0.25%)の99222.3で取引を終えた。99664.8から98002.00まで下落した。

売りが先行した後は前日の終値近辺でもみ合った。米長期金利が再び低下していることが警戒された。また、米株式市場の下落も足かせとなった。一方、指数の下値は限定的。中国などによる景気対策の検討や米利下げ期待などが指数をサポートした。

【ロシア】MICEX指数 2672.84 +0.93%
20日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMOEX指数は前日比24.75ポイント高(+0.93%)の2672.84で取引を終了した。2,647.40から2675.26まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏で推移した。中国における景気対策の検討報道が引き続き好感された。報道によると、中国政府は中小企業の支援策なども検討しているという。また、米追加利下げ期待が高まっていることも支援材料となった。

【インド】SENSEX指数 37328.01 -0.20%
20日のインドSENSEX指数は弱含み。前日比74.48ポイント安(-0.20%)の37328.01、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同36.90ポイント安(-0.33%)の11017.00で取引を終えた。

後半はプラス圏を回復する場面もあったが、その後は再び売りに押された。財政赤字の拡大懸念が減税など景気対策を阻害する可能性があるとの指摘が警戒された。また、景気減速が当面続くとの見方も圧迫材料となった。

【中国本土】上海総合指数 2880.00 -0.11%
20日の上海総合指数は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比3.09ポイント安(-0.11%)の2880.00ポイントと5日ぶりに反落した。

米中対立の警戒感がくすぶる流れ。米商務省は19日、米企業に中国通信機器メーカー華為技術(ファーウェイ)との一部取引を認める措置を延長すると発表したが、トランプ米大統領が6月末に示唆した規制緩和は認めなかった。そのうえで、華為の関連会社46社をエンティティリスト(米国からの輸出を規制する対象企業)に追加している。もっとも、中国の景気テコ入れ策に対する期待感が根強く、下値は限定的。20日付の外電では、「中国当局は地方政府によるインフラ投資を目的とした特別債の発行枠について、増額の容認を検討中」と関係者の話として報じた。指数はプラス圏で推移する場面もみられている。

《CS》

 提供:フィスコ

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