【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、米中摩擦長期化を背景に売り優勢 (8月13日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 20432.68
高値 20503.38(09:00)
安値 20369.27(09:04)
大引け 20455.44(前日比 -229.38 、 -1.11% )
売買高 12億8249万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1822億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反落、朝方2万0300円台まで下落もその後下げ渋る
2.米中摩擦の長期化を背景に世界景気減速への思惑が再燃、リスク回避ムードに
3.1ドル105円台前半に円高が進行、アジア株市場が総じて安く市場心理悪化
4.業種別ではほぼ全面安となり、個別ベースでも東証1部の77%の銘柄が下落
5.売買代金は2兆円台キープ、短期資金の売り買いは活発で急騰急落銘柄相次ぐ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは389ドル安と続落した。米中対立の長期化懸念に加え、中国・人民元の下落が続いたほか、米長期金利の低下も嫌気された。
3連休明けの東京市場では、売り優勢の地合いで日経平均株価は一時2万0300円台まで水準を切り下げる場面があった。後場はやや下げ渋ったものの買い気に乏しかった。
12日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが390ドル近い波乱含みの下げをみせたことを受け、リスク回避の動きが優勢だった。米中摩擦問題の長期化による世界景気減速への懸念が重荷となり、米長期金利の低下を背景に外国為替市場で1ドル=105円台前半の推移と円高に振れたことも、主力株中心に買い手控え感を助長した。アルゼンチンなど新興国通貨安に対する警戒感なども意識された。また取引時間中は中国・上海株や香港株、韓国株などアジア市場が総じて安く、市場心理を悪化させた。業種別ではほぼ全面安で個別ベースでも東証1部全体の77%の銘柄が値を下げる展開に。ただ、売買代金は2兆円台を上回った。短期資金の売り買いは活発で、決算発表などを絡め急騰急落銘柄も相次いでいる。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>の下値模索が続いている。任天堂<7974>が1000円超の下げをみせ、ファーストリテイリング<9983>も軟調。三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが売りに押され、武田薬品工業<4502>も値を下げた。ソニー<6758>も冴えない。アステリア<3853>、リンクアンドモチベーション<2170>、オープンドア<3926>がいずれもストップ安となり、東邦亜鉛<5707>も一時値幅制限いっぱいに売り込まれた。
半面、資生堂<4911>が堅調、SMC<6273>、アドバンテスト<6857>なども買われた。東京海上ホールディングス<8766>もしっかり。ネクソン<3659>が物色人気となり、明和産業<8103>、NCホールディングス<6236>、ネットマーケティング<6175>、ファイバーゲート<9450>がストップ高に買われた。豆蔵ホールディングス<3756>、IBJ<6071>も一時値幅制限上限まで買われる人気となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857> 、第一三共 <4568> 、電通 <4324> 、バンナムHD <7832> 、丸井G <8252> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約27円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、TDK <6762> 、KDDI <9433> 、アステラス <4503> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約82円。
東証33業種のうち上昇は繊維製品のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)陸運業、(2)小売業、(3)電気・ガス業、(4)空運業、(5)化学。一方、下落率の大きかった5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉄鋼、(3)鉱業、(4)ゴム製品、(5)パルプ・紙。
■個別材料株
△豆蔵HD <3756>
4-6月期(1Q)経常は2.2倍増益で着地。
△バルテス <4442> [東証M]
上期経常を一転黒字に上方修正、通期も増額。
△IBJ <6071>
上期経常は69%増益で上振れ着地。
△ネットマーケ <6175>
今期経常は93%増で2期ぶり最高益、1円増配へ。
△NCHD <6236>
4-6月期(1Q)経常は2.4倍増益で着地。
△マジェスティ <7834> [JQ]
MGKがMBOを実施。
△明和産 <8103>
年間配当を44円増額し56円へ。
△ブックオフG <9278>
4-6月期(1Q)経常は2.4倍増益で着地。
△ファイバーG <9450>
今期経常は20%増で4期連続最高益、株式分割も発表。
△サンドラッグ <9989>
4-6月期(1Q)経常は7%増益で着地。
▼LINK&M <2170>
今期最終を一転47%減益に下方修正。
▼翻訳センター <2483> [JQ]
4-6月期(1Q)経常は47%減益で着地。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)明和産 <8103> 、(2)豆蔵HD <3756> 、(3)NCHD <6236> 、(4)ネットマーケ <6175> 、(5)ファイバーG <9450> 、(6)ブックオフG <9278> 、(7)IBJ <6071> 、(8)学研HD <9470> 、(9)サンドラッグ <9989> 、(10)平田機工 <6258> 。
値下がり率上位10傑は(1)アステリア <3853> 、(2)LINK&M <2170> 、(3)オープンドア <3926> 、(4)東邦鉛 <5707> 、(5)JBR <2453> 、(6)パーソルHD <2181> 、(7)石原産 <4028> 、(8)ジェイエイシ <2124> 、(9)オロ <3983> 、(10)CAC <4725> 。
【大引け】
日経平均は前日比229.38円(1.11%)安の2万0455.44円。TOPIXは前日比17.27(1.15%)安の1486.57。出来高は概算で12億8249万株。東証1部の値上がり銘柄数は444、値下がり銘柄数は1655となった。日経ジャスダック平均は3357.79円(21.37円安)。
[2019年8月13日]
株探ニュース