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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アシックス、そーせい、SUBARU

アシックス <日足> 「株探」多機能チャートより
■アシックス <7936>  1,395円  +269 円 (+23.9%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 アシックス <7936> が急反騰、一時ストップ高。2日大引け後、19年12月期の連結経常利益を従来予想の100億円→125億円に25.0%上方修正。増益率が14.1%増→42.6%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。想定より円安が進み、為替差損益が改善することが上振れの要因。併せて、創立70周年記念配当6円を実施する形で、今期の年間配当を従来計画の24円→30円(前期は24円)に増額修正した。また、発行済み株式数(自社株を除く)の4.76%にあたる900万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。これを受けて、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■ジョイフル本田 <3191>  1,337円  +161 円 (+13.7%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 ジョイフル本田<3191>が急反騰。前週末2日の取引終了後に発表した20年6月期連結業績予想で、売上高1487億4000万円(前期比0.3%増)、営業利益91億2500万円(同8.6%増)、純利益63億7500万円(同45.4%増)と3期連続の営業増益を見込み、年間配当を前期比1円増の26円を予定していることが好感された。主力のホームセンター事業において、既存店舗で全店標準化とエリアごと個別化の両立を図り、利用客にとって魅力ある店づくりの実現を目指し売上高の増加を目指すという。なお、19年6月期決算は、売上高1482億2600万円(前の期比0.3%減)、営業利益84億円(同5.2%増)、純利益43億8400万円(同21.6%減)だった。

■アルゴグラフィックス <7595>  2,684円  +235 円 (+9.6%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 アルゴグラフィックス <7595> が急反発。2日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比34.1%増の17.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。自動車業界の旺盛な開発投資ニーズを背景に、3次元設計システムが好調だったほか、半導体業界向けの生産管理工程システムも伸び、13.3%の大幅増収を達成したことが寄与。通期計画の53.8億円に対する進捗率は32.8%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■オイレス工業 <6282>  1,600円  +126 円 (+8.6%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 オイレス工業<6282>は4日ぶりに急反発。同社は2日取引終了後に、20年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は12億8700万円(前年同期比7.1%減)となったが、上半期計画20億2000万円に対する進捗率は63.7%に達した。売上高は152億1400万円(同2.4%増)で着地。主力の軸受機器は射出成形機や産業車両向け製品、半導体・液晶関連製品の受注が減少した半面、構造機器は橋梁向け製品の売り上げが伸びた。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■あらた <2733>  3,670円  +285 円 (+8.4%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 あらた <2733> が全般急落相場に逆行して急反発。2日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の4.5%にあたる80万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月5日から20年1月31日まで。同時に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比5.6%増の26.9億円だった。天候不順などで季節品は販売不振だったものの、ヘルスケア・化粧品や洗剤類、家庭用品などが伸び、増収を確保。前年同期に計上したコミットメントラインのアレンジメント手数料がなくなったことも増益に貢献した。

■ゴールドウイン <8111>  16,400円  +1,240 円 (+8.2%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 ゴールドウイン <8111> が続急伸。2日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比81.9%増の19.4億円に拡大して着地したことが買い材料視された。アウトドア関連ブランドの春夏商品が直営店を中心に販売好調だったことが寄与。値引き販売を抑制したことなども大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の28億円→34億円に21.4%上方修正。増益率が3.1%増→25.2%増に拡大し、従来の3期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。同時に、9月末時点の株主を対象に、1→2の株式分割を実施すると発表。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上や投資家層の拡大を期待する買いも向かった。

■フジミインコ <5384>  2,283円  +131 円 (+6.1%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 2日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は19%減益も対上期進捗は過去平均を超過」が好感された。
 フジミインコーポレーテッド <5384> が8月2日大引け後(16:20)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比18.6%減の14億円に減ったが、4-9月期(上期)計画の20.5億円に対する進捗率は68.5%に達し、5年平均の48.4%も上回った。
  ⇒⇒フジミインコの詳しい業績推移表を見る

■そーせいグループ <4565>  2,697円  +153 円 (+6.0%)  本日終値
 そーせいグループ<4565>が急伸し年初来高値を更新した。午前10時ごろ、武田薬品工業<4502>と複数ターゲットを対象にした研究開発・製品化に関する戦略的提携契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入った。今回の提携は、Gタンパク質共役受容体(GPCR)ターゲットに作用する低分子およびバイオ医薬品を含む新規医薬品の研究開発・製品化を目指すのが狙い。また提携に伴い、そーせいは契約一時金と初期マイルストン合計で最大2600万ドル(約27億8600万円)を受け取ることになるほか、契約期間にわたる研究開発に対する支払いに加えて、開発・販売及び販売高の目標の達成に応じて、総額12億ドル(約1286億円)を超えるマイルストンや、同提携から生み出され、武田薬品が権利を得る製品の販売高に応じた段階的ロイヤルティーを受け取る権利を有することになるとしている。

■ベネッセHD <9783>  2,614円  +146 円 (+5.9%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 2日に決算を発表。「4-6月期(1Q)営業は黒字浮上で着地」が好感された。
 ベネッセホールディングス <9783> が8月2日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結営業損益は1.5億円の黒字(前年同期は22.7億円の赤字)に浮上したが、通期計画の200億円に対する進捗率は0.8%にとどまり、5年平均の10.9%も下回った。
  ⇒⇒ベネッセHDの詳しい業績推移表を見る

■SUBARU <7270>  2,553.5円  +95.5 円 (+3.9%)  本日終値
 SUBARU<7270>が後場に入ってプラス圏に浮上。同社はきょう午後1時に、20年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は922億1200万円(前年同期比48.4%増)となり、通期計画2600億円に対する進捗率は35.5%となった。売上収益は8334億2300万円(同16.0%増)で着地。全世界販売が26万3000台(同8.8%増)となったほか、利益面では販売奨励金の抑制や研究開発費の減少などが寄与した。なお、通期業績予想は売上収益3兆3100億円(前期比4.9%増)をはじめ各利益ともに従来計画を据え置き、想定為替レート(1ドル=110円、1ユーロ=120円)も変更はない。

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