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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

セゾン情報 <日足> 「株探」多機能チャートより

■セゾン情報 <9640>  2,074円 (+244円、+13.3%)

 セゾン情報システムズ <9640> [JQ]が続急騰。30日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比48.1%増の7.5億円に拡大して着地したことが買い材料視された。データ連携プラットフォームを中心としたパッケージソフトのライセンス販売が大幅に増加したうえ、クラウド型の定額サービスやサポートサービスも伸びたことが収益を押し上げた。上期計画の9.5億円に対する進捗率は79.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■MARUWA <5344>  6,790円 (+790円、+13.2%)

 東証1部の上昇率2位。MARUWA <5344> が3日続急騰。一時、前日比890円(14.8%)高の6890円に買われ、年初来高値を更新した。30日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高103億8200万円(前年同期比11.3%増)、営業利益22億3300万円(同8.9%増)、純利益15億1500万円(同0.4%増)と営業増益となり、上期計画に対する営業利益の進捗率が65%と高い水準となったことが好感された。車載の電装化や生産設備の自動化・省人化、AI・IoTなど、次世代の成長市場に向けた高付加価値品の需要が総じて底堅く推移し、セラミック部品事業が好調に推移した。また、照明機器事業も省エネ性が高く環境に配慮した機器への交換需要などが堅調に推移し業績を押し上げた。

■M&Aキャピ <6080>  7,360円 (+840円、+12.9%)

 東証1部の上昇率3位。M&Aキャピタルパートナーズ <6080> が急反騰。30日大引け後に発表した19年9月期第3四半期累計(18年10月-19年6月)の連結経常利益が前年同期比72.5%増の47.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。豊富な在庫を背景に単体のM&A成約件数が伸びたうえ、大型案件の増加も寄与し、55.7%の大幅増収を達成した。通期計画の51.8億円に対する進捗率は91.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ZOZO <3092>  2,063円 (+205円、+11.0%)

 東証1部の上昇率4位。ZOZO <3092> が続急騰。30日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比30.0%増の76.1億円に拡大して着地したことが買い材料視された。衣料通販サイト「ZOZOTOWN」の商品取扱高が前年同期比11.7%増加し、手数料収入が伸びたことが寄与。採寸用「ZOZOSUIT」の配布数減少に伴う広告宣伝費率や運搬費率の低下に加え、人件費の抑制も大幅増益に貢献した。

■セプテニHD <4293>  383円 (+36円、+10.4%)

 セプテーニ・ホールディングス <4293> [JQ]が商いを伴い急反騰。株価は一時14.4%高で397円に買われた。30日取引終了後、19年9月期当期損益を従来予想の13億円黒字から7億3400万円の赤字へ下方修正した。主因は第3四半期決算において、16年に取得した子会社のライオン デジタル グローバルについて、のれん及び事業用資産の減損損失として合計18億円1200万円を計上したことによる。営業赤字が続いていた同子会社の処理をしたことは悪材料が出尽くしたとポジティブに受け止められた。更に、未定だった19年9月期配当について、2円(前期も2円)とすることも買い材料となった。

■フタバ産業 <7241>  761円 (+70円、+10.1%)

 東証1部の上昇率6位。フタバ産業 <7241> が続急騰、4月23日につけた年初来高値741円を一気に上抜き新高値に買われた。トヨタグループを主要顧客とする自動車用マフラーのトップメーカーで、足もとの業績は会社側の想定を上回る形で好調に推移している。同社は30日取引終了後20年3月期の利益予想の修正を発表、営業利益は従来予想の85億円から95億円(前年同期比39.8%増)に大幅増額した。これがポジティブサプライズとなり、投資資金の流入を誘う格好となった。

■ニューフレア <6256>  7,740円 (+590円、+8.3%)

 ニューフレアテクノロジー <6256> [JQ] が続急伸。30日大引け後に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は赤字縮小で着地」が好感された。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は0.4億円の赤字(前年同期は18.3億円の赤字)に赤字幅が縮小した。

■三和HD <5929>  1,223円 (+92円、+8.1%)

 東証1部の上昇率10位。三和ホールディングス <5929> が続急伸。31日前引け後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高823億8500万円(前年同期比7.5%増)、営業利益6億9600万円(前年同期1100万円)、純利益2億8000万円(同1億3400万円の赤字)と大幅営業増益となったことが好感された。工場向け重量シャッターや、事務所向けビル・マンションドアが好調に推移したほか、間仕切も回復した。また、防火設備の検査報告制度が6月から本格稼働となったメンテ・サービス事業も伸長した。同時に、600万株(発行済み株数の2.67%)、または50億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は8月1日から11月29日までで、株主還元の充実を図るのが目的としている。

■日ガス <8174>  3,070円 (+218円、+7.6%)

 日本瓦斯 <8174> が続急伸。30日大引け後に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は93%増益・上期計画を超過」が好感された。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比93.4%増の30.6億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の14億円に対する進捗率が218.9%とすでに上回り、さらに5年平均の129.7%も超えた。

■日本M&A <2127>  2,952円 (+207円、+7.5%)

 日本M&Aセンター <2127> が3日ぶり急反発となった。中小企業を対象にM&Aの仲介ビジネスを展開、経営者の高齢化と後継者不足を背景に高水準の案件を確保、収益に反映させている。同社が30日取引終了後に発表した19年4-6月期決算は営業利益が前年同期比51%増の38億9600万円と大幅な伸びをみせており、これを好感する形で買いを呼び込んだ。

■NSSOL <2327>  3,690円 (+235円、+6.8%)

 日鉄ソリューションズ <2327> が急反発。30日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高816億6400万円(前年同期比39.8%増)、営業利益79億3600万円(同55.1%増)、純利益50億9000万円(同69.6%増)と大幅増益となったことが好感された。中央官庁向け大型プロダクト案件の増加や、産業・流通・サービス分野における大型基盤案件の寄与、日本製鉄 <5401> 向けサービスソリューションの増加などが業績を牽引。販管費の増加はあったものの売り上げ増で吸収した。20年3月期通期業績予想は、第1四半期に受注した下期売り上げ計上予定の中央官庁向け大型プロダクトの販売を見込み、売上高を従来予想の2800億円から2860億円(前期比7.8%増)へ上方修正した。なお、営業利益、純利益は従来見通しを据え置いている。

■プロト <4298>  1,139円 (+65円、+6.1%)

 プロトコーポレーション <4298> が3日続急伸し年初来高値を更新。31日午前10時30分ごろ、20年3月期の連結業績予想について、最終利益を32億7400万円から45億1200万円(前期比42.8%増)へ上方修正したことが好感された。東京本社の移転に伴い、第2四半期に固定資産譲渡に伴う特別利益(約18億円)の計上を見込んでいることが要因という。なお、売上高624億3100万円(同0.3%増)、営業利益49億1600万円(同7.7%増)は、従来見通しを据え置いている。同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高146憶99800万円(前年同期比7.1%減)、営業利益14億4800万円(同14.6%増)、純利益10億3500万円(同13.2%増)だった。

■ソニー <6758>  6,170円 (+311円、+5.3%)

 ソニー <6758> が3日ぶり急反発し年初来高値を更新。30日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高及び営業収入1兆9257億円(前年同期比1.4%減)、営業利益2309億2500万円(同18.4%増)、純利益1521億2200万円(同32.8%減)と2ケタ営業増益だったことが好感された。テレビやスマートフォン、デジタルカメラの販売台数の減少や、ゲームソフトウェアの販売が苦戦し売上高及び営業収入は減収となったが、モバイル機器向けイメージセンサーが売り上げを大きく伸ばしたことや、前年同期に音楽事業でEMIの持ち分法による投資損失の計上があった反動などが営業利益を押し上げた。20年3月期通期業績予想は、売上高を従来予想の8兆8000億円から8兆6000億円(前期比0.8%減)へ下方修正したが、営業利益、純利益は従来見通しを据え置いている。なお、第2四半期以降の前提為替レートは1ドル=108円前後(従来110円前後)、1ユーロ=123円前後(同125円前後)としている。

■メディシノバ <4875>  1,043円 (+50円、+5.0%)

 メディシノバ・インク <4875> [JQ]が4日ぶりに急反発。31日の寄り前に、国立循環器病研究センターと共同研究契約書を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回開始する共同研究は、同社が繊維症疾患治療薬として開発中のMN-001について、脂質代謝やメタボリックシンドロームなどの疾患に及ぼす作用についての包括的な研究を同センターの脂肪代謝研究グループと共同で行うというもの。MN-001の潜在的価値を高める可能性につながると期待されている。なお、同件19年12月期業績へ与える影響は軽微としている。

■松屋フーズ <9887>  3,595円 (+145円、+4.2%)

 松屋フーズ <9887> が大幅続伸。31日午後2時ごろに発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高255億4200万円(前年同期比8.2%増)、営業利益12億6900万円(同67.3%増)、純利益6億6900万円(同50.8%増)と大幅増益となったことが好感された。新商品や期間限定メニューの復刻販売などの効果で既存店売上高が前年同期比4.3%増となったことに加えて、前期以降の出店が売上高を押し上げた。また、売上原価と人件費の合計であるFLコストの売上高比が前年同期の67.6%から66.6%に1ポイント改善したことも増益に寄与した。

■アンリツ <6754>  2,022円 (+79円、+4.1%)

 アンリツ <6754> が4日ぶり大幅反発。30日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益が前年同期比44.5%増の25.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。モバイル市場で5Gチップセットや携帯端末の開発需要が拡大し、主力の計測器などの販売が伸びたことが寄与。通期計画の100億円に対する進捗率は25.3%に達し、5年平均の14.5%も上回った。

■リョーサン <8140>  2,671円 (+101円、+3.9%)

 リョーサン <8140> が大幅続伸、31日前場取引時間中に9%超の値上がりで一気に2800円台まで上値を伸ばす場面があった。半導体商社でルネサスエレクトロニクス <6723> の製品を主力に取り扱っている。同社が30日取引終了後に発表した19年4-6月期決算は売上高が前年同期比8.8%減の579億4300万円と減収ながら、最終利益は同60.8%増の6億6500万円と大幅な伸びをみせた。これをポジティブ視する形で投資資金が流入した。株価は2500円近辺を下限に約2ヵ月半にわたり底練りを続けていただけに、31日は全般下げ相場のなかも買いが入りやすくなっていた。

■共英製鋼 <5440>  1,851円 (+65円、+3.6%)

 共英製鋼 <5440> が大幅続伸。31日午後1時ごろ、第2四半期累計(4-9月)連結業績予想について、営業利益を52億円から90億円(前年同期比2.1倍)へ、純利益を32億円から55億円(同81.1%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は1250億円(同12.9%増)の従来見通しを据え置いたものの、鉄スクラップ価格が想定を下回る水準で推移していることが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高629億2500万円(前年同期比23.8%増)、営業利益45億9800万円(同2.1倍)、純利益28億6300万円(同44.2%増)で着地。同時に、東京鉄鋼 <5445> と環境リサイクル事業で業務提携すると発表した。両社は08年5に包括的技術提携契約を締結し、同事業分野における技術面での情報交換や廃棄物処理の一部委託、リサイクル展示会における共同のPR活動の実施などで協力関係にあったが、それらをさらに発展させ同事業の拡大を図るのが狙いとしている。

■アルプスアル <6770>  2,000円 (+64円、+3.3%)

 アップル関連株が買われた。30日に決算を発表したアルプスアルパイン <6770> が急伸したほか、TDK <6762> も値を上げ、フォスター電機 <6794> も大幅高。米アップルが日本時間の31日早朝に発表した19年7-9月期の売上高見通しは610億~640億ドルとアナリスト予想(約610億ドル)を上回った。4-6月期の実績も1株当たり利益2.18ドルと予想(2.1ドル)を超過した。4-6月期はiPhoneの売り上げは減少したが、サービス事業などの売り上げは好調だった。中華圏の業績が改善した。予想を上回る決算を受け、アップルの株価は時間外取引で上昇。これを受け、東京市場でもアップル関連株が買い先行となった。

■大日本住友 <4506>  2,007円 (+63円、+3.2%)

 大日本住友製薬 <4506> が4日続伸。31日、「統合失調症」及び「双極性障害におけるうつ症状の改善」を適応症として、ルラシドン塩酸塩の国内における製造販売承認申請を行ったと発表しており、これを好材料視した買いが入った。ルラシドンは、同社が創製した独自な化学構造を有する非定型抗精神病薬。米国などでは「ラツーダ」の製品名で販売されており、北米における18年度の売上高は1845億円だった。今回、ルラシドンが国内で承認されれば、統合失調症及び双極性障害におけるうつ症状の新たな治療選択肢を提供することができ、同社業績への貢献が期待されている。

■バンナムHD <7832>  5,900円 (+180円、+3.2%)

 バンダイナムコホールディングス <7832> が続伸。同社株は、債務超過となり8月1日から東証2部に指定替えされる千代田化工建設 <6366> に替わり日経平均株価に採用される予定。

※31日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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