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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 さくらネット、ベネ・ワン、SCSK (29日大引け後 発表分)

さくらネット <日足> 「株探」多機能チャートより

 29日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 さくらネット <3778>   ★上期経常を一転49%増益に上方修正
 ◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の1.5億円→3.1億円に2.1倍上方修正。従来の27.9%減益予想から一転して49.0%増益見通しとなった。設備投資の見直しや原価低減策が奏功し、減価償却費・リース料や電力費、賃借料が想定を下回ることが寄与。採用の遅れや既存人員の活用で人件費が減少することなども上振れの要因となる。

 寿スピリッツ <2222>   ★4-6月期(1Q)経常は88%増益で着地
 ◆20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比87.7%増の15.6億円に拡大して着地。新規出店効果や既存店の強化などで洋菓子店「シュクレイ」の業績好調が継続したことが寄与。空港免税エリアでの販売が拡大したことに加え、活況だった大型連休も追い風材料になった。

 ベネ・ワン <2412>   ★4-6月期(1Q)経常は14%増益、自社株取得と消却を発表
 ◆20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比13.5%増の19.2億円に伸びて着地。健康経営意識の高まりなどを背景に、健康診断や保健指導の運営代行を手掛けるヘルスケア事業の取引先が拡大したことが寄与。主力の福利厚生代行サービスや報奨金ポイントを管理・運営するインセンティブ事業の伸長も増益に貢献した。
  併せて、発行済み株式数の1.11%にあたる180万株(金額で36億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。取得した自社株は全て消却する。

 YKT <2693> [JQ]  ★上期経常を29%上方修正
 ◆19年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の2.6億円→3.3億円に28.8%上方修正。増益率が28.7%増→65.8%増に拡大する見通しとなった。米中貿易摩擦の影響で中国向け電子機器の販売が落ち込んだものの、国内向け工具研削盤など工作機械の好調で吸収し、売上高、利益ともに期初予想を上振れした。

 ファインデ <3649>   ★上期経常を34%上方修正
 ◆19年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の2億0100万円→2億7000万円に34.3%上方修正。増益率が3.4倍→4.5倍に拡大する見通しとなった。医療システムの需要が増加し、売上高が計画を13.9%も上回ったことが利益を押し上げた。システム導入に係る工数や経費、人件費の増加を吸収し、大幅増益を達成した。

 ソルクシーズ <4284>   ★上期経常を50%上方修正、通期も増額
 ◆19年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の2億5000万円→3億7500万円に50.0%上方修正。前期に計上した不採算プロジェクトが収束したほか、官公庁や金融向けの外注費が低下したことが寄与。製造業向けソフト開発の大口案件の受注獲得に加え、自動車メーカー向け組み込み系システム開発支援で好採算案件が増加したことも上振れに貢献した。
  上期業績の好調に伴い、通期の同利益も従来予想の8億円→9億円に12.5%上方修正。増益率が10倍→12倍に拡大し、12期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

 SCSK <9719>   ★4-6月期(1Q)経常は23%増益で着地
 ◆20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比23.4%増の81.3億円に伸びて着地。旺盛なIT投資需要を追い風に、製造業や流通業向けのシステム開発や保守運用サービス、システム販売の受注が増えたことが寄与。開発生産性の向上などで採算が上向いたことも利益拡大に貢献した。

 NSW <9739>   ★4-6月期(1Q)経常は59%増益で着地
 ◆20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比59.3%増の6.9億円に拡大して着地。ITソリューション事業で官公庁・団体向けを中心にシステム開発案件が伸びたことが寄与。利益率の高い自社パッケージソフトの販売増加や不採算案件の解消に加え、サービスソリューション事業の収益が拡大したことも大幅増益に貢献した。

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