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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:グレイス、レーザーテク、北の達人

グレイス <日足> 「株探」多機能チャートより
■グレイステクノロジー <6541>  2,824円  +125 円 (+4.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 グレイステクノロジー<6541>が3連騰している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2019年4~6月期の単独営業利益は前年同期と比べ約5倍の1億5千万円強になったようだ」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、単価の高い家電メーカーなど向けに大口受注を確保し、利益を押し上げたという。また、マニュアルの受注増に加えて、人工知能(AI)を活用して顧客企業がマニュアルの管理や更新をできるシステムの販売も伸びたようだ。

■ISID <4812>  3,695円  +145 円 (+4.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 電通国際情報サービス <4812> が大幅高。17日大引け後、19年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の39.3億円→51.5億円に31.1%上方修正。増益率が1.8%増→33.5%増に拡大し、従来の2期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。企業や公共機関のIT投資需要の高まりを背景に、システム開発の受注が伸びたことが寄与。販管費が想定を下回ったことも利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の84億円(前期は81.9億円)を据え置いた。

■パークシャ <3993>  6,060円  +90 円 (+1.5%)  11:30現在
 PKSHA Technology<3993>は続伸。12日引け後に発表した354万株の公募増資(オーバーアロットメント最大53万1000株)を嫌気され大幅下落を余儀なくされたが、その後急速に切り返している。調達資金の一部をアルゴリズムの研究開発など成長投資に充てる計画で見直し買いを誘った。アルゴリズムを活用したソフトのライセンス販売を手掛け、人材面では優秀なAIエンジニアを増員している。19年9月期は営業利益段階で前期比51%増の9億円を見込んでいるが、画像認識ソフト「HRUS」や顧客対応自動化ソフト「BEDORE」の引き合い旺盛で中期成長期待も高い。

■じげん <3679>  800円  +7 円 (+0.9%)  11:30現在
 じげん<3679>が3日続伸している。17日の取引終了後、NTTドコモ<9437>と共同で企画開発し、17年9月に提供を開始した求人情報サービス「dジョブ スマホワーク」の利用登録者数が、7月16日時点で100万人を突破したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同サービスは、「スマホワーク」と「求人情報」の2つのカテゴリからなる仕事探しのプラットフォーム。「スマホワーク」では、スマホでできる簡単なアンケートや口コミ、草取りやフードデリバリーなどの短時間外に出て働く仕事を提供しているほか、「求人情報」では複数の大手求人情報サイトの案件を多数掲載している。

■レーザーテック <6920>  4,455円  +35 円 (+0.8%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>が地合い悪に抗して3連騰と気を吐いている。前日にオランダの半導体製造装置大手ASMLが発表した19年4~6月期決算で1株利益が市場コンセンサスを上回り、株価を急伸させたことで、この流れが東京市場にも波及している。ASMLはEUV露光装置で世界シェアを独占している。レーザーテックも半導体生産プロセスで不可欠であるマスクブランクス検査装置で独占的な世界シェアを有しており、連想買いの対象となった。

■北の達人 <2930>  670円  +4 円 (+0.6%)  11:30現在
 北の達人コーポレーション<2930>が全般地合い悪のなか逆行高。前日比4%を超える上昇で連日の新高値、昨年10月以来9カ月ぶりの700円大台復帰を視界に入れている。健康食品と化粧品を中心とするネット通販を手掛けるが、美容トレンドとして脚光を浴びるマイクロニードルのブームを捉え、“刺すヒアルロン酸化粧品”として話題を呼んだ「ヒアロディープパッチ」が大ヒットしており、収益を押し上げている。直近では今月9日から眉間専用のエイジングケア化粧品「ミケンディープパッチ」を発売、先行予約が2万個を突破したといわれるだけに期待が大きい。

■パソナグループ <2168>  1,562円  -111 円 (-6.6%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 パソナグループ<2168>やパーソルホールディングス<2181>が大幅安。きょう付の日本経済新聞朝刊で「厚生労働省は派遣社員に勤務年数や能力に応じた賃金を支払うよう人材派遣会社に義務づける」と報じている。「同一労働同一賃金」の制度が20年4月に開始するのに合わせ、正社員との賃金差を縮小するのが目的だが、賃金上昇のためには派遣先企業に働きかけて、派遣単価を上げてもらう必要があるため、派遣社員の活用に慎重になるとの見方から、人材派遣大手には売りが出ているようだ。

■NOK <7240>  1,544円  -99 円 (-6.0%)  11:30現在  東証1部 下落率7位
 NOK<7240>が大幅続落している。17日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を6700億円から6250億円(前期比6.6%減)へ、営業利益を310億円から205億円(同11.4%減)へ、純利益を220億円から135億円(同3.9倍)へ下方修正したことが嫌気されている。シール事業で中国・北米市場の自動車向けや一般産業機械向けの販売減少が継続する見通しであることに加えて、電子部品事業で高機能スマートフォン向けの販売が減少する見通しであることが要因としている。

■国際石油開発帝石 <1605>  933.6円  -37.5 円 (-3.9%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>など資源エネルギー株が安い。17日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が前日比0.84ドル安の1バレル=56.78ドルに下落。米エネルギー情報局が17日に発表したガソリン在庫が増加したことが懸念された。また、米中貿易摩擦の行方に不透明感が台頭するなか中国景気の先行きが不安視され、原油需要が低迷することへの警戒感も出ている。前日の米株式市場でエクソン・モービルやシェブロンが下落するなか、国際帝石などにも売りが波及している。

■キヤノン <7751>  3,047円  -116 円 (-3.7%)  11:30現在
 キヤノン<7751>は4日続落している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「2019年12月期の連結営業利益(米国会計基準)は前期比4割減の2000億円強にとどまりそうだ」と報じられており、会社側の従来予想である2740億円を大きく下回るとの観測が売り材料視されているようだ。記事によると、半導体市況の悪化や欧州景気の減速が響き、半導体製造装置や事務機などの販売が想定にとどかない見通しだという。また、海外で組織や陣容を見直すことで、構造改革費用も当初想定の200億円を上回るとしている。

■バンナムHD <7832>  5,760円  -170 円 (-2.9%)  11:30現在
 バンダイナムコホールディングス<7832>が3日ぶりに反落。SMBC日興証券は17日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は5600円(従来5150円)とした。株価は過去1年間で28%上昇し、バリュエーション面からも割安感はなくなったとして投資評価を引き下げた。ただ、同社の中期的な業績の安定成長を見込み目標株価は引き上げた。これまでスマホゲームを中心とするネットワークコンテンツが業績を押し上げてきたが、今後はプラットフォームの多様化やクラウド化などで市場拡大が見込める家庭用ゲームソフトが中期的な業績のけん引役となるとみている。

■そーせいグループ <4565>  2,603円  -47 円 (-1.8%)  11:30現在
 そーせいグループ<4565>が底堅い動き。午前10時ごろ、台湾フォルモサ・ファーマシューティカルズ社が開発中のAPP13007について、FDA(米国食品医薬品局)が臨床試験実施申請を承認したのに伴い、フォルモサ社から250万ドル(約2億7100万円)のマイルストンを受領すると発表しており、これが株価の下支えになっている。APP13007は、副腎皮質ホルモンであるクロベタゾールのナノ粒子製剤で、術後眼炎治療薬として開発が進められている。APP13007は当初、そーせいの100%子会社アクティバスファーマがデザイン・研究開発を行っていたが、そーせいは17年8月、アクティバス社の全株式をフォルモサ社へ譲渡。これに伴い、アクティバス社のパイプラインについてはフォルモサ社による開発の進捗に応じてマイルストンを受領し、開発品が上市された場合はロイヤルティーを受け取る契約となっているという。

■タカラリート <3492>  114,800円  +8,200 円 (+7.7%)  11:30現在
 17日に業績修正を発表。「今期経常を一転36%増益に上方修正・最高益、分配金も1560円増額」が好感された。
 タカラレーベン不動産投資法人 <3492> [東証R] が7月17日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。19年8月期の経常利益を従来予想の10.5億円→15.9億円(前期は11.7億円)に51.3%上方修正し、一転して35.7%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
  ⇒⇒タカラリートの詳しい業績推移表を見る

●ストップ高銘柄
 なし

●ストップ安銘柄
 なし

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