市場ニュース

戻る

【特集】大英産業 大園信社長インタビュー <福証単場会銘柄に注目!>

大園信氏(大英産業 代表取締役社長)

―「住まいを通じて幸せをお届けする」ことを目指して、独自の不動産事業を展開!―

 地方証券取引所の上場銘柄は、全国的な「知名度」の低さなどから、東証銘柄の陰に隠れてしまいがちだが、そこにはキラリと光る優良な企業が多く存在する。福岡証券取引所の単独上場会社の会(通称:単場会)http://fse.irnavi.minkabu.jp/にもそんな魅力溢れる銘柄がある。この単場会銘柄企業のトップが、自身の言葉でビジネスモデルや成長戦略、経営課題などを語ってくれている。インタビュー記事からは、持続的成長を目指す各社の取り組みが理解でき、思わず応援したくなるほどに熱い意気込みが伝わってくる。3年目を迎える単場会銘柄の特集をご覧になり、ポートフォリオの再検討に役立てていただきたい。

●大園信氏(大英産業 代表取締役社長)

 北九州市に本社を置く大英産業(2974)[福証]は、2019年6月4日に福岡証券取引所本則市場に株式公開を果たしたニューフェイス。九州、山口地域を中心に不動産事業を展開し、急成長を見せている。同社のビジョン実現を目指す成長戦略と現状について、大園信社長から聞き出した。

【1】貴社の事業の状況について伺います。
貴社は9月決算企業ですが、直近の業績をどう分析し、評価されていますか?
また、通期の見通しについてはどのようにお考えですか?

 当社は、一般顧客へ販売する実需型分譲マンションを主な売上原資としておりますが、分譲マンションの土地仕入状況により、売上は変動しやすい状況となっております。事業タームの長いこの事業は、用地仕入れが順調でないと売上に反映できませんが、過去2年くらいの仕入状況は、極めて良好であったため、2018年9月期、2019年9月期と売上が順調に伸長したものと理解しております。そのような不動産開発用地の仕入が、九州各県の地域特性を活かした物件の企画や、行政機関と連携を図りながら進められた市街地再生事業などにより活かされ、2019年9月決算は311億円の売上予定となり、創業以来過去最高の売上高を計上する見込みとなっております。加えて、分譲マンション及び分譲住宅の販売も順調に推移することにより、経常利益率も5.8%と近年の当社では高い利益率が確保できる見込みです。

【2】貴社の事業展開についてお聞きします。
貴社では、「大英バリュー」という独自の経営方針のもと、九州・山口地域を中心に不動産事業を展開されています。貴社のビジネスの特徴やこだわりについてお話しください。

 当社では、全従業員が共通して大切にしたい価値観を「大英バリュー」と呼んでいます。具体的には「人を大切にする、溌溂(はつらつ)」としている、向上心がある」という当社の創業より育んできた企業風土から生まれた社員の価値観を言語化したものです。当社ビジネスの特徴は「すまい」を通じて、ステークホルダーに豊かな生活を送っていただきたいという観点より、各展開エリアにおいて、従業員が持つ「大英バリュー」をベースにした人的関係構築力を活かし、そのエリアの地域協力業者と一体となり、用地や物件の仕入から販売・アフターサービスまで事業展開することです。このように事業の仕入れ、企画・販売・アフターのすべてを、当社で一貫して事業推進することで、より地域のお客様のニーズにあった商品、サービスを提供することが当社のこだわりです。これこそが、当社の経営理念である「元気な街、心豊かな暮らし」を実現させる地域密着の事業展開であると考えております。

【3】中長期における経営戦略について伺います。
現在の取り組みや今後の事業展開の可能性について具体的なご説明をお願いいたします。また、目標達成のための重要課題についても、お話をお聞かせください。

 2008年の人口減少より、「すまい」に対する二-ズが多様化してきていると考えております。当社では、ハード面でのすまい提供の幅を広げるために、単身者や老齢者、DINKS層などが購入しやすいコンパクトマンションの推奨、分譲マンションのコミュニティと一戸建ての独立性を保てるタウンハウスの新提案、不動産業界のトレンドである中古再販事業の確立などを新たな事業展開の柱とするべく指標として掲げております。また、ソフト面では長期のアフター保証を提案し、より安心な暮らしの提案を行うことにより、継続的な顧客との付き合いを通じ、地域社会に貢献していきます。

【4】経営のリスクについてお話をお願いします。
貴社のビジネス展開におけるリスクは何でしょうか? また、想定されるリスクがどのように業績に影響するとお考えでしょうか?

 当社のビジネス展開での大きなリスクは、事業用用地の仕入や流通不動産の仕入だと考えております。近年、我が国の土地価格や建築費の上昇もさることながら、そもそもの事業用売上となる仕入物件が減少、もしくは確保できない状況が続けば、当社のビジネスモデル自体の変更を余儀なくされ、売上や利益に大きな影響を与えるものと理解しております。

 また、不動産業界は外部環境の影響を受けやすいと認識しており、不動産市況、住宅関連税制、住宅ローン金利水準などによる顧客の需要動向や法的規制による法律の改廃、新法の制定などが、売上や利益に大きな影響を与える可能性があるものと考えております。

【5】最後に、投資家に向けてお話をお願いします。
さまざまなステークホルダーと関わりながら事業展開を推進されている貴社では、投資家に対してどのようなコミットが可能でしょうか? コーポレートガバナンスやコンプライアンス、経営理念に絡めた上でお話をいただければ幸いです。

 当社は、「大英バリュー」を活かし事業運営を行うことにより、多くのステークホルダーが住んでいる・働いている街を元気に活性化させ、お客様に安心できる生活基盤である住宅を届けることこそが、私たちの存在意義であると考えております。「元気な街、心豊かな暮らし」の経営理念のもと、日々変化する経営環境に迅速に対応しつつ、会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に努め、株主の皆さまを含む全ステークホルダーの満足と信頼を得られるものと考えております。また、より一層の経営の執行及び監督機能の充実を図り、経営の効率化、健全性、透明性を確保しつつ、適切な情報開示と説明責任を図り、コーポレート・ガバナンスの充実を図るよう努めて参ります。

【自社アピール】
 1968年(昭和43年)、高度成長期の北九州の地で、「北九州都市圏地域の発展に寄与したい」という創業者の想いにより、当社大英産業株式会社(創業時は「大英建設工業株式会社」)は発足いたしました。

 その後も、昭和、平成、令和と激動の経済変化の中、50年間に渡り地域の皆様に支えられて堅実に発展してきました。現在の主力である分譲マンションでは、沖縄を除く九州各県で7000戸以上の供給実績を持ち、2014年以降常に九州販売ランキング(住宅流通新報社調査)で上位5位にランクインしております。ニーズにお応えする多種多様なマンションライフの提案を行えていることが、お客様からお選び頂けている要因であると考えております。

 また、もう一つの主力事業である分譲建売住宅では、2500戸以上の供給実績を持ち、2012年より北九州市での分譲住宅供給実績(フクニチ住宅新聞社調査)が7年連続ナンバーワンにランクインしております。これも地域密着での事業展開により、エリアに合ったお客様の住まいニーズの把握や、地域の不動産会社、建築業者様など取引業者様の協力により、低価格かつ高品質な住宅を提供し続けることができ、お客様からお選び頂けたからと考えております。

 加えて、当社では「地元地域密着企業」として販売した後も、ずっとお客様に寄り添う企業でありたいと考えております。

 クレーム産業と言われる住宅業界ですが、お客様のちょっとした住宅に関する不安を解消すべくき、アフターサービスに注力しております。また、入居する際や入居後の点検などはもちろんのこと、住宅ご購入者様へのご入居後のアンケートや、年に1回開催される「大英夏祭り」、また購入者様向けの大英新聞の発行などを通じて、ご購入者様とのコミュニケーションを取り、ご購入された後のお客様に寄り添い、安心して頂ける企業でありたいと考えております。

 また、地域への積極的な社会貢献活動も重要と考えており、北九州市小倉の特別支援学校への継続的な支援や、黒崎撥川ホタル祭り、黒崎こども商店街(北九州市八幡西区で開催)等の協賛、北九州市で毎年開催される「北九州マラソン」には6年連続協賛企業として、スポーツ文化を通じた地域活性化活動を行っております。

 そのような企業精神が浸透し、人材面では新卒売り手市場の中、当社は毎年10人以上の定期採用ができており、また不動産業界では一桁パーセントの離職率という定着率の高さが当社の強みとなっております。

 当社は、地域を盛り上げ元気にしたいという意識の高い従業員と地域の皆様及び地元協力会社の支援に支えられ、九州各県で「私たちの地元企業」と言って頂ける地域に愛される企業を目指し、日々精進しております。

●資料請求・問い合わせ先
大英産業株式会社 管理部総務企画課
〒807-0075 北九州市八幡西区下上津役4丁目1番36号
TEL:093-616-0017 FAX:093-612-5885
https://www.daieisangyo.co.jp/

株探ニュース

日経平均