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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アスクル、ニトリHD、ソフトバンクG

SBG <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本通信 <9424>  249円  +39 円 (+18.6%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 日本通信<9424>が続急伸。ここにきて中低株物色の流れが顕著となっている。これに先立って同社株は、米国での5G商用基地局に関する認可取得を材料に5月下旬から6月の上旬にかけ株価を倍化させていたが、目先調整一巡から切り返し急となっている。日々公表銘柄に指定され日証金では貸株規制の対象になっているが、前日から短期資金の買い攻勢が勢いを増している状況。信用買い残は直近買い残が再び増勢となり、6月28日現在で2100万株まで積み上がりここ数年来のピーク水準にある。

■アスクル <2678>  2,499円  +123 円 (+5.2%)  本日終値
 アスクル <2678> が急伸。3日大引け後に発表した19年5月期の連結経常利益は前の期比12.1%増の44.1億円に伸びて着地。続く20年5月期も前期比94.7%増の86億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は配送無料となる注文金額の引き上げで個人向けネット通販サイト「ロハコ」の単価が上昇するうえ、物流コストの低減なども寄与し、採算が大きく改善する。併せて、今期の年間配当は前期比2円増の38円に増配する方針としたことも評価材料となった。

■ニトリホールディングス <9843>  14,490円  +550 円 (+4.0%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>は続伸。3日の取引終了後に発表した第1四半期(2月21日~5月20日)連結決算が、売上高1673億3200万円(前年同期比6.1%増)、営業利益304億3100万円(同微増)、純利益203億4800万円(同3.2%増)と小幅ながら営業増益となったことが好材料視された。国内ではデコホームを中心に出店を行い10店舗増としたほか、台湾で2店舗、中国で1店舗を出店。商品面ではキッチン用品や家電、ソファ、ベッドルーム家具が好調に推移したことで売上高は増収となった。ただ、物流業界における人手不足や賃金上昇などで配送配達費が増加したことで営業利益は微増となった。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高6430億円(前期比5.7%増)、営業利益1040億円(同3.2%増)、純利益715億円(同4.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■スシローGH <3563>  6,580円  +250 円 (+4.0%)  本日終値
 スシローグローバルホールディングス<3563>が4日ぶりに反発。この日、先月18日に発表した株式売り出しの受渡日を迎えた。売出価格は5810円で決まっており、寄り付きでは利益確定売りが出た様子だが、売り一巡後は今後の需給関係の好転を期待した買いが入ったようだ。

■さくらリート <3473>  95,300円  +3,500 円 (+3.8%)  本日終値
 さくら総合リート投資法人<3473>が反発し新高値。不動産投資信託(REIT)市場では、同投資法人に対してスターアジア不動産投資法人<3468>が合併提案を行いJ-REIT初の「敵対的M&A」が成立するかが関心を集めている。そのなか、4日の日本経済新聞はさくら総合リートが「三井物産系のREITとの合併に向けて調整していることが3日分かった」と報じた。具体的には、さくら総合リートに対して友好的なホワイトナイト(白馬の騎士)として三井物産系の投資法人みらい<3476>が登場したと伝えている。さくら総合リートを巡る争奪戦が勃発する可能性が高まっており、この日は同投資法人と投資法人みらいの投資口価格(株価に相当)は新高値に買われた。さくら総合リートと投資法人みらいは、この報道に関して、両投資法人は友好的な合併の実現性について協議を行っているが「現時点では何ら決定した事実はない」とコメントを発表している。

■トリドール <3397>  2,282円  +82 円 (+3.7%)  本日終値
 トリドールホールディングス<3397>が8日続伸。同社は3日、6月度の月次売上高を公表。主力の「丸亀製麺」既存店売上高は前年同月比5.6%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されたようだ。6月度の既存店客数が前年同月比6.5%増と、2カ月連続でプラスとなったことが寄与。客単価は同0.9%減だったが、減少幅は5月度(同10.2%減)から縮小した。なお、全業態ベースでは既存店売上高が同5.1%増。全店売上高は同11.7%増となった。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,350円  +178 円 (+3.4%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が反発、株式分割後の高値を更新している。前日の米国株市場でNYダウをはじめ主要株価指数が揃って過去最高値を更新、東京市場にもリスクオンの流れが波及するなか、指数寄与度の高い同社株への資金流入が勢いを増した。市場では、「同社は人工知能(AI)や5Gを活用した新事業を拡充し、法人事業利益を上積みする計画にあり、成長分野での展開に期待が膨らんでいる。国内ではKDDI<9433>と5G基地局を相互利用することが明らかとなり、投資コストの削減が見込めることを評価する買いも加わった」(国内証券ストラテジスト)としている。

■くら寿司 <2695>  4,785円  +150 円 (+3.2%)  本日終値
 くら寿司<2695>が続伸。同社は4日の午前8時45分に同社子会社の「Kura Sushi USA」(米カリフォルニア州)が米ナスダック市場に株式上場する申請を行ったと発表した。この発表を受け、この日の同社株は買い先行となった。

■寿スピリッツ <2222>  5,560円  +140 円 (+2.6%)  本日終値
 寿スピリッツ<2222>が続伸。岩井コスモ証券は3日付で、同社に対する投資判断「A」、目標株価6700円を継続した。全国各地のお菓子のオリジナルブランドとショップブランドの製造販売を手がけ、圧倒的な個性を保ちながら徹底的に付加価値を追及する独自の経営戦略による成長性を評価している。首都圏での販売やインバウンド強化など重点施策推進や生産性の向上などで、20年3月期営業利益が会社計画の69億7000万円に対して71億円(前期比19%増)と上振れすることを予想している。

■TSIホールディングス <3608>  686円  +16 円 (+2.4%)  本日終値
 TSIホールディングス <3608> が高い。3日大引け後に発表した20年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比47.4%増の21.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。店舗との連動やスマホアプリ経由の売上拡大に注力し、EC事業の収益が拡大したことが寄与。販管費の削減に加え、値引き販売の抑制など利益率向上に取り組んだことも大幅増益に貢献した。上期計画の1億円を大幅に上回っており、業績上振れが期待する買いが向かった。

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