【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):ハニーズHD、ロードスター、NECなど
エディオン <日足> 「株探」多機能チャートより
エディオン<2730>:997円(+36円) 998 +37
大幅続伸。前日に発表した自社株買いの実施を好感している。発行済み株式数の4.49%に当たる500万株、50億円を上限としており、取得期間は7月1日から12月23日まで、市場買付を行うもよう。需給改善期待から、安値圏にある株価の反発材料と捉えられている。同社の自社株買いは17年5-6月にかけて上限20億円を取得して以来となる。
アダストリア<2685>:2390円(-48円)
大幅反落。みずほ証券が投資判断を新規に「アンダーパフォーム」、目標株価を2000円としていることがマイナス材料視されている。前下期より既存店売上高が急回復をみせ、株価は大きくアウトパフォームしているが、2020年2月期下期以降の成長余地が見出せない中、株価には過熱感があると考えているもよう。みずほ証券では来期、再来期の営業利益は前期比2%増にとどまると予想。なお、本日決算発表が予定されている。
JMC<5704>:1895円(+30円)
急伸。韓国のopenM inc.が製造する医療機器「OPENCAST」(ギプス包帯)に関し、日本国内での独占販売権を取得するとともに薬事を取得したと発表している。「OPENCAST」は骨折、疾患のある関節または疼痛のある捻挫等患部を固定するためのギプス包帯で、従来品に比べ皮膚の観察が十分に行えるほか、傷のある患部の処置が行いやすいなどの特徴があるという。
ビックカメラ<3048>:1053円(-41円)
大幅反落。第3四半期累計営業利益が前年同期比14%減の185億円弱になったもようとの観測報道が伝わっている。同期間としては2年ぶりの減益となるようだ。インバウンド向けを中心に粗利率の高い美容家電などの販売が伸び悩んで採算が悪化、ポイント付与に伴い販促費も膨らむ格好に。上半期実績の同5.2%からは減益幅が拡大、通期では前期比6.4%の増益予想となっているが、下振れ懸念が強まる形のようだ。
ハニーズHD<2792>:1163円(+109円)
急伸。前日に19年5月期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の34億円から45.2億円に増額。国内既存店売上高の好調推移、販管費の下振れなどが背景。期末配当金も10円から20円に引き上げ、年間配当金を30円としている。第3四半期までも増益率は高水準であったが、収益ボリュームが膨らむ第4四半期も好調持続が確認できたことで、評価があらためて高まる状況にもなっている。
NEC<6701>:4325円(+175円)
大幅続伸で高値更新。大和証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も4400円から8100円に引き上げている。19年3月期決算は構造改革の成功、および今後の業績急拡大を伺わせる内容で強いポジティブと評価、課題視された海外事業も、強い受注動向から20年3月期には黒字転換・成長寄与が始まるとみている。こうした内外事業の採算改善を反映して、21年3月期以降の業績予想を上方修正している。
ロードスター<3482>:810円(+61円)
急伸。米国で不動産クラウドファンディングを手掛けるFundrise,LLCと業務提携したと発表している。Fundrise社は、同時多発テロで崩壊したワールドトレードセンターの再建プロジェクト資金の一部調達や非上場型REIT(eREIT)の仕組みを開発している。今回の提携で不動産クラウドファンディングの可能性を広げ、投資家に対して世界の不動産へ少額投資する機会を提供することを目指す。
NaITO<7624>:233円(+9円)
急伸。20年2月期第1四半期(19年3-5月)の営業利益を前年同期比86.4%増の3.96億円と発表している。切削工具や産業機器・工作機械等は低調だったが、たな卸資産の評価方法の変更を受け、利益が拡大した。通期予想は前期比7.7%増の10.00億円で据え置いた。進捗率は39.6%に達しており、上方修正への期待が広がっている。年初来高値(257円)に向け上昇基調を強めていることも買いを後押ししているようだ。
《ST》
提供:フィスコ