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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

レアジョブ <日足> 「株探」多機能チャートより

■レアジョブ <6096>  1,902円 (+302円、+18.9%)

 オンライン英会話大手のレアジョブ <6096> [東証M]が続急騰。同社は19日、子会社のエンビジョンがNTT西日本との協業で合意したと発表。両社は、今年7月から小中学校向け遠隔授業ソリューション「つながる教室 “ENGLISH”」の販売を開始する計画。具体的には、エンビジョンが外国人講師によるオンラインレッスンやレッスン予約などに関わるカスタマーサービスを提供し、NTT西日本が遠隔授業システム(カメラ付き大型提示装置、タブレットなど)及び通信環境(教室用Wi-Fi、光回線など)の整備を担うとしている。

■クオールHD <3034>  1,661円 (+191円、+13.0%)

 東証1部の上昇率3位。クオールホールディングス <3034> が5日ぶり急反騰。18日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の3.08%にあたる120万株(金額で15億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月19日から9月20日まで。

■Jディスプレ <6740>  61円 (+6円、+10.9%)

 東証1部の上昇率5位。ジャパンディスプレイ <6740> が続急騰。米ウォール・ストリート・ジャーナル電子版は18日、「米アップルが『iPhone(アイフォーン)』の販売低迷で苦境に陥っている液晶パネル大手ジャパンディスプレイ(JDI)の支援に意欲を示しているようだ」と報じた。

■野村 <8604>  377.5円 (+36円、+10.5%)

 東証1部の上昇率6位。野村ホールディングス <8604> が3日ぶり急反騰。18日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の8.6%にあたる3億株(金額で1500億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月19日から20年3月31日まで。ただし、各四半期決算発表日の翌営業日より10営業日の間は取得を行わない。

■山陽鋼 <5481>  1,520円 (+104円、+7.3%)

 山陽特殊製鋼 <5481> が3日ぶり急反発。同社が19日に発表した「山陽鋼、自社株の買付と消却を発表」が買い材料視された。発行済み株式数(自社株を除く)の3.1%にあたる173万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は6月20日から12月23日まで。また、消却前の発行済み株式総数の5.1%に相当する293万株を20年1月31日付で消却する。

■ツガミ <6101>  865円 (+58円、+7.2%)

 ツガミ <6101> が3日ぶり急反発。19日午後1時ごろに自社株買いを発表しており、これが好感された。上限を100万株(発行済み株数の1.93%)、または8億5000万円としており、取得期間は6月19日から11月11日まで。今後の経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■国際石開帝石 <1605>  958.1円 (+51.1円、+5.6%)

 国際石油開発帝石 <1605> 、JXTGホールディングス <5020> など資源開発関連や石油関連株に投資資金が流入。世界の金融マーケットがリスクオンに傾くなかで、原油市況も急反発、18日のWTI原油先物価格は1ドル97セント高の1バレル=53ドル90セントと大幅上昇し今月7日以来の水準に切り返した。これを受けて米国株市場ではシェブロン、エクソンモービルなどのエネルギー関連株が買われており、東京市場でもこれに追随する動きとなった。

■キーエンス <6861>  64,770円 (+2,970円、+4.8%)

 キーエンス <6861> が3日ぶり急反発。FA用センサー のトップメーカーで、センサーは工作機械や半導体関連の需要と連動し、省人化に注力する中国向けのウエートも高い。米中首脳会談がG20サミットに合わせて行われる可能性が高まったことで、米中摩擦に対する警戒感が和らぎ、これまで中国関連株の位置づけで売られていた銘柄が目先買い戻される動きとなった。信用買い残などが少なく、株式需給面で軽さのある同社もその流れに乗る形となった。

■村田製 <6981>  4,796円 (+204円、+4.4%)

 村田製作所 <6981> 、アルプスアルパイン <6770> 、太陽誘電 <6976> 、TDK <6762> 、フォスター電機 <6794> など電子部品株が軒並み大きく買われた。18日の米株市場ではアップルが続伸し戻り足を強めた。株価上昇の背景としては、米中首脳会談が行われる見通しとなったことを受け、米中摩擦の緩和から中国で生産するiPhoneの追加関税を免れる可能性が意識されている。これを受けてiPhoneに使う電子デバイスの有力サプライヤーである日本メーカーにも追い風材料として働いた。

■エフティ <2763>  1,434円 (+59円、+4.3%)

 エフティグループ <2763> [JQ]が9日続伸。18日の取引終了後、デジタルデータトラブルの問題解決を専門に行うデジタルデータソリューション(DDS、東京都中央区)と包括的業務提携契約を締結すると発表したことが好感された。今回の業務提携により、FTグループはDDS社が取り扱うデータ復旧や、フォレンジック、データ復旧保証、データセキュリティーなど各種サービスの販売を開始するという。また、今後DDS社が新規に開発する商品やサービスについて、優先的に情報共有を行うことになるとしている。なお、20年3月期業績への影響は軽微としている。

■SBG <9984>  10,250円 (+397円、+4.0%)

 ソフトバンクグループ <9984> が大幅反発。19日同社の株主総会が行われ、取締役選任など俎上に載った3議案すべてを賛成多数で可決した。孫社長は総会でソフトバンク・ビジョン・ファンドを通じて人工知能(AI)分野の投資に積極姿勢を明示したことが伝わっており、同社の今後の経営戦略に改めて期待が高まった。

■SUMCO <3436>  1,216円 (+46円、+3.9%)

 SUMCO <3436> 、東京エレクトロン <8035> など半導体関連株が急速に買い戻される展開。ここ米半導体関連の下落に連動して下値模索の動きを強めていたが、満を持して切り返しに転じてきた。トランプ米大統領がG20サミットに合わせて中国の習近平国家主席と首脳会談を行う意向を示したことで、米中摩擦に対する警戒感が緩和され、つれて中国の景気減速懸念で売り込まれた米半導体関連株もリバウンドのタイミングを迎えた。18日の米株市場ではエヌビディアやマイクロンテクノロジーがいずれも5%以上、ザイリンクスは7%近い上昇をみせるなど上げ足を際立たせており、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4.3%水準を切り上げた。東京市場でも半導体セクターは最近の調整で値ごろ感が生じており、水準訂正期待の買いを呼び込んだ。

■日経レバ <1570>  18,090円 (+640円、+3.7%)

 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]が急反発、600円を超える上昇で5月28日以来となる1万8000円台を回復した。同銘柄は日経平均株価に連動し変動率が2倍に設定されたETFで、全体相場のボラティリティが高まると個人投資家を中心とした短期資金の流入が勢いを増す。19日は日経平均が大きくリスクオンに傾くなか上昇を加速させ、売買代金も全市場を通じて断トツの水準をこなしている。

■NSSOL <2327>  3,535円 (+120円、+3.5%)

 日鉄ソリューションズ <2327> が大幅高。19日の午後、東南アジア市場の有望なテックベンチャー企業の探索を目指して、インドネシアの有力ベンチャーキャピタルであるアルファ・JWC・ベンチャーズが運営するファンドに出資をしたと発表しており、これを好感した買いが入った。今回の出資は、同社における東南アジア市場での初めてのベンチャーキャピタル投資となる。なお、アルファJWCは、第1号ファンドだけで23社のスタートアップ企業に投資活動を行っており、高いパーフォマンスを上げた実績を持っているという。

※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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