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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):レオパレス、マルハニチロ、三井不

レオパレス <日足> 「株探」多機能チャートより
■レオパレス21 <8848>  308円  +29 円 (+10.4%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 レオパレス21<8848>が3連騰。旧村上ファンド関係者が運営する投資会社レノ(東京都渋谷区)が17日の取引終了後、財務省に変更報告書を提出し、レノと共同保有者のレオパレス株保有比率が7.93%から10.32%に上昇したことが判明した。保有目的は投資および状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は5月10日。レノの大量保有は14日に判明したばかりだが、その後も買い増しており、これを受けて思惑的な買いが続いているようだ。

■北越コーポレーション <3865>  628円  +52 円 (+9.0%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 北越コーポレーション <3865> が急伸。17日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比6.4%減の130億円になったが、続く20年3月期は前期比38.3%増の180億円に拡大し、19期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は引き続き紙需要の減少や原燃料価格の上昇が懸念材料となるものの、前期に実施した値上げ効果で採算が急改善する見込みだ。コスト削減の継続も増益に貢献する。前週末終値ベースの予想PERが12.8倍→9.5倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■アトラエ <6194>  2,993円  +108 円 (+3.7%)  本日終値
 アトラエ<6194>が大幅高で3日ぶりに反発。17日の取引終了後。サッカーJ2リーグの水戸ホーリーホックと資本・業務提携したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。スポンサーとして全面的な支援を行うのが狙い。なお、同件による19年9月期業績への影響は軽微としている。

■マルハニチロ <1333>  3,335円  +115 円 (+3.6%)  本日終値
 マルハニチロ<1333>が3日ぶりに反発。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「完全養殖マグロを欧州向けに本格的に輸出する」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、2月に発効した日欧経済連携協定(EPA)が追い風となっており、19年度に欧州向けに10トン超を輸出し、輸出量全体を18年度比2倍の30トンにするという。欧州の消費者は天然魚の乱獲防止につながる完全養殖の水産物への意識が高いことから、日本食レストランをはじめとする需要の取り込みが期待されている。

■日本水産 <1332>  681円  +16 円 (+2.4%)  本日終値
 日本水産<1332>、マルハニチロ<1333>など水産株が高い。全般相場は米中摩擦問題を背景に主力輸出株が手掛けにくく、内需のディフェンシブセクターが相対的に優位性を発揮している。市場では「きょうは、日経平均は一部の値がさ株の寄与でしっかりしているものの地合いは悪い。足もと円安でも主力輸出セクターは手掛けづらく、消去法的に水産株や医薬品株などが買いを集めやすくなっている」(国内ネット証券アナリスト)という。水産株については一部メディアの報道で完全養殖マグロの欧州向け輸出を本格化させると伝わったことからマルハニチロなどが買いを集めたことも影響しているもようだ。

■三井不動産 <8801>  2,640円  +57 円 (+2.2%)  本日終値
 三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>など大手をはじめ不動産株に高いものが目立つ。業種別騰落率で「不動産」は33業種中、値上がり率トップ。日銀は緩和的な金融政策を継続する構えを示しており、有利子負債の負担軽減や資金調達コストの低下で不動産セクターの収益環境にはフォローの風が意識されている。加えて、きょう朝方に発表された1~3月のGDP速報値で民間住宅投資が3四半期連続でプラスを確保したことが株価のポジティブ材料として作用している。

■物語コーポレーション <3097>  8,510円  +180 円 (+2.2%)  本日終値
 物語コーポレーション<3097>が続伸。前週末17日の取引終了後に発表した4月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比1.6%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。主力の焼肉部門が同1.6%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが牽引した。なお、全店売上高は同10.4%増と前月に続いて2ケタ増となった。

■コムシスHD <1721>  2,659円  +56 円 (+2.2%)  本日終値
 コムシスホールディングス<1721>が続伸。17日の取引終了後に発表した24年3月期を最終年度とする中期経営計画で、最終年度に売上高6000億円以上(19年3月期4817億8300万円)、営業利益500億円以上(同352億6700万円)を目指すとしたことが好材料視された。5Gにより変貌する業界の要請にワンストップで応えることで売上高の拡大を図るほか、構造改革・IT武装化推進により早期に統合シナジーを創出することで目標達成を目指すとしている。

■ビルファンド <8951>  768,000円  +13,000 円 (+1.7%)  本日終値
 日本ビルファンド投資法人<8951>やジャパンリアルエステイト投資法人<8952>、ユナイテッド・アーバン投資法人<8960>などREITが軒並み高。米国の長期金利が低下基調にあり、日本も超低金利状態が続くなか、高利回りのREITを見直す動きが強まっている。東証REIT指数は、この日1940台まで上昇し、3月末につけた1932の年初来高値を更新、16年5月以来、3年ぶりの水準に上昇している。

■グレイステクノロジー <6541>  2,837円  +47 円 (+1.7%)  本日終値
 グレイステクノロジー<6541>は後場も堅調。この日の前引け後、主力クラウドサービスの「e-manual」「GRACE VISION」などの販売に関して、平山ホールディングス<7781>傘下の平山と代理店契約を締結すると発表しており、業績への貢献が期待されている。今回の代理店契約締結は、メーカーの製造工程における製造請負・製造派遣・人材紹介などを行う平山が有する顧客網を通じて、「e-manual」「GRACE VISION」などの拡販を図るのが狙い。なお、20年3月期業績への影響は軽微としている。

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