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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):NSD、アダストリア、日清食HD

NSD <日足> 「株探」多機能チャートより
■NSD <9759>  2,939円  +176 円 (+6.4%)  本日終値
 NSD <9759> が急反発し、年初来高値を更新した。8日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比7.8%増の87.5億円で着地。続く20年3月期も前期比7.4%増の94億円に伸び、12期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も企業のIT投資へのニーズ拡大を追い風に、システム開発の受注が伸びる。AIやIoT関連など“新コア事業”に注力し、8期連続の増収増益を目指す。業績好調に伴い、前期の年間配当を57円→60円に増額し、今期は前期比31円増の91円に大幅増配する方針とした。今期は上期に創立50周年記念配当として28円、期末に普通配当63円を実施する計画だ。併せて、発行済み株式数の1.93%に相当する80万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■コムチュア <3844>  4,100円  +240 円 (+6.2%)  本日終値
 コムチュア <3844> が急反発し、年初来高値を更新した。8日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比28.1%増の25.7億円で着地。続く20年3月期も前期比11.6%増の28.7億円に伸び、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期はクラウド事業を核にコンサルティングやシステム設計など上流工程からの受注を強化し、さらなる高付加価値化を図る。併せて、前期の期末配当を19.5円(年間配当は48円)実施するとし、今期は前期比10円増の58円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■丸和運輸機関 <9090>  4,215円  +230 円 (+5.8%)  本日終値
 丸和運輸機関 <9090> が急反発し、年初来高値を更新した。8日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比27.2%増の60.4億円で着地。続く20年3月期も前期比20.7%増の73億円に伸び、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期はネット通販の当日お届けサービスの受注拡大に注力するほか、低温食品物流のさらなる機能強化を進める。同時に、今期の年間配当は前期比7.4円増の43.8円に増配する方針とした。併せて、22年3月期に経常利益100億円を目指す中期経営計画を発表している。

■アダストリア <2685>  2,863円  +92 円 (+3.3%)  本日終値
 アダストリア<2685>が3日続伸。8日の取引終了後に発表した4月度の国内月次売上高で、既存店売上高が前年同月比10.0%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。4月は寒暖の差が大きかったものの、月全体を通じて初夏物衣料が順調に売り上げを伸ばした。アイテム別ではワンピース、スカートなどが売り上げを牽引したほか、パンツやTシャツ類も好調に推移した。なお全店売上高は同7.8%増だった。

■SBIホールディングス <8473>  2,535円  +33 円 (+1.3%)  本日終値
 SBIホールディングス<8473>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は8日、同社株の投資評価の「オーバーアロット」を継続するとともに、目標株価を3300円から3500円に引き上げた。19年3月期にバイオ関連事業に関して、74億円の減損を計上したが、クオーク社と窪田製薬ホールディングス<4596>に関する不確定要因が低下したことを評価している。仮想通貨関連事業の赤字縮小のめどが立ってきたことも前向きに捉えている。同証券では、20年3月期の連結純利益は前期比8%減の480億円、21年3月期は今期推定比15%増の550億円と予想している。

■日清食HD <2897>  7,240円  +50 円 (+0.7%)  本日終値
 日清食品ホールディングス<2897>は全体相場が下値模索の様相を強めるなか、後場に入って急速に切り返しプラス圏に転じた。同社は9日午後1時過ぎに、20年3月期の連結業績予想を発表した。売上収益は4650億円(前期比3.1%増)と増収を見込み、営業利益は370億円(同27.7%増)、最終利益は260億円(同34.3%増)と大幅増益を予想している。主力の即席麺などの値上げ実施で利益採算を高める方針。株価はこれを受けて買いが優勢となった。なお、19年3月期連結決算は売上収益4509億8400万円(前の期比2.3%増)と増収を確保したものの、原料価格の上昇や物流コストなどが重荷となって営業利益は289億6700万円(同17.6%減)と減益となった。

■島精機製作所 <6222>  2,975円  -610 円 (-17.0%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 8日に決算を発表。「今期経常は12%減益、10円減配へ」が嫌気された。
 島精機製作所 <6222> が5月8日大引け後(15:10)に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比67.9%減の49.9億円に落ち込み、20年3月期も前期比11.8%減の44億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒島精機製作所の詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「中期経営計画を下方修正」も売り材料。
 中期経営計画を見直し、21年3月期の経常利益目標を250億円→100億円に引き下げた。

■元気寿司 <9828>  3,820円  -700 円 (-15.5%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率5位
 8日に決算を発表。「今期経常は23%減益へ」が嫌気された。
 元気寿司 <9828> が5月8日大引け後(16:00)に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比32.2%増の23億円に拡大したが、20年3月期は前期比23.3%減の17.7億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒元気寿司の詳しい業績推移表を見る

■ザ・パック <3950>  3,145円  -490 円 (-13.5%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 8日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は12%減益で着地」が嫌気された。
 ザ・パック <3950> が5月8日大引け後(15:30)に決算を発表。19年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比11.8%減の11.4億円に減り、1-6月期(上期)計画の31億円に対する進捗率は37.1%にとどまり、5年平均の43.6%も下回った。
  ⇒⇒ザ・パックの詳しい業績推移表を見る

■EPSホールディングス <4282>  1,806円  -195 円 (-9.8%)  本日終値
 8日に決算を発表。「上期経常が16%減益で着地・1-3月期も16%減益」が嫌気された。
 EPSホールディングス <4282> が5月8日大引け後(16:00)に決算を発表。19年9月期第2四半期累計(18年10月-19年3月)の連結経常利益は前年同期比15.8%減の32.7億円に減り、通期計画の73.5億円に対する進捗率は44.6%にとどまり、5年平均の53.3%も下回った。
  ⇒⇒EPSホールディングスの詳しい業績推移表を見る

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