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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:シスメックス、ヤフー、ソフトバンク

シスメックス <日足> 「株探」多機能チャートより
■電算システム <3630>  3,865円  +700 円 (+22.1%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 電算システム <3630> がストップ高買い気配。8日大引け後に発表した19年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比97.7%増の7.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。オークション業務システムや地方公共団体向け業務システム、クラウド関連サービスなどの案件が大きく伸びた。また、ギフト処理サービスや請求書作成代行といったアウトソーシング業務の受注も好調だった。上期計画の8.3億円に対する進捗率は93.9%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■JCU <4975>  2,116円  +274 円 (+14.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 JCU <4975> が急反騰し、年初来高値を更新した。8日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比3.2%増の71.9億円で着地。続く20年3月期も前期比1.5%増の73億円に伸び、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期はスマートフォン向けめっき薬品の需要が減速したものの、自動車部品用めっき薬品の販売増加や装置事業の収益拡大で補い、増益を確保した。今期は5G(次世代移動通信システム)の商用化に向けたプリント配線板向け薬品や自動車向け薬品などの海外需要を取り込む。併せて、今期の年間配当は前期比2円増の47円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■ワールド <3612>  2,403円  +275 円 (+12.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 ワールド<3612>が急騰、一時300円を超える上昇で2400円台に歩を進め、3月20日以来の年初来高値更新となった。アパレル大手でショッピングセンターや百貨店に出店し、M&Aなど投資事業にも傾注する。8日取引終了後に発表した20年3月期の連結業績予想は、売上収益は2500億円(前期比0.1%増)と横ばい見通しながら、本業のもうけを示す営業利益は166億円(同12.0%増)と好調を見込んでいる。19年3月期は営業利益が148億2700万円と12%強の伸びを示しており、連続2ケタ増益見込みにあることで、これを評価する買いが集中した。更に20年3月期の年間配当について前期実績に19円上乗せした69円を計画、株主還元の強化も物色人気を助長した。

■サンケン電気 <6707>  2,483円  +263 円 (+11.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 サンケン電気 <6707> が急反騰し、年初来高値を更新した。8日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比22.3%減の91.7億円だったが従来計画の82億円を上回って着地。続く20年3月期は前期比9.0%増の100億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。前期はパワーシステム事業の原価改善や全社的な経費削減の進展が上振れの背景となった。今期は、上期は中国景気減速の影響が残るものの、下期の需要回復を見込む。自動車や白物家電向け半導体デバイスの販売が伸びるほか、不採算品対策など構造改革効果も寄与する。

■シスメックス <6869>  6,803円  +646 円 (+10.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 検体検査機器大手のシスメックス <6869> が急反発。8日大引け後に発表した19年3月期の連結税引き前利益は前の期比0.3%減の579億円で着地。続く20年3月期は前期比3.5%増の600億円に伸び、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期経常利益は微減益だったが従来予想の560億円を上回って着地。国内外で血液検査機器向け試薬の販売が伸長したほか、販管費の抑制も寄与した。今期は主力の血球計数検査分野や血液凝固検査分野、免疫検査分野などの売上増加を見込む。併せて、前期の年間配当を68円→70円に増額し、今期も前期比2円増の72円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■ラウンドワン <4680>  1,584円  +140 円 (+9.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 ラウンドワン<4680>が買い人気を集め3日ぶり急反発。近畿を地盤にボウリングやゲームなど複合レジャー施設を運営するが、既存店の好調や出店効果などから収益は順調に伸びている。8日取引終了後に発表した20年3月期の連結業績予想は、売上高が1093億円(前期比7.9%増)と増収見通しで、本業のもうけを示す営業利益も118億7000万円(同3.7%増)と増益を見込んでいる。営業利益は19年3月期の実績でも114億4300万円(同8.6%増)と伸びており、業績面の評価が株高を後押ししている。また、同日発表した4月の全社売上高は前年同月比7.7%増(既存店ベースでは7.9%増)と非常に好調で買い安心感がある。画面を通じて別店舗にいる人と遊ぶことが可能な「ラウンドワンライブ」の導入に会社側が積極的な姿勢をみせていることも投資資金流入の手掛かりとなっているもようだ。

■ヤフー <4689>  335円  +26 円 (+8.4%)  11:30現在
 ヤフー<4689>が商い急増のなか大幅高で4連騰、年初来高値を更新している。ソフトバンク<9434>が8日、約4564億円を投じヤフーに対する出資比率を現在の12.08%から44.64%に引き上げ、連結子会社化することを発表した。株式の追加取得に伴い、スマートフォン決済など協業によるサービス開発を加速させる方向にあり、これを材料視する形で投資マネーが集中している。

■コムチュア <3844>  4,155円  +295 円 (+7.6%)  11:30現在
 コムチュア <3844> が急反発し、年初来高値を更新した。8日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比28.1%増の25.7億円で着地。続く20年3月期も前期比11.6%増の28.7億円に伸び、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期はクラウド事業を核にコンサルティングやシステム設計など上流工程からの受注を強化し、さらなる高付加価値化を図る。併せて、前期の期末配当を19.5円(年間配当は48円)実施するとし、今期は前期比10円増の58円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■C&Fロジ <9099>  1,295円  +83 円 (+6.9%)  11:30現在
 8日に決算を発表。「今期経常は5%増で4期連続最高益、前期配当を1円増額・今期は1円増配へ」が好感された。
 C&Fロジホールディングス <9099> が5月8日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比8.0%増の43億円になり、20年3月期も前期比4.6%増の45億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。4期連続増収、増益になる。同時に、前期の年間配当を20円→21円(前の期は20円)に増額し、今期も前期比1円増の22円に増配する方針とした。
  ⇒⇒C&Fロジの詳しい業績推移表を見る

■NSD <9759>  2,938円  +175 円 (+6.3%)  11:30現在
 NSD <9759> が急反発し、年初来高値を更新した。8日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比7.8%増の87.5億円で着地。続く20年3月期も前期比7.4%増の94億円に伸び、12期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も企業のIT投資へのニーズ拡大を追い風に、システム開発の受注が伸びる。AIやIoT関連など“新コア事業”に注力し、8期連続の増収増益を目指す。業績好調に伴い、前期の年間配当を57円→60円に増額し、今期は前期比31円増の91円に大幅増配する方針とした。今期は上期に創立50周年記念配当として28円、期末に普通配当63円を実施する計画だ。併せて、発行済み株式数の1.93%に相当する80万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■ソフトバンク <9434>  1,390円  +79 円 (+6.0%)  11:30現在
 ソフトバンク<9434>が急動意。同社株は昨年12月19日に上場して約5カ月が経つが、セカンダリーマーケットで7%を超える上昇率を示したのは初めて。8日取引終了後に発表した20年3月期の連結業績予想は、売上高が4兆8000億円(前期比2.1%増)、営業利益は8900億円(同3.5%増)と増収増益を見込んでいる。更に年間配当は85円を計画、前期は年間換算で75円であったことから、実質10円の増配となり、これが株価にポジティブインパクトを与えた。また、ヤフー<4689>の株式追加取得で連結子会社化することに伴い、決済サービスなどの強化が見込まれることなども株高思惑につながっている。なお、19年3月期連結決算は売上高3兆7463億500万円(前の期比4.6%増)と増収を確保し、営業利益は7194億5900万円(同12.8%増)と2ケタ増益を達成した。

■丸和運輸機関 <9090>  4,100円  +115 円 (+2.9%)  11:30現在
 丸和運輸機関 <9090> が反発し、年初来高値を更新した。8日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比27.2%増の60.4億円で着地。続く20年3月期も前期比20.7%増の73億円に伸び、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期はネット通販の当日お届けサービスの受注拡大に注力するほか、低温食品物流のさらなる機能強化を進める。同時に、今期の年間配当は前期比7.4円増の43.8円に増配する方針とした。併せて、22年3月期に経常利益100億円を目指す中期経営計画を発表している。

■アダストリア <2685>  2,851円  +80 円 (+2.9%)  11:30現在
 アダストリア<2685>が3日続伸している。8日の取引終了後に発表した4月度の国内月次売上高で、既存店売上高が前年同月比10.0%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。4月は寒暖の差が大きかったものの、月全体を通じて初夏物衣料が順調に売り上げを伸ばした。アイテム別ではワンピース、スカートなどが売り上げを牽引したほか、パンツやTシャツ類も好調に推移した。なお全店売上高は同7.8%増だった。

■元気寿司 <9828>  3,820円  -700 円 (-15.5%) ストップ安売り気配   11:30現在  東証1部 下落率3位
 8日に決算を発表。「今期経常は23%減益へ」が嫌気された。
 元気寿司 <9828> が5月8日大引け後(16:00)に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比32.2%増の23億円に拡大したが、20年3月期は前期比23.3%減の17.7億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒元気寿司の詳しい業績推移表を見る

■島精機製作所 <6222>  3,080円  -505 円 (-14.1%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 8日に決算を発表。「今期経常は12%減益、10円減配へ」が嫌気された。
 島精機製作所 <6222> が5月8日大引け後(15:10)に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比67.9%減の49.9億円に落ち込み、20年3月期も前期比11.8%減の44億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒島精機製作所の詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「中期経営計画を下方修正」も売り材料。中期経営計画を見直し、21年3月期の経常利益目標を250億円→100億円に引き下げた。

●ストップ高銘柄
 環境管理センター <4657>  900円  +150 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在
 AKIBA <6840>  3,315円  +504 円 (+17.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 セキド <9878>  796円  +100 円 (+14.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 元気寿司 <9828>  3,820円  -700 円 (-15.5%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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