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【市況】4日の米国市場ダイジェスト:NYダウ166ドル高、米中貿易交渉が山場を迎える

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ166ドル高、米中貿易交渉が山場を迎える

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は166.50ドル高の26384.63、ナスダックは3.77ポイント安の7891.78で取引を終了した。米中通商協議が最終局面に入り、午後には首脳会談の日程調整の為にトランプ大統領と劉副首相の会談が予定されるなど、貿易摩擦解消に向けた両国の合意期待から買いが先行。その後、ダウは上昇したものの、ナスダック総合指数は小幅下落となった。セクター別では、耐久消費財・アパレルや自動車・自動車部品が上昇する一方でソフトウェア・サービスや商業・専門サービスが下落した。

事務用品小売のオフィスデポ(ODP)は、暫定決算が嫌気され20%超の急落。電気自動車のテスラ(TSLA)は、1-3月期出荷台数が市場予想に届かず下落。一方で、アルコール飲料のコンステレーション・ブランズ(STZ)は、決算内容が好感され上昇。SNSのフェイスブック(FB)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け堅調推移となった。

トランプ大統領は、連邦準備制度理事会(FRB)理事候補に利上げ反対派でカンザスシティ連銀幹部を務めた経歴のあるハーマン・ケイン氏を指名する意向。同人事はパウエルFRB議長への利下げ圧力を強める狙いがありそうだ。

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■NY為替:米中貿易合意への期待でドル強含み

4日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円40銭から111円63銭まで上昇し、111円66銭で引けた。米国の週次新規失業保険申請件数が50年ぶり低水準を記録したため、ドル買いが優勢となった。また、米中首脳会談実施への期待も広がり、リスク選好の円売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1227ドルから1.1206ドルまで下落し、1.1220ドルで引けた。イタリアが2019年の成長見通しを引き下げるとの報道や欧州中央銀行(ECB)の3月理事会議事要旨で利上げのガイダンスがさらに延期される可能性が示唆され、ユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、124円97銭から125円31銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.3140ドルから1.3060ドルまで下落。欧州連合(EU)離脱協定案を巡りメイ英首相は超党派での取り組みを進める一方、与党離脱派はこの方針に反対しており、ポンド売りは継続した。ドル・スイスは、0.9987フランから1.0003フランまで上昇した。


■NY原油:弱含みで62.19ドル、ドル高などが嫌気される

NY原油先物5月限は弱含み(NYMEX原油5月限終値:62.19 ↓0.33)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比-0.33ドルの62.19ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは61.99ドル-62.84ドル。原油在庫の増加を意識した売りがこの日も観測されたことや、ドル高を意識して原油先物の上値は重くなった。ただ、石油輸出国機構(OPEC)による減産体制は維持されており、市場関係者の間では1バレル=60ドルが当面の下値目途になるとの見方が増えているようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.15ドル +0.31ドル(+1.07%)
モルガン・スタンレー(MS) 44.93ドル +0.55ドル(+1.24%)
ゴールドマン・サックス(GS)202.23ドル +1.37ドル(+0.68%)
インテル(INTC) 55.92ドル +0.44ドル(+0.79%)
アップル(AAPL) 195.69ドル +0.34ドル(+0.17%)
アルファベット(GOOG) 1215.00ドル +9.08ドル(+0.75%)
フェイスブック(FB) 176.02ドル +2.48ドル(+1.43%)
キャタピラー(CAT) 140.13ドル +0.87ドル(+0.62%)
アルコア(AA) 29.29ドル +0.60ドル(+2.09%)
ウォルマート(WMT) 98.11ドル +0.92ドル(+0.95%)
スプリント(S) 5.63ドル +0.04ドル(+0.72%)

《SF》

 提供:フィスコ

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