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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):郵船、オプテクスG、Uアローズ

郵船 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本郵船 <9101>  1,696円  +36 円 (+2.2%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手海運株が揃って4日続伸。買い戻しの動きが継続するなか、業種別騰落率で「海運」は全33業種中で値上がり率トップとなった。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は700を下回る水準で底値模索が続いているが、これは中国の景気減速の影響が大きい。しかし、ここにきて中国の経済指標に底入れの兆しが見え始め、米中貿易交渉も進展期待が高まっている。グローバル物流の影響を受けやすい海運セクターは収益環境の風向きが変わりつつあるとの思惑が株価にポジティブ作用している。

■オプテックスグループ <6914>  1,855円  +35 円 (+1.9%)  本日終値
 オプテックスグループ<6914>が反発。この日、傘下のオプテックスが、駐車場の満空情報を把握できるワイヤレス満空管理システムを今秋にも発売すると発表しており、これを好感した買いが入った。今回発売するシステムは、観光地やショッピングモール、イベント会場、ロードサイド店舗などに併設する駐車場の満空情報を可視化するワイヤレス満空管理システム。「駐車場全体の満空」や「具体的な空き車室」の情報は、ドライバーの利便性を向上するとともに、施設駐車場の交通誘導員のスムースな誘導につながるほか、渋滞や混雑の緩和などにも寄与する見通し。また、施設側としては集客機会を逃さない施設運営につながるほか、空き車室を案内する誘導員数を削減することが可能になるとしている。

■ユナイテッドアローズ <7606>  3,755円  +50 円 (+1.4%)  本日終値
 ユナイテッドアローズ<7606>が3日ぶりに反発。2日の取引終了後に発表した3月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比3.2%増と、14カ月連続前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて気温の低い日が多かったものの、メンズでは春物アウターや機能性素材の商品、ウィメンズでは中軽衣料全般の動きが目立った。なお、前年に比べて休日が1日多かった影響がプラス1.6%程度の影響があったとしている。

■王将フードサービス <9936>  7,060円  +80 円 (+1.2%)  本日終値
 王将フードサービス<9936>が反発。2日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高速報で、直営既存店売上高が前年同月比3.8%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。「生ビール(中)半額券プレゼントキャンペーン」の実施や、餃子の美味しい食べ方を歌ったデュエットソング「二人の餃子」のリリース、タレントのケンドーコバヤシ氏を起用した新テレビCMの公開などで、新規顧客獲得と王将ファンの創出を図ったことが奏功したという。

■夢真ホールディングス <2362>  786円  +6 円 (+0.8%)  本日終値
 夢真ホールディングス<2362>が反発。2日の取引終了後、ITエンジニアの派遣やITシステムの受託開発を行うインフォメーションポート(東京都新宿区)の株式を取得し子会社化したと発表しており、これが好材料視された。今回の株式取得は、IT業界における上流工程に参入する機会となるとともに、更なる育成力の強化を目指すことが可能となると判断。また、IP社にとっても、夢真HDグループの800社以上の顧客基盤を活用したエンジニア派遣及び受託開発先の新規開拓が期待でき、親和性が高いと判断したという。取得価額は非開示。なお、19年9月期業績への影響は軽微としている。

■サカイ引越センター <9039>  6,960円  +30 円 (+0.4%)  本日終値
 サカイ引越センター<9039>は3日ぶりに小幅反発。午前11時に公表された3月月次売上高は前年同月比で8.5%増となった。19年3月通期の累計では前期比で6.1%増と増収を確保していることから買い安心感につながったようだ。19年3月期業績について、会社側では売上高が前の期比7%増の945億8000万円、営業利益は同4%増の108億6100万円を計画している。

■AGC <5201>  3,910円  -55 円 (-1.4%)  本日終値
 AGC<5201>が4日ぶりに反落。同社は2日取引終了後、株式売り出しを発表しており、需給悪化を懸念する売りが膨らんだ。金融機関4行が保有する合計570万株を売り出す。内訳はみずほ銀行が173万1400株、三菱UFJ信託銀行が170万株、三菱UFJ銀行が121万8600万株、野村信託銀行が105万株。同時に上限85万株のオーバーアロットメントによる売り出しも実施する。売り出し株数は、発行済み株式の約3%に相当する。売り出し価格は15日から17日までのいずれかの日に決定する。

■西松屋チェーン <7545>  916円  -9 円 (-1.0%)  本日終値
 西松屋チェーン<7545>が続落。同社が2日取引終了後に発表した19年2月期単独決算は売上高1381億6700万円(前の期比0.6%増)と微増を確保したものの、営業利益36億200万円(同47.5%減)、最終利益21億8100万円(同54.2%減)と大幅減益を余儀なくされた。暖冬で冬物衣料の売り上げが低迷したほか、値引きによる採算悪化が業績の足を引っ張った。株価はこれを嫌気する形で売りが先行している。一方、20年2月期は商品ラインアップ拡充や販促効果により売上高が1450億円(前期比4.9%増)、営業利益は62億7000万円(同74.0%増)、最終利益は40億2800万円(同84.7%増)と急回復を見込んでいる。同日にプライベートブランド商品の海外販売拡大に向け、アジア小売りチェーンでPB商品の販売を開始、中国最大のECサイト「天猫(Tmall)」に出店することも発表、株価反転の手掛かり材料となる可能性もある。

■ピーエイ <4766>  306円  +60 円 (+24.4%) 一時ストップ高   本日終値
 ピーエイ<4766>が急騰。「改正出入国管理法」が施行された週明け1日に外国人材関連の有力株として物色人気が集中、売買高を急増させ取引時間中に28%高に買われた。同社はベトナム人材へのアプローチで先駆、既に現地に法人2社を設立して積極的な人材育成・活用を進めている。株価は急騰習性があり、3月入ってから100円台後半を上放れて同月5日に350円の高値まで一気に買い進まれた経緯がある。

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