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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):WSCOPE、カドカワ、東エレク

WSCOPE <日足> 「株探」多機能チャートより
■メディシノバ・インク <4875>  1,063円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 メディシノバ<4875>はストップ高。この日の寄り前に、開発中のMN-166(イブジラスト)の進行型多発性硬化症(進行型MS)を適応とするフェーズ2b臨床治験のサブグループ解析結果を発表しており、これが好材料視された。これによると、MN-166治療が持続する身体障害進行リスクを減少させる効果は、再発を伴わない二次性進行型MSのサブグループにおいて最も強い傾向がみられたとしている。再発を伴わない二次性進行型MS患者の長期治療に対しては、米国食品医薬品局(FDA)から承認された薬はまだないため、同社ではこの治療薬領域には大きな市場機会があるとしている。

■ダブル・スコープ <6619>  1,772円  +141 円 (+8.7%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 ダブル・スコープ<6619>が4連騰、前日ストップ高の安永<7271>も大幅続伸、更に昭和電工<4004>や関東電化工業<4047>などリチウムイオン電池関連株に物色資金が流入。ここにきて世界的に進む電気自動車(EV)シフトの動きが加速している。ノルウェーでは今年3月の新車販売でEVのシェアが5割を超えたことが報じられているほか、中国でもEV普及加速に向け国を挙げて取り組んでおり、直近は中国資本と日産自動車<7201>が共同出資するEV車載向け電池の合弁会社が、中国で事業を開始するなど、新たな動きが活発化している。これを背景にEVの基幹部品であるリチウムイオン電池など車載用2次電池材料を手掛ける銘柄が改めて動意づいている。

■カドカワ <9468>  1,254円  +56 円 (+4.7%)  本日終値
 カドカワ<9468>が続伸。13週移動平均線を足場に1200円近辺のもみ合いを上に放れつつある。出版大手で動画配信も手掛け、人工知能(AI)分野へも経営資源を注ぐなど幅広い展開力を強みとしている。1日に新元号が「令和」に決まったことで、その関連銘柄を物色のターゲットとする動きが出ており、同社株もその一角として思惑買いを引き寄せた。新元号の出展が万葉集であることから、各地で同関連書籍の売り上げの伸びが早くも観測されている状況で、同社も収益恩恵を享受するとの見方が買いの根拠となっている。

■日東紡績 <3110>  2,148円  +89 円 (+4.3%)  本日終値
 日東紡<3110>が続伸し年初来高値を更新した。同社は1日、子会社のニットーボーメディカル(NMD)が、フロンティア研究所(北海道石狩市)の全株式を取得したと発表。フロンティア研究所は、バイオアッセイ測定系開発・製造・販売のほか、抗体研究受託などを手掛けている企業。NMDは今回の株式取得により、自社が持つ体外診断薬の製造販売能力と、フロンティア研究所が保有する開発能力を融合し、更に付加価値の高い体外診断薬を提供することで、メディカル事業の拡大を図るとしている。

■ALBERT <3906>  15,390円  +560 円 (+3.8%)  本日終値
 ALBERT<3906>が大幅高。3月中旬を境に急速に水準を切り上げ、きょうは一時約6%高と値を飛ばし連日の年初来高値更新と気を吐いている。人工知能(AI)を活用したビッグデータ解析に優位性を持ち、データサイエンティストの育成でも業界を先駆している。今月3日から5日の日程で行われる「AI・人工知能EXPO」に同社が手掛けるAI・画像認識サービスやAI・高性能チャットボットなどを出展する予定で、株価の刺激材料として意識されているもようだ。

■CAC <4725>  1,547円  +53 円 (+3.6%)  本日終値
 CAC Holdings<4725>が6日続伸。25日移動平均線をサポートラインに切り返しが鮮明だ。独立系のシステム構築会社で、企業のIT投資拡大の恩恵を享受するが、海外ではIT大国のインドに現地法人を擁し、海外展開で強みを持つ点が同社の特長だ。広告業界や医療業界向けなどで旺盛な引き合いがある感情認識AIビジネスが収益に貢献している。18年12月期は営業利益段階で14億2600万円と前の期比で倍増したが、19年12月期も4割強の拡大を見込む。成長力の高さだけでなく、配当利回りが3.2%強と高いほかPBRが1倍を割り込むなど、指標面からも見直し余地がある。2014年9月につけた高値1500円を突破したことで、実質青空圏に突入している。

■東京エレクトロン <8035>  16,865円  +505 円 (+3.1%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、SCREENホールディングス<7735>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が大きく買われた。直近の米中の経済指標発表を受け両国の減速懸念が後退、これまで世界景気のリセッションに対する警戒感から売りに押されていた半導体関連株も見直し買いの動きが強まってきた。前日の米国株市場ではアプライドマテリアルズ、マイクロンテクノロジーなど半導体関連が買われフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続伸、東京市場でもこの流れに追随する形で機関投資家とみられる大口の買いを呼び込んだ。

■住友金属鉱山 <5713>  3,440円  +91 円 (+2.7%)  本日終値
 住友金属鉱山<5713>が2月25日につけた3411円を抜き年初来高値更新、三井金属<5706>は3000円台に乗せ連日の新高値、このほか東邦亜鉛<5707>、三菱マテリアル<5711>なども上昇基調にあるなど、非鉄株に買いが流入した。銅などの非鉄価格が高止まりしているが、中国の景気減速懸念も足もとは政府当局の経済刺激策が奏功して改善の兆しをみせているほか、米中貿易交渉も解決に向け進展しているとの観測が高まっており、中国の資源需要回復の思惑がフォローの風となっている。

■安川電機 <6506>  3,745円  +95 円 (+2.6%)  本日終値
 安川電機<6506>が3連騰、連日の年初来高値更新となった。テクニカル的にも13週・26週移動平均線のゴールデンクロスを示現し上値追いトレンドの加速を暗示。中国国家統計局が発表した3月の製造業PMIは好不況の境界ラインである50を4カ月ぶりに上回り、政府が打ち出している景気刺激策の効果が反映され始めたことを示している。これを背景に、同社をはじめ中国向け売上規模の大きいFA関連株が買われている。同社株は新年度入りした前日から売買高の増勢が顕著であり、国内外の機関投資家とみられる買いが入り始めたことをうかがわせる。

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