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【市況】東京株式(大引け)=163円高、リスク選好ムード強まり3日ぶり反発

 15日の東京株式市場は為替が朝方に円安に振れたことや、中国株が強い動きをみせたことなどを背景に再びリスクを取る動きが強まり、日経平均株価は反発した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比163円83銭高の2万1450円85銭と3日ぶり反発。東証1部の売買高概算は14億8329万株、売買代金概算は2兆7889億円。値上がり銘柄数は1434、対して値下がり銘柄数は634、変わらずは68銘柄だった。

 きょうの東京市場は、寄り付き高く始まった後も買いが続き、日経平均は200円以上上昇して前引け段階では2万1500円を上回った。前日の米国株市場では主要株価指数がまちまちの動きだったものの、朝方はドル・円相場が円安方向に振れたことや、取引時間中はアジア株が堅調な値動きを示したことで、投資家心理が改善した。きょうは中国の全人代が閉幕したが、発表された景気対策への期待から中国・上海株や香港株は買いが優勢だった。一方、国内では日銀の金融政策決定会合後に為替が円高方向に傾いたが、株式市場への影響は限定的だった。国内金融機関の決算対策売りなども観測されるなか、後場終盤は伸び悩み2万1500円台を終値では回復できなかった。売買代金は大引けにかけ指数構成銘柄のリバランスに伴う売買で大きく膨らんだ。

 個別では、任天堂<7974>が高く、トヨタ自動車<7203>も買われた。武田薬品工業<4502>が上昇、東京エレクトロン<8035>、SMC<6273>などにも資金の流入が目立った。コマツ<6301>、安川電機<6506>が買い優勢となり、資生堂<4911>、リクルートホールディングス<6098>なども強い。石川製作所<6208>が値を飛ばし、三井ハイテック<6966>はストップ高。TATERU<1435>大商いで大幅高、双信電機<6938>も物色人気を集めた。

 半面、ファーストリテイリング<9983>が冴えず、キーエンス<6861>も売りに押された。大和ハウス工業<1925>も軟調。ヤーマン<6630>が急落、鎌倉新書<6184>、ペッパーフードサービス<3053>も大きく値を下げた。正栄食品工業<8079>、スペースバリューホールディングス<1448>なども大幅下落。アルテリア・ネットワークス<4423>、アカツキ<3932>も安い。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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