【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ストリーム、ケイブ、細火工
ストリーム <日足> 「株探」多機能チャートより
ストリーム<3071>がストップ高。同社は「ECカレント」のサイト名でネットを経由したパソコンや家電の低価格販売を手掛ける。14日取引終了後に発表した20年1月期の連結業績予想は、売上高が253億2000万円(前期比11.9%増)と2ケタ増収を予想し、営業利益は2億500万円(同11.8倍)、最終損益は9400万円の黒字(前期1億2000万円の赤字)を見込んでいる。前期は売上高こそ微増だったものの、営業利益は大幅に減少したが、今期の急回復見通しを評価した買いを呼び込む形となった。
■ケイブ <3760> 934円 +150 円 (+19.1%) ストップ高 本日終値
ケイブ<3760>はストップ高。同社はオンラインゲームを運営し業務用機の開発も手掛ける。14日取引終了後、吉成夏子・AKS代表取締役と岡本吉起・オカキチ代表取締役を引受先とする合計140万株の第三者割当増資を実施することを発表、これが材料視された。発行価格は734円。調達する10億2760万円はゲーム開発に充てる計画で株価を強く刺激した。
■細谷火工 <4274> 1,069円 +150 円 (+16.3%) ストップ高 本日終値
細谷火工<4274>がストップ高に買われたほか、石川製作所<6208>や豊和工業<6203>、阿波製紙<3896>も急伸するなど後場に入り防衛関連の一角が急上昇した。複数のメディアがロシアのタス通信の報道として、北朝鮮が非核化をめぐる米国との交渉について、中断を検討していると伝えており、北朝鮮をめぐる地政学リスクの上昇を警戒した買いが入ったようだ。
■バリューゴルフ <3931> 1,140円 +150 円 (+15.2%) ストップ高 本日終値
バリューゴルフ <3931> [東証M] がストップ高。14日大引け後に発表した19年1月期の連結経常利益は前の期比20.1%減の1億2300万円になったが、続く20年1月期は前期比65.0%増の2億0300万円に拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期はゴルフ場を1人で予約できるオンラインサービス「1人予約ランド」の成長拡大を目指すほか、メディカル事業におけるサプリメントの販売開始、前期に買収した産経旅行の通期フル寄与などを通じ、41.1%の大幅増収を見込む。
■ソルクシーズ <4284> 794円 +100 円 (+14.4%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率4位
14日、ソルクシーズ <4284> が発行済み株式数(自社株を除く)の6.4%にあたる80万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月1日から12月31日まで。
■アクセスHD <7042> 1,624円 +142 円 (+9.6%) 本日終値
アクセスグループ・ホールディングス<7042>が反発。同社はきょう、関連会社のアクセスヒューマネクストが東京都から「公共交通の快適な利用に関する実施運営に係る業務委託」を受託したと発表。この業務は、東京都が17年度から展開している快適通勤ムーブメント「時差Biz」を一段と拡大するため、アクセスヒューマネクストが運営事務局を担い、イベント開催や情報発信を実施するもの。なお、東京都は東京五輪の交通混雑緩和に向けた交通需要マネジメントやテレワーク、時差Bizなどの取り組みを一体的に推進するとしている。
■ハウスコム <3275> 1,410円 +121 円 (+9.4%) 本日終値
ハウスコム <3275> [JQ]が急伸。14日大引け後、創業20周年に伴う記念株主優待を実施すると発表。26日の権利確定日を前に権利取りを狙う買いが向かった。19年3月末時点で100株以上を保有する株主に対し、一律3000円分のクオカードを贈呈する。通常優待と合わせて4000円分の贈呈となる。
■プレミアグループ <7199> 3,535円 +255 円 (+7.8%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
プレミアグループ<7199>が大幅続伸。同社は14日、子会社のPLSが楽天<4755>傘下の楽天銀行及び楽天信託との間で、オートリース事業に関する資金調達スキームの運用を開始したと発表。このスキームは、PLSが保有するオートリース債権のキャッシュフローを裏付けとして信託受益権を発行し、この信託受益権を楽天銀行に譲渡することでPLSは継続的かつ安定的に資金を調達できるようになる。
■住友精密工業 <6355> 2,880円 +156 円 (+5.7%) 本日終値
住友精密工業<6355>が急反発。14日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を485億円から495億円(前期比4.8%増)へ、営業利益を13億円から23億5000万円(同15.5%増)へ上方修正したことが好感された。MEMS(微小電子機械システム)や半導体用製造装置の増加などに伴い、売上高が計画を上回る見通しのほか、航空機用熱交換器の開発見直しに伴う費用の減少が寄与する。また、センサ事業子会社であるシリコンセンシングシステムズ社の業績が堅調に推移し、持ち分法投資利益が改善したことも最終利益を押し上げるとしている。なお、防衛装備品にかかる過大請求に関連して、第3四半期に防衛装備品関連損失引当金繰入額50憶6100万円を計上したことから、最終損益は4億5000万円の黒字から25億円の赤字(前期5億100万円の黒字)へ下方修正した。同時に発表した第3四半期累計(18年4~12月)決算は、売上高335億3300万円(前年同期比3.6%増)、営業利益17億3500万円(同2.5倍)、最終損益24億9000万円の赤字(前年同期3億1200万円の黒字)だった。
■英和 <9857> 963円 +47 円 (+5.1%) 本日終値
英和 <9857> [東証2]が急伸。14日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の12億円→14.5億円に20.8%上方修正。増益率が2.8%増→24.3%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。活発な設備投資需要を背景に、工業用計測制御機器や産業機械の販売が堅調に推移するなか、高付加価値品の営業強化が奏功し、採算が上向くことが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の26円→32円(前期は26円)に増額修正したことも支援材料となった。
●ストップ高銘柄
レアジョブ <6096> 2,872円 +500 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値
松尾電機 <6969> 536円 +80 円 (+17.5%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
PSS <7707> 526円 -100 円 (-16.0%) ストップ安 本日終値
エムティジェネックス <9820> 5,970円 -1,000 円 (-14.4%) ストップ安 本日終値
以上、2銘柄
株探ニュース