【注目】話題株ピックアップ【夕刊】（3）：アイレックス、イグニス、ソネットＭＮ

■アイレックス <6944> 　4,040円　 +370 円 (+10.1％)　　本日終値
　アイレックス<6944>が大幅続伸。高速・大容量の次世代通信規格５Ｇは北米が先行、韓国も国を挙げて注力の構えにある。また、中国でも初期投資が開始された段階にあり、日本もこれにキャッチアップを図るうえで投資を加速させる必要性に迫られている。そのなか、同社は通信系コア技術に優位性を持つシステム開発会社で、ＮＥＣグループ向けに高い取引実績があることから、今後国内でも本格化する５Ｇインフラ投資の恩恵を受けることが見込まれている。

■イグニス <3689> 　1,190円　 +108 円 (+10.0％)　　本日終値
　イグニス<3689>が急騰。同社はきょう、子会社のスタジオキングが今春に新作ブラウザゲーム「猫とドラゴン」をリリースする予定だと発表。期待感が高まるかたちとなっているようだ。「猫とドラゴン」は、人気ネイティブゲームアプリ「ぼくとドラゴン」を手掛けるスタジオキングが企画開発を行う新作ブラウザゲーム。なお、今後の最新情報は公式ツイッターで随時配信するほか、近日中にも事前登録キャンペーンを開始するとしている。

■ソネットＭＮ <6185> 　1,216円　 +99 円 (+8.9％)　　本日終値
　4日、東証がソネット・メディア・ネットワークス <6185> [東証Ｍ]を11日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■キャンディル <1446> 　1,068円　 +86 円 (+8.8％) 一時ストップ高 　　本日終値
　キャンディル<1446>が急伸。一部報道で、石井啓一国土交通相がこの日の記者会見でレオパレス２１<8848>に対し、建築基準法違反が確認された全棟の改修を今夏までに終えるよう指示したことを明らかにしたと報じられた。これを受けて、住宅や集合住宅の補修を手掛けている同社に思惑が向かったようだ。

■リボミック <4591> 　661円　 +47 円 (+7.7％)　　本日終値
　リボミック<4591>が４日ぶり急反発。東大発のバイオベンチャーでＲＮＡ（リボ核酸）を活用したアプタマー医薬（分子ターゲット薬）の開発を手掛けている。網膜上にある黄斑部が害されて視力障害を起こす「加齢黄斑変性症」は目の重病であり、患者数も世界ベースで１億４００００万人前後にのぼるなど市場規模も大きい。この治療薬として注目されているのが、同社の「ＲＢＭ－００７」で、米国で臨床フェーズ１／２ａを走らせている状況にある。今年の年央にも２００人以上の被験者を対象とした有効性を評価するテストが開始される見通しで、つれて株式市場でも同社株に対する注目度が徐々に高まっている。

■ヤマウ <5284> 　376円　 +18 円 (+5.0％) 一時ストップ高 　　本日終値
　ヤマウ<5284>が一時ストップ高。午前１０時ごろ、ヤマックス<5285>と業務提携に向けた具体的な協議を開始することで基本合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入っており、ヤマックスも同様に急伸。両社はともにコンクリート２次製品メーカーで、ヤマウは九州北部及び九州南部を中心に生産拠点を持ち営業展開を図っている一方、ヤマックスは九州中部を中心に、関東・東北地区への展開を図っている。両社を取り巻く事業環境は、原材料・運賃の高騰や労務コストの上昇など厳しい環境にあることから、今回、業務提携に向けた協議を開始することとなったという。両社は事業分野および事業エリアで補完的な位置づけにあるため、業務提携を行うことで事業の拡張や企業力の強化に向けたさまざまなシナジーが期待できるとしており、今後は生産設備及び物流拠点の相互利用や原材料・備品などの共同購入、類似製品の集約による型枠の相互利用などで提携するとしている。

■リオン <6823> 　2,014円　 +81 円 (+4.2％)　　本日終値
　リオン<6823>が３日続伸。同社はきょう、ベトナムの国立フエ中央病院と、同国内の難聴者救済に向けて協力する覚書を締結したと発表。今回のベトナム中部（フエ）での覚書締結は、北部の国立バックマイ病院（ハノイ）、南部のホーチミン市立耳鼻咽喉科病院（ホーチミン）に続くもの。同社は、難聴の早期発見と難聴者の生活向上に貢献することを目的に、医師が自社製の聴覚検査機器を使用して詳細な検査を行い、難聴者に対して適切に調整した補聴器を普及する取り組みを進めている。

■昭電線ＨＤ <5805> 　781円　 +31 円 (+4.1％)　　本日終値
　昭和電線ホールディングス <5805> が大幅高。4日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の45億円→50億円に11.1％上方修正。従来の8.0％減益予想から一転して2.2％増益見通しとなったことが買い材料視された。今期業績の上方修正は昨年7月に続き、2回目。米中貿易摩擦や中国の景気減速などの影響が想定よりも限定的であることが上振れの要因。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の5円→7円(前期は5円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。

■北川精機 <6327> 　582円　 +23 円 (+4.1％)　　本日終値
　北川精機<6327>は全般軟調地合いに抗して大幅高。２月１９日に上ヒゲで６００円台まで買われたあとは調整を余儀なくされていたが、５日移動平均線を絡めて目先の押し目はすかさず拾われる展開で、上値指向を継続している。次世代通信規格の５Ｇへのインフラ整備が国内でも早晩本格化する。そのなか、基地局向けＣＣＬ成形用プレス機で高い商品競争力を持つ同社の存在が注目されている。既に、国内に先立って中国や台湾で５Ｇ案件を伸ばしており、５Ｇ関連の有力株として存在感を高めそうだ。

■フジ・コーポレーション <7605> 　2,284円　 +85 円 (+3.9％)　　本日終値
　フジ・コーポレーション<7605>が続伸。午前１１時ごろに発表した２月度の月次実績で、既存店売上高が前年同月比９％増となり、５カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。主力のタイヤ・ホイールで、販売本数は同７％減となったものの、平均単価が同１０％増となったことが牽引した。また、用品売り上げも好調に推移した。

●ストップ高銘柄
　ライトアップ <6580> 　1,977円　 +400 円 (+25.4％) ストップ高 　　本日終値
　倉庫精練 <3578> 　865円　 +150 円 (+21.0％) ストップ高 　　本日終値
　セリオ <6567> 　982円　 +150 円 (+18.0％) ストップ高 　　本日終値
　トランザス <6696> 　995円　 +150 円 (+17.8％) ストップ高 　　本日終値
　ＥＴＦＳエナ <1685> 　501円　 -3 円 (-0.6％) ストップ高 　　本日終値
　など、8銘柄

●ストップ安銘柄
　エムティジェネックス <9820> 　11,100円　 -3,000 円 (-21.3％) ストップ安 　　本日終値
　以上、1銘柄

株探ニュース