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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ソフトバンクG、サンバイオ、マツダ

SBG <日足> 「株探」多機能チャートより
■MS-Japan <6539>  1,810円  +280 円 (+18.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 MS-Japan<6539>が急反発している。同社は6日取引終了後に、19年3月期第3四半期累計(18年4~12月)の単独決算を発表。営業利益は12億9300万円(前年同期比64.9%増)となり、通期計画15億1200万円に対する進捗率は85.5%に達した。売上高は28億4500万円(同26.6%増)で着地した。働き方改革に伴う人員補強など企業の人材需要を捉え、一般企業向け紹介実績が拡大。また、専門組織向け紹介実績も堅調に推移した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■サンバイオ <4592>  3,325円  +504 円 (+17.9%) ストップ高   11:30現在
 サンバイオ<4592>がストップ高。1月29日に再生細胞薬「SB623」の慢性期脳梗塞を対象とした米国フェーズ2bの臨床結果が不調に終わったことを発表、これを受けて株価は翌日から暴落、5営業日で時価総額の8割を吹き飛ばす記録的な下げとなった。しかし、今週5日に取引時間中に商いが成立すると、そこからはリバウンド狙いの買いが優勢となった。前日はまだ上値が重かったものの、きょうは目先筋の売り物がこなれたことで一気に上値が軽くなった。市場では「追証の発生に伴う売りが6日に集中、きょうはピーク超えで上値を見込んだ買いが加速した」(国内ネット証券)という。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,913円  +1,451 円 (+17.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 ソフトバンクグループ <9984> が急騰。6日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前利益が前年同期比3.2倍の1兆8098億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。ソフトバンク・ビジョン・ファンドでフリップカートの株式売却益、Uberなどの株式評価益を計上したことが利益を大きく押し上げた。なお、投資先の米エヌビディアの株価急落で評価損が発生したものの、カラー取引によるヘッジによりデリバティブ関連利益を計上し、損失をおさえた。エヌビディア株は1月に全保有株を売却した。併せて、発行済み株式数の10.3%にあたる1億1200万株(金額で6000億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■船井総研HD <9757>  2,248円  +315 円 (+16.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 船井総研ホールディングス <9757> が続急騰。6日大引け後に発表した18年12月期の連結経常利益は前の期比7.0%増の50億円で着地。続く19年12月期も前期比7.8%増の54億円に伸び、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も主力の経営コンサルティング事業が収益を牽引する。中小企業のデジタル化支援を重要テーマに掲げ、WEBマーケティングを強化しITを活用したコンサルティングを進める方針だ。併せて、今期の年間配当は前期比5円増の40円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■ニチイ学館 <9792>  1,288円  +103 円 (+8.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 ニチイ学館 <9792> が続急伸。6日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比34.1%増の40.4億円に拡大して着地したことが買い材料視された。介護部門が収益を牽引した。有料老人ホームで高稼働率を維持したうえ、継続的な業務効率化に取り組んだことが奏功した。ヘルスケア部門の赤字が拡大したものの、保育部門の業績回復などで補い、大幅増益を確保した。ただ、通期計画の96億円に対する進捗率は42.1%にとどまっており、第4四半期での巻き返しが期待される。

■ブラザー工業 <6448>  2,053円  +126 円 (+6.5%)  11:30現在
 ブラザー工業<6448>が6連騰。6日取引終了後、19年3月期第3四半期累計(18年4月~12月)の連結決算を発表。売上収益は5218億1700万円(前年同期比2.3%減)、営業利益は616億7200万円(同16.1%増)、最終利益は465億800万円(同19.7%増)と好調だった。産業印刷機や工業用ミシンなどが伸びており、市場では、プリンターなどを扱う主力のプリンティング・アンド・ソリューション事業が会社計画比で上振れたことなどが利益に寄与したと見ている。今回の決算は「ポジティブ」と評価され、株価は買い先行となっている。

■マツダ <7261>  1,300円  +78 円 (+6.4%)  11:30現在
 マツダ<7261>が大幅続伸している。同社は6日取引終了後に、19年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の700億円から800億円(前期比45.4%減)に上方修正した。売上高予想も3兆5300億円から3兆5500億円(同2.2%増)に引き上げた。グローバル販売台数は従来計画の161万7000台から156万9000台に引き下げたが、固定費などを見直したことが利益を押し上げる。なお、前提為替レートは1ドル=111円(従来は110円)、1ユーロ=128円(同130円)に変更している。

■島津製作所 <7701>  2,711円  +161 円 (+6.3%)  11:30現在
 島津製作所 <7701> が続急伸。6日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比10.9%増の284億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の計測機器事業で欧米向けに液体クロマトグラフ・質量分析システムが好調だったほか、中国では汚染源対策強化を背景に環境計測機器が大きく伸びた。また、医用機器事業では欧州と国内でX線撮影システムの販売が拡大した。製造業などで業績下方修正する企業が相次ぐなか、通期見通しを据え置いたことで買い安心感が強まったようだ。

■日本マイクロニクス <6871>  877円  +44 円 (+5.3%)  11:30現在
 日本マイクロニクス<6871>が大幅高。同社はプローブカードなど半導体計測機器を展開するが、世界的に旺盛な半導体需要を背景に業績面で追い風が意識されている。米国の半導体関連企業の決算が市場コンセンサスを上回るものが相次いでいることもポジティブに働いている。同社は6日取引終了後、19年9月期第2四半期の連結営業利益を従来予想の15億円から16億円(前年同期比10%減)に上方修正、これが物色人気に火をつけた。

■J-オイルミルズ <2613>  4,020円  +180 円 (+4.7%)  11:30現在
 J-オイルミルズ <2613> が急反発し、昨年来高値を更新した。6日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比71.1%増の58.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。油脂の値上げ浸透に加え、オリーブオイルなど高付加価値商品の販売が伸びたことが寄与。油脂コストの良化も増益に大きく貢献した。通期計画の58億円をすでに0.4%上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■デジタルアーツ <2326>  8,120円  +250 円 (+3.2%)  11:30現在
 デジタルアーツ<2326>が大幅続伸、上場来高値を連日更新する異彩の強さを発揮している。ネットの閲覧制限や情報漏洩を防ぐフィルタリングソフトを展開しており、サイバーセキュリティー関連の有力株としてここ大きく頭角を現している。主力製品のバージョンアップで標的型攻撃に対応することが可能となり、市場ではこれを評価する動きが強まっている。19年3月期営業利益は前期比37%増の26億円を会社側では見込むが、立花証券では、20年3月期についても企業や公共機関向けに新製品の導入が進むことから大幅増益基調が続く見通しとし、同社株の投資評価を「やや強気」でフォローしている。

■カチタス <8919>  3,465円  +105 円 (+3.1%)  11:30現在
 カチタス<8919>が全体下げ相場のなかも6日続伸と我が道を行く展開。テクニカル的にも25日・75日移動平均線のゴールデンクロスを示現、株価はこの両移動平均線を大きく上放れる形で上昇加速し昨年12月3日の戻り高値3435円を上回った。同社は戸建てリノベーション販売で業界トップに位置する。地方都市郊外などを中心に大量の空き家があり、今もなお年間60万戸ペースで増加している状況。同社はこの“巨大なニッチ市場”でビジネス展開しており、収益成長期待が強い。19年3月期は営業利益段階で前期比15%増の85億200万円を計画するが、進捗率から上振れする可能性が高いとみられている。

■東京エレクトロン <8035>  15,805円  +210 円 (+1.4%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が3日ぶり反発。米国株市場ではここ半導体関連株の戻りが顕著で、前日に半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.6%高と大きく上昇し6日続伸となった。相対的に出遅れる日本の半導体関連銘柄にも水準訂正期待の買いが入りやすくなっている。同社株はテクニカル的にも25日・75日移動平均線のゴールデンクロス示現が接近している。

■エレコム <6750>  3,175円  +25 円 (+0.8%)  11:30現在
 エレコム<6750>が反発している。6日の取引終了後に発表した第3四半期累計(18年4~12月)連結決算が、売上高739億7700万円(前年同期比4.9%増)、営業利益98億9800万円(同27.2%増)、純利益62億1600万円(同19.3%増)と大幅増益となったことが好感されている。新製品投入効果でパソコン関連商品が堅調だったほか、地震や台風の影響によりモバイルバッテリーやテレビアンテナの需要が高まったことが寄与した。また、周辺機器でメモリ関連製品が順調に販売を伸ばしたことも貢献した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高1000億円(前期比6.9%増)、営業利益110億円(同7.9%増)、純利益65億4000万円(同9.5%減)の従来見通しを据え置いたが、期末配当は従来予想の25円に特別配当3円を加えて28円にするとしており、これも好材料視されている。年間配当は56円(前期50円)となる予定だ。

■GMOペパボ <3633>  6,120円  +1,000 円 (+19.5%) ストップ高   11:30現在
 GMOペパボ <3633> [JQ] がストップ高に買われ、昨年来高値を更新した。6日大引け後に発表した18年12月期の経常利益(非連結)は前の期比3.0倍の5億2400万円で着地。連結決算に移行する19年12月期の同利益も前期非連結比83.6%増の9億6200万円に拡大し、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期はハンドメイドマーケット「minne」を運営するハンドメイド部門でプロモーションコストが減少し、同部門の営業損益が前期の6億8245万円の赤字から7700万円の黒字に浮上する見通しだ。また、EC支援部門がネットショップ開業・作成サービス「カラーミーショップ」の成長で2ケタ増収を見込む。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比25円増の130円に増配する方針としたことも買いに拍車を掛けた。

■玉井商船 <9127>  1,086円  +150 円 (+16.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 玉井商船 <9127> [東証2] がストップ高買い気配。6日大引け後、従来未定としていた19年3月期の期末一括配当は40円実施し、3期ぶりに復配する方針としたことが買い材料視された。前日終値ベースの配当利回りは4%を超えており、配当狙いの買いなどが殺到した。経営環境の先行きが不透明であったことから未定としていたが、業績の回復を踏まえ配当を実施する。今期の連結最終損益は8億8000万円の黒字と4期ぶりの黒字を見込む。足もとでは外航海運業で航海数が増加しているうえ、船舶売却益が発生することも利益を大きく押し上げる。

●ストップ高銘柄
 スターツ出版 <7849>  3,450円  +502 円 (+17.0%) ストップ高   11:30現在
 ネットイヤーグループ <3622>  576円  +80 円 (+16.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 秋川牧園 <1380>  1,104円  +150 円 (+15.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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