【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):チェンジ、バンナムHD、第一生命HD
チェンジ <日足> 「株探」多機能チャートより
アズワン<7476>が大幅反発。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2018年4~12月期の連結純利益は前年同期比20%増の約38億円と、同期間として6年連続で最高を更新したようだ」と報じられており、足もとの好業績観測を好材料視した買いが入った。記事によると、ネット販売事業で顧客の購買サイトを自社ページに接続させる集中購買の利用が伸びたことが牽引役となったという。なお、決算発表は1月31日を予定している。
■ガンホー <3765> 253円 +7 円 (+2.9%) 本日終値
ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が4日続伸。24日の取引終了後、パズルRPG「パズル&ドラゴンズ」の日本国内での累計ダウンロード(DL)数が、1月17日付で5100万を突破したと発表しており、これが好感された。同アプリは、12年2月のサービス開始以降、7年近くが経過しているが、引き続きDL数を伸ばしている。
■チェンジ <3962> 4,455円 +115 円 (+2.7%) 本日終値
チェンジ<3962>が4連騰。株価は25日移動平均線を足場に舞い上がる展開、1月18日につけた4545円の上場来高値を指呼の間に捉えている。同社はロボティクスを活用した業務自動化プロジェクトなど、最新IT技術を駆使した合理化サービスを展開する異色企業だが、時流に乗り業績成長が加速している。19年9月期は前期比47%営業増益見通し。前日引け後には、デジタル技術の定額制eラーニング「RETOMO」の提供を開始することを発表、これが株高トレンドを後押ししている。
■バンナムHD <7832> 4,825円 +100 円 (+2.1%) 本日終値
バンダイナムコホールディングス<7832>は続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は24日、同社の目標株価を5670円から8850円に引き上げ、投資判断の「オーバーウエイト」を継続した。ハイターゲット商品(大人が自身で楽しむために購入する玩具)などの拡販が牽引し、19年3月期から向こう5年連続で2ケタ営業利益成長が続くという中期シナリオは変わらないとしたうえで、5年後の23年3月期までに売上高1兆円以上、営業利益1000億円以上の世界的なエンターテインメント企業になるとの見方を示している。世界関連市場(玩具とコンテンツ合計)約87兆円に対する同社の市場シェアは0.8%にとどまっており、成長余地が大きい。新旧多数の世界的人気IP(キャラクターなど知的財産)を保有・活用できる同社は、世界的なハイターゲット市場の拡大メリットを享受できる、とみている。なお、19年3月期営業利益は会社計画の600億円に対して894億6000万円(前期比19.2%増)を予想している。
■第一生命HD <8750> 1,772円 +29.5 円 (+1.7%) 本日終値
第一生命ホールディングス<8750>は続伸。同社はこの日、米国子会社のプロテクティブ・ライフ社を通じて、コロラド州のグレートウェスト・ライフ&アニュイティ―・インシュアランス社が保有する個人保険・年金の既契約ブロックを買収すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。プロテクティブ社は伝統的な生命保険事業、個人年金事業などのリテール事業に加えて買収事業に強みを持っており、グレートウェストの買収は通算57件目となる。今回の買収は、北米における更なる成長と収益拡大を目指したもので、契約件数は約24万件。また、総投資金額は約12億ドル(約1300億円)を見込んでいる。なお、買収は米国監督当局による認可等を前提としており、19年6月ごろまでをメドに買収手続の完了を予定している。
■加賀電子 <8154> 2,069円 +31 円 (+1.5%) 本日終値
加賀電子<8154>が反発。同社はきょう、ネットスターズ(東京都中央区)及び日本アミューズメント産業協会(JAIA)と連携し、業務用ゲーム機向けとして日本初となる「スマホ(コード)マルチペイメント決済端末」を開発したことを明らかにした。これは、同社がこれまで培ってきたキャッシュレス決済サービスの実績に基づいて開発した「コード決済端末」や「売上管理用POS端末」と、ネットスターズの提供するスマホ(コード)マルチペイメント決済ゲートウェイ「StarPay」とを接続し、「WeChat Pay」や「Alipay」といった中国系決済サービス、および「LINE Pay」「d払い」「PayPay」「楽天ペイ」などの国内系決済サービスに対応。「スマホ(コード)マルチペイメント決済端末」は、JAIAに加盟する事業者が運営するアミューズメント施設に試験導入される。
■オービック <4684> 9,000円 +130 円 (+1.5%) 本日終値
オービック<4684>が続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2019年3月期通期の年間配当を従来予想(前期並みの115円)から20円増の135円とする公算が大きい」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、企業の省力化投資活発化を背景に、増益のメドが立ったため、実質7期連続の増配に踏み切るという。なお、第3四半期の決算発表は29日を予定している。
■日本郵船 <9101> 1,829円 +15 円 (+0.8%) 本日終値
日本郵船<9101>は続伸。24日の取引終了後、子会社である郵船クルーズの株式50%を譲渡すること及び共同で客船事業を運営することについて、アンカー・シップ・パートナーズ(東京都中央区)と基本合意したと発表。これに伴い、19年3月期決算で約80億円の株式譲渡益を特別利益として計上するとしており、これを好材料視した買いが入った。
■任天堂 <7974> 33,890円 +10 円 (+0.0%) 本日終値
任天堂<7974>はもみ合い。31日に予定されている第3四半期決算へ関心が高まっている。特に、家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の販売状況が注目されている。同社では2000万台の目標を掲げているが、これまで販売絶好調で19年3月期スイッチの販売台数は2500万台以上とみられたものの、足元の出荷モメンタムがそれほど強くなく、19年3月期では販売台数は1700~1800万台にとどまるとの見方もある。ただ、25日の産経新聞では同社の古川俊太郎社長は「目標は維持する」とインタビューに答えている。スイッチの販売動向などが決算後の株価にどう反映するかが注目されている。
株探ニュース