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【市況】<マ-ケット日報> 2019年1月18日

 18日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比263円高の2万666円で、先月19日以来、約1カ月ぶりの水準まで回復してきた。前日の米株高に加えこの日は1ドル=109円台半ばまで進んだ円安が材料に。業績予想を大きく下方修正した日本電産 <6594> ショックが広がるかと思われたが、結果的に影響は軽微で、市場はある程度の業績悪はすでに織り込んでいるようである。

 昨日の米国市場は米政府が対中関税の引き下げを検討しているとの一部報道でダウ平均が大幅に3日続伸。ほぼ1カ月ぶりの高値となって取引を終えた。これはムニューシン財務長官の発言が伝えられたもので、実現すれば世界景気の減速に歯止めがかかるとの期待が広がっている。この日の上げでダウ平均は昨年高値からの下げの半値戻りを達成。S&P500やナスダックもあと少しで同水準まで回復する状態となっており米国株の底打ち感は一段と強まっている。

 さて、東京市場は一段と戻り歩調を強める米国株にけん引されて日経平均も1カ月ぶり高値水準へ。本日は円安もプラスに働き水準は企業の想定為替レートまで回復してきた。チャート上では日経平均が25日移動平均線(2万576円)を1カ月半ぶりにクリア。東証1部の出来高は依然として低水準だが、株価トレンドは急落商状からほぼ脱却してきたといえるだろう。一方、電産ショックは株価を強く下方へ押し込むことはなかったが、減益という事実はやはり重く、今後の上値抑制要因となりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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