【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):SHIFT、オリンパス、ファストリ
SHIFT <日足> 「株探」多機能チャートより
SHIFT <3697> [東証M]がストップ高。10日大引け後に発表した19年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益が前年同期比21.2%増の3.2億円に伸びて着地したことが買い材料視された。注力業界である金融向けを中心にソフトウエアテストの受注が拡大したことが寄与。高付加価値サービスの増加などで受注単価が上昇したことも大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の2.2億円→3.8億円に68.9%上方修正。減益率が60.0%減→32.4%減に縮小する見通しとなった。
■マニー <7730> 4,850円 +615 円 (+14.5%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
マニー <7730> が急騰。10日大引け後に発表した19年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益が前年同期比35.4%増の16.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。ベトナム新工場の増産対応でアイレス針の販売が大きく伸びたことが寄与。利益率の高い眼科ナイフの売上増加に加え、新工場の本格稼働による原価低減なども大幅増益に貢献した。上期計画の27億円に対する進捗率は61.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■進和 <7607> 2,325円 +227 円 (+10.8%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
進和<7607>が急反発。10日取引終了後に発表した第1四半期(18年9~11月)連結決算が、売上高134億9900万円(前年同期比20.7%増)、営業利益11億2100万円(同80.7%増)、純利益7億1300万円(同68.8%増)と大幅増益となったことが好感された。国内自動車業界の積極的な設備投資を受けて、日系自動車および部品メーカー中心に設備案件の売り上げが伸長したことに加えて、米国で日系自動車メーカー向け溶接材料や溶接機器の売り上げを計上したことなどが業績を牽引。また、中国で機械メーカー向け射出成形機部品の売り上げが増加したことなども寄与した。なお、19年8月期通期業績予想は、売上高600億円(前期比6.0%増)、営業利益45億円(同2.8%増)、純利益32億5000万円(同2.2%増)の従来見通しを据え置いている。
■ライフコーポレーション <8194> 2,408円 +227 円 (+10.4%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
ライフコーポレーション<8194>が後場急伸。同社はきょう正午に、19年2月期第3四半期累計(18年3~11月)の連結決算を発表。営業利益は74億2800万円(前年同期比5.7%増)となり、第2四半期累計(前年同期比6.1%減)から改善したことが好感されたようだ。第3四半期累計の営業収益は5200億8700万円(同3.7%増)で着地した。新規店舗及び既存店舗の改装や、商品政策の成果などが寄与。部門別では生鮮食品、一般食品、生活関連用品が堅調に推移した。なお、通期業績予想については、従来の営業収益7060億円(前期比4.2%増)、営業利益108億円(同10.7%減)を据え置いている。
■オリンパス <7733> 4,005円 +360 円 (+9.9%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
オリンパス<7733>が後場一段高。同社はきょう正午、グローバル・メドテックカンパニーへの飛躍を目指した企業変革プラン「Transform Olympus」を策定したと発表。このプランは、グローバル経営体制及びグローバル人事制度の導入や、2020年3月期の販売管理費(研究開発費を含む)を18年3月期水準まで圧縮する計画を4月から実施することを明記。また、主力の医療事業では現在の5部門(消化器科呼吸器科事業、外科事業、泌尿器婦人科事業、耳鼻咽喉科事業、医療サービス事業)から、内視鏡事業及び治療機器事業の2部門に再編する。
■乃村工藝社 <9716> 2,725円 +214 円 (+8.5%) 本日終値
乃村工藝社 <9716> が急反発。10日大引け後に発表した19年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益が前年同期比10.9%増の59.8億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力のディスプレイ事業でオフィス案件が大幅に増加したほか、博物館やテーマパーク向けなども伸びた。原価低減を進めたことも大幅増益に貢献した。なお、第4四半期完工案件や来期以降の受注が積み上がっており、受注環境は良好だとしている。
■ブレインパッド <3655> 5,620円 +390 円 (+7.5%) 本日終値
ブレインパッド<3655>、メンバーズ<2130>、RPAホールディングス<6572>、テクノプロ・ホールディングス<6028>など人工知能(AI)分野に経営資源を注ぐ銘柄群に買いが集まった。米中の貿易摩擦はハイテク分野とりわけAI周辺技術を巡る覇権争いの要素を多分に含んでいる。世界的にスタートアップ企業やベンチャー企業への投資が加速するなか、その目玉となっているのはAI分野だ。日本でも安倍政権は今春をメドにAIなどを活用したスマート社会構想「ソサイエティ5.0」に向けたIT政策大綱をまとめ迅速に実行段階へ移行させる構えにあり、関連株には断続的に物色の矛先が向いている。
■ファーストリテイリング <9983> 55,280円 +3,220 円 (+6.2%) 本日終値
ファーストリテイリング<9983>は4日ぶり反発。10日の取引終了後に発表した第1四半期(18年9~11月)連結決算は、売上高6444億6600万円(前年同期比4.4%増)、営業利益1046億6500万円(同8.1%減)、純利益734億7600万円(同6.4%減)となったが、織り込み済みとの見方が強い。海外ユニクロ事業は中国が牽引役となったほか、韓国や東南アジア・オセアニア、北米、欧州など各地域で大幅な増益を達成し、これにより国内ユニクロ事業の営業利益を大きく上回った。ただ、国内ユニクロ事業は暖冬の影響で売上高が計画を下回ったほか、値引き販売を強化したことで粗利率も計画を下回り、全体の売上高・利益を押し下げた。なお、19年8月期通期業績予想は、売上高2兆3000億円(前期比8.0%増)、営業利益2700億円(同14.3%増)、純利益1650億円(同6.6%増)の従来見通しを据え置いている。また、同時に発表した12月度の国内ユニクロ売上高速報は、既存店(およびEコマース販売)売上高は前年同月比5.2%増と3カ月ぶりに前年実績を上回っており、これも好材料視されている。気温の低下に伴い、防寒衣料の需要が高まったことに加え、年末商戦に来客数が増加したことが寄与した。
■トーセイ <8923> 981円 +51 円 (+5.5%) 本日終値
トーセイ <8923> が急伸。10日大引け後に発表した18年11月期の連結税引き前利益は前の期比12.4%増の101億円で着地。続く19年11月期も前期比10.4%増の112億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は不動産流動化事業で小型物件の販売が大きく伸びるほか、開発事業では戸建て住宅やマンションの引き渡し戸数が増加する。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比7円増の37円に増配する方針としたことも支援材料となった。前日終値ベースの配当利回りは3.98%に上昇している。
■IBJ <6071> 835円 +39 円 (+4.9%) 本日終値
IBJ<6071>が6連騰。10日の取引終了後に発表した12月度の月次概況速報で、成婚者数が1358人(加盟店817人、直営店190人、コミュニティ351人)となり、加盟店・直営店で過去最大数を更新したことが好感された。また、加盟相談所数は前月比28社増の1898社、加盟店会員数は同37人増の6510人と拡大傾向が続いている。
株探ニュース