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【材料】<動意株・11日>(前引け)=SHIFT、リファインバース、乃村工芸社

SHIFT <日足> 「株探」多機能チャートより
 SHIFT<3697>=ストップ高。同社が10日の取引終了後、第2四半期累計(18年9月~19年2月)連結業績予想について、営業利益を2億5000万円から4億円(前年同期比26.1%減)へ、純利益を1億2500万円から2億1000万円(同38.2%減)へ上方修正したことが好感されている。売上高は80億円(同37.9%増)で据え置いたが、過年度から実施してきた利益率改善の各種施策の効果や、グループ経営の推進が奏功し粗利率が大きく向上したことが寄与した。なお、19年8月期通期業績予想は売上高180億円(前期比40.7%増)、営業利益14億円(同16.6%増)、純利益8億3000万円(同2.3倍)の従来見通しを据え置いている。

 リファインバース<6531>=ストップ高カイ気配。同社は10日の取引終了後、自動車用エアバッグや漁網などの製造工程で大量に排出されるナイロン製廃棄物のリサイクルを量産化する技術を確立し事業化を進めると発表しており、これを好感した買いが入っている。同社では、カーペットタイルから生成されるナイロンに関して、再生ナイロン製品の量産化を進めていたが、カーペット以外のナイロン製廃棄物の再生が可能な技術へと適用範囲の拡大を図っていた。今回、量産化技術確立により新事業としてスタートすることになり、愛知県一宮で遊休となっている繊維関連工場に1億7000万円を投じて新たに製造拠点を設けて事業化を進める方針で、同設備により年10億円程度の売上高を想定しているという。なお、事業開始は4月1日を予定している。

 乃村工芸社<9716>=急伸。同社は企画・施工などディスプレー業界最大手で商業施設向けが好調なほか、企業のオフィス移転需要などに伴う大口案件が収益に貢献している。また内装デザインは、訪日外国人の増加を背景に開発やリニューアルが進むホテル向け案件獲得が増勢だ。そうしたなか10日取引終了後、19年2月期第3四半期累計(18年3~11月)の連結決算を発表。売上高は809億9800万円(前年同期比4.0%増)、営業利益は58億3800万円(同11.6%増)、最終利益は44億6000万円(同21.4%増)と好調で、これを評価する形で買いが流入している。今後の収益環境も明るい。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と、「内部空間・展示空間のデザイン、設計、施工」カテゴリーでオフィシャルサポーター契約を締結しているほか、2025年の大阪万博開催に伴う大型受注獲得への期待も膨らんでいる。パビリオン主体の万博は東京五輪以上にディスプレーの特需要因として意識されている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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