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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

マネフォ <日足> 「株探」多機能チャートより

■マネフォ <3994>  3,630円 (-560円、-13.4%)

 マネーフォワード <3994> [東証M]が急反落。5日、同社が海外募集による最大250万株の公募増資を実施すると発表したことが売り材料視された。新株発行が最大で発行済み株式数の約12.9%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は12月13日から18日までのいずれかの日に決定する。最大で約90億円の調達資金については、主力事業の拡大に向けた営業・マーケティング費用などに充てる。

■リンテック <7966>  2,346円 (-194円、-7.6%)

 リンテック <7966> が大幅に3日続落、年初来安値を更新した。SMBC日興証券は5日、同社の業績予想を下方修正にしたことに伴い目標株価を3400円から2750円に引き下げた。投資判断は「2」で据え置いた。19年3月期の営業利益を222億円から会社計画と同水準の200億円(前年比0.5%減)に見直した。下方修正幅(約22億円)の概ね半分は、パルプなど原材料価格上昇の影響、としている。また、半導体関連製品の需要減退も警戒している。今後は、洋紙事業の値上げ動向、半導体関連の回復のタイミングが収益回復のカギを握ると指摘した。

■村田製作所 <6981>  16,690円 (-935円、-5.3%)

 村田製作所 <6981> 、アルプス電気 <6770> 、ローム <6963> 、TDK <6762> 、太陽誘電 <6976> など電子部品株が軒並み安。中国の大手通信メーカーのファーウェイのCFOがカナダ当局に逮捕されたことが報じられ、スマートフォン向けに電子部品を供給する日本の有力サプライヤーは連想売りで大きく水準を切り下げる展開となった。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,120円 (-473円、-4.9%)

 ソフトバンクグループ <9984> 、東京エレクトロン <8035> など値がさ株への売り圧力が強い。先物主導の売り仕掛けで日経平均は一時500円を超える下げをみせた。裁定解消に伴う売り圧力が反映され、指数寄与度の高い値がさ株の下げが際立っている。

■ヒマラヤ <7514>  981円 (-48円、-4.7%)

 ヒマラヤ <7514> が3日続落。5日に発表された11月の既存店売上高は前年同月比3.7%減、客数は6.1%減だった。11月は集客が期待される休日が前年に比べ1日少なかったほか、暖冬のため一部ウインタースポーツ用品の販売への影響も出ている模様だ。

■セリア <2782>  4,485円 (-215円、-4.6%)

 セリア <2782> [JQ]が大幅反落。5日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比1.5%減と3ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。季節商品の充実を図ったものの暖冬の影響が響き、客数が同0.9%減、客単価が同0.6%減とともにマイナスとなった。

■コマツ <6301>  2,800.5円 (-112.5円、-3.9%)

 コマツ <6301> 、日立建機 <6305> が大幅安。米国の要請により中国の通信機器トップメーカーのファーウェイのCFOがカナダ当局に逮捕されたことが波紋を広げている。米中貿易摩擦問題は米国の中国製品に対する90日間の関税猶予でいったんは“休戦”とみられたが、実際とはカイ離した解釈であったとの見方が足もとでは強まっている。市場では「米国と中国の戦いは貿易収支の問題ではなく覇権争い。そのなかトランプ政権が満を持して放った矢が、『中国製造2025』の中核企業でもあるファーウェイ潰しだったとみられなくもない」(国内ネット証券アナリスト)という指摘もある。中国向け売上依存比率の高い建機メーカーは、この米中の覇権争い先鋭化の余波で向かい風が改めて意識されている。

■キリンHD <2503>  2,570.5円 (-87円、-3.3%)

 キリンホールディングス <2503> は反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は5日、同社の目標株価を2750円から2650円に引き下げ、投資判断は「ニュートラル」を継続した。健全な財務体質から一段と株主還元策向上への期待感はあるものの、日本総合飲料事業や豪州酒類事業の収益は厳しく、来期の事業利益成長は踊り場になるとの見方を示した。18年12月期の事業利益(売上収益から売上原価、販売費及び一般管理費を差し引いたもの)は会社計画の1960億円に対して1920億円と予想している。「一番搾り」を中心とした高価格帯のビールの販売の低迷や缶コーヒーの減少による商品ミックスの悪化を会社想定よりも厳しく見込んでいる。

■ジンズ <3046>  6,540円 (-220円、-3.3%)

 ジンズ <3046> が3日続落。5日の取引終了後に発表した11月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高は前年同月比3.8%増と11ヵ月連続で前年実績を上回ったが、市場の反応は限定的だった。11月22日に発売した「JINS Design Project」の第3弾でイタリアを代表する世界的建築家 Michele De Lucchi(ミケーレ・デ・ルッキ)と協業したメガネ「JINS×Michele De Lucchi」や、同日に発売したフランス石鹸ブランド2社とコラボレーションしたメガネ「JINS×LE BAIGNEUR(ル・ベヌール)」「JINS×Senteur et Beaute(サンタール・エ・ボーテ)」が好評で売上高を押し上げた。

■ケイブ <3760>  668円 (-22円、-3.2%)

 ケイブ <3760> [JQ]が3日続落。5日の取引終了後、配信中のゲームアプリ「三極ジャスティス」にかかる固定資産について、減損損失約4億4000万円を特別損失として計上すると発表しており、これを嫌気した売りが出た。なお、同社の19年5月期業績予想は未開示となっている。

■ハイデ日高 <7611>  2,275円 (-51円、-2.2%)

 ハイデイ日高 <7611> が3日続落。5日の取引終了後に発表した11月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比0.2%減と小幅ながら減収となり、2ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。客単価は同2.6%増と引き続き堅調だったものの、客数が同2.7%減と落ち込んだ。

■東京楽天地 <8842>  4,725円 (-80円、-1.7%)

 東京楽天地 <8842> が3日続落。同社は5日に決算を発表。19年1月期第3四半期累計(2-10月)の連結経常利益は前年同期比38.7%減の8.4億円に落ち込んだが、通期計画の9.5億円に対する進捗率は89.4%に達し、5年平均の81.9%も上回った。

※6日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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