【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ワークマン、Vテク、サンバイオ
ワークマン <日足> 「株探」多機能チャートより
ワークマン <7564> [JQ]が大幅続伸。3日大引け後、11月既存店売上高が前年同月比20.1%増と14ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料視された。新規出店や広告宣伝効果が寄与し、主力3ブランドの販売が大幅に伸びたほか、防寒着や法人向けなどのPB商品も好調だった。「ワークマンプラス」3店舗を新規出店したことで、チェーン全店売上高は前年同月比24.1%増に膨らんだ。
■ブイ・テクノロジー <7717> 17,130円 +380 円 (+2.3%) 11:30現在
3日、ブイ・テクノロジー <7717> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.42%にあたる12万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月4日から19年1月15日まで。
■プレサンス <3254> 1,462円 +24 円 (+1.7%) 11:30現在
プレサンスコーポレーション<3254>が4日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は3日、目標株価を2550円(従来2500円)に引き上げた。用地仕入れや販売エリアの拡大による中期的な利益成長につながるとし、レーティングは引き続き「バイ」とした。投資用ワンルームマンションなどを扱う同社の足元の販売は好調で、19年3月期の営業利益は会社予想245億4100万円に対し265億円になると試算。中期経営計画の最終年度となる21年3月期の営業利益も335億円と会社計画(320億円)を上回るとみている。
■ロック・フィールド <2910> 1,700円 +25 円 (+1.5%) 11:30現在
ロック・フィールド<2910>が4日ぶりに反発している。3日取引終了後、19年4月期の連結業績予想について、売上高を525億3000万円から520億3000万円(前期比1.0%増)へ、営業利益を31億6200万円から30億700万円(同3.5%減)へ、純利益を21億3200万円から20億8000万円(同0.3%減)へ下方修正したが、修正幅が想定の範囲内だったことに加えて、株価は10月以降調整していただけに、アク抜け感が強まっているようだ。下方修正は6月の大阪北部地震や、7月以降の台風の相次ぐ上陸などで百貨店・駅ビルの休業に伴う売り上げの減少があったことに加えて、停電に伴う静岡ファクトリーの一時的な稼動停止の影響などが響いたとしている。なお、同時に発表した第2四半期累計(5~10月)決算は、売上高249億7300万円(前年同期比0.5%減)、営業利益9億7000万円(同26.2%減)、純利益7億5000万円(同14.2%減)だった。
■東洋エンジニアリング <6330> 883円 +6 円 (+0.7%) 11:30現在
東洋エンジニアリング<6330>が7日続伸となっている。同社は3日、三菱日立パワーシステムズ(横浜市)と中部電力<9502>、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で、木質系バイオマスを原料とした純バイオジェット燃料を合成する一貫製造実証設備の建設に着手すると発表した。このプロジェクトは、ジェット燃料に起因する二酸化炭素の排出量削減に向けたもので、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「バイオジェット燃料生産技術開発事業」による委託を受けて取り組むもの。燃焼試験設備や小型ジェットエンジンなどを使った2020年度の検証運転開始を目指し、19年度中に一貫製造実証設備の試運転開始を予定している。
■サンバイオ <4592> 9,540円 +60 円 (+0.6%) 11:30現在
サンバイオ<4592>が続伸、一時240円高の9720円まで上昇、未踏の1万円大台乗せを視野に捉えている。同社株は直近マザーズ市場の時価総額トップに躍り出たが、昨年の3月時点では1000円トビ台に位置しており、バイオ関連のテンバガー銘柄としてマーケットの視線を釘付けにしている。同社が開発を進める再生細胞薬「SB623」に対する期待は大きく、11月以降は各証券会社による同社株の目標株価引き上げの動きが相次いでいるが、実際の株価の上昇に追い付かない状況。そのなか、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は慢性期脳梗塞フェーズ2b試験の成功の可能性大として、11月30日付で同社株の目標株価を6600円から1万2500円へ一気に引き上げており、これがインパクトを与えている。
■王将フードサービス <9936> 7,600円 -440 円 (-5.5%) 11:30現在
王将フードサービス<9936>が大幅反落している。3日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高(速報)で、直営既存店売上高が前年同月比1.5%減となり、13カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。客単価は同0.5%増と上昇したものの、前年と比べて土曜日が1日少ないことから来客数が同2.0%減となったことが響いた。なお会社側によると、曜日差を勘案した場合は概ね前年並みになったとしている。
■伊藤園 <2593> 5,010円 -170 円 (-3.3%) 11:30現在
伊藤園<2593>は続落している。3日の取引終了後に発表した第2四半期累計(5~10月)連結決算が、売上高2754億6800万円(前年同期比3.6%増)、営業利益132億1200万円(同8.9%減)、純利益86億9800万円(同5.9%減)と営業減益だったことが嫌気されている。「お~いお茶 新緑」が発売約3カ月で販売数量100万ケースを突破するなど「お~いお茶」をはじめとしてリーフ・ドリンク関連が伸長したほか、タリーズコーヒーの新規出店やブランド強化策が奏功し飲食関連事業も堅調に推移し増収を確保したが、運送費や人件費などの増加が利益を圧迫した。また、品質基準に達していない一部製品の廃棄費用や、7月の豪雨災害などに関連した費用を特別損失に計上したことも最終利益を押し下げた。なお、19年4月期通期業績予想は、売上高5078億円(前期比2.6%増)、営業利益230億円(同4.3%増)、純利益140億円(同11.5%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、第1種優先株式の自社株買いを実施すると発表した。40万株(第1種優先株式の発行済み株数の1.20%)、または10億円としており、取得期間は12月6日から来年2月22日までとしている。
■ピジョン <7956> 4,660円 -145 円 (-3.0%) 11:30現在
ピジョン<7956>は反落している。3日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2~10月)連結決算は、売上高793億9400万円(前年同期比5.4%増)、営業利益168億6000万円(同12.9%増)、純利益122億4300万円(同17.3%増)と2ケタ営業増益で着地したが、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。インバウンド需要の拡大や新商品投入効果で引き続き国内ベビー・ママ事業が堅調だったほか、哺乳器や乳首、スキンケア商品の販売が好調に推移した中国事業やシンガポール事業が伸長し売上高を押し上げた。また、原価率が改善したことも増益に寄与した。なお、19年1月期通期業績予想は、売上高1070億円(前期比4.3%増)、営業利益204億円(同5.1%増)、純利益141億円(同2.9%減)の従来見通しを据え置いている。
■H2Oリテイ <8242> 1,882円 -48 円 (-2.5%) 11:30現在
エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>は冴えない。3日の取引終了後に発表した11月度の売上速報で、全店合計売上高が前年同月比0.8%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。気温が高く推移したことで、コートやマフラーなどの冬物衣料や、防寒アイテムが苦戦したほか、食料品でも鍋用商材の動きが鈍かった。なお、阪神梅田本店が建て替え工事のために、売場面積が前年に比べて約2割減少した影響もあった。
■三越伊勢丹 <3099> 1,292円 -29 円 (-2.2%) 11:30現在
三越伊勢丹ホールディングス<3099>は冴えない。3日の取引終了後に発表した11月度の国内百貨店事業売上速報で、三越伊勢丹合計の既存店売上高は前年同月並みにとどまったことが嫌気されている。全国的に気温が高かったことで、コートを中心に冬物婦人衣料品の動きが鈍かったものの、ラグジュアリーブランドや化粧品は堅調だった。なお、グループ百貨店を加えた国内百貨店の既存店売上高は同0.2%増だった。
■高島屋 <8233> 1,626円 -22 円 (-1.3%) 11:30現在
高島屋<8233>は続落。3日の取引終了後に発表した11月度の店頭売上速報で、高島屋単体と国内百貨店子会社を含む17店舗合計の売上高は前年同月比0.5%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。11月は、高額品や免税売り上げが伸長したものの、コートやマフラーなどの防寒アイテムの動きが鈍かったことに加えて、文化の日が土曜日に重なった影響などもあり、前年を下回った。商品別では、特選衣料雑貨が大きく売り上げを伸ばしたほか、婦人雑貨、宝飾品、食料品などが前年比プラスとなった一方、紳士服、紳士雑貨、婦人服、子供服ホビー、 リビングなどは前年に届かなかった。なお、免税売り上げは同8.5%増だった。
■村田製作所 <6981> 17,835円 -120 円 (-0.7%) 11:30現在
村田製作所<6981>は売り買い交錯。前日の米国株市場では半導体関連やネット関連株などハイテク株が大きく買われ、そのなか米アップル株も3.5%高と反発、底入れの兆しをみせている。新型iPhoneの販売不振観測が株価の重荷となっていたが、目先織り込み完了から買い戻しが優勢となっている。アップルのサプライヤー大手である同社株はひと足先に戻り相場突入の動きとなっているが、前日まで4連騰でこの間に2000円近い上昇をみせていたこともあり、足もとは利益確定売りも出て上値が重くなっている。
■ソフィア <6942> 867円 +150 円 (+20.9%) ストップ高 11:30現在
ソフィアホールディングス <6942> [JQ]がストップ高。3日大引け後、子会社のソフィア総合研究所がGPS機能を利用したIoTサービス「あんしんマップ」のスマートフォンアプリをリリースしたと発表しており、業績への貢献に期待する買いが向かった。「あんしんマップ」は見守る側、見守られる側のスマホ双方にアプリをインストールし、見守られる側の端末がGPS情報を親機に発信することで親機は子機の現在位置を把握することができるというもの。月額利用料は500円。IoT分野で注目されているLPWAデバイスの供給に向けて、電子機器メーカーとの提携も進めている。福祉施設や屋外商業施設を持つ法人や自治体の需要を取り込む構えだ。
■ティーライフ <3172> 1,128円 +150 円 (+15.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
ティーライフ <3172> が買い気配でスタート。3日大引け後に発表した19年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常利益が前年同期比2.5倍の1.2億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。北欧ブランド寝具やサプリメントなどの販売を手掛ける卸売事業が2ケタ増収を達成したうえ、好採算品の販売構成比率が上昇し、採算も改善したことが寄与。賃貸収入の増加や物流業務の受託でプロパティ事業の収益が拡大したことも大幅増益に貢献した。通期計画の3.5億円に対する進捗率は34.7%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
●ストップ高銘柄
アクアライン <6173> 2,990円 +500 円 (+20.1%) ストップ高買い気配 11:30現在
秋川牧園 <1380> 931円 +150 円 (+19.2%) ストップ高 11:30現在
イメージ情報開発 <3803> 1,056円 +150 円 (+16.6%) ストップ高 11:30現在
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース