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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:トリケミカル、サンバイオ、郵船

トリケミカル <日足> 「株探」多機能チャートより
■トリケミカル研究所 <4369>  5,190円  +700 円 (+15.6%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 トリケミカル研究所<4369> がストップ高。11月30日大引け後、19年1月期の連結経常利益を従来予想の19.4億円→29.9億円に54.1%上方修正。増益率が19.6%増→84.3%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。国内と台湾を中心に半導体や光ファーバー向け化学材料の販売が伸びることが寄与。韓国関連会社の業績が想定以上に好調で、持分法投資利益が発生することも利益を大きく押し上げる。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の26円→45円(前期は21円)に大幅増額修正したことも買いに拍車を掛けた。

■サンバイオ <4592>  9,780円  +1,110 円 (+12.8%)  11:30現在
 サンバイオ<4592>は急騰。上値追いトレンドが一段と加速している。脳梗塞など脳神経系疾患による身体麻痺を治療する他家由来の再生細胞薬「SB623」への期待が大きいが、30日に三菱UFJ銀行と借入限度額20億円とするコミットメントライン契約を締結したことを発表。調達資金は再生細胞薬SB623市販後の製造・物流・販売体制構築に充てる計画で、これを評価する買いが流入している。

■日本郵船 <9101>  2,034円  +107 円 (+5.6%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>など大手をはじめ海運株が軒並み高に買われ、業種別値上がり率で断トツとなっている。米中首脳会談は米国が中国に対し追加関税の発動を90日間猶予し、貿易摩擦の解消に向けて取り組む方向でまとまり、これが米中貿易摩擦問題に対する行き過ぎた不安心理を後退させた。中国景気の動向と業績が連動しやすい海運セクターにとっては追い風となった。また、ばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は足もと下落基調にあるものの、ここ最近の急騰の反動で影響は限定的。一方、為替市場で円安傾向にあることはドル建て決済の海運各社にとって支援材料だ。

■トヨタ自動車 <7203>  7,052円  +249 円 (+3.7%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が反発、前週末取引時間中に10月5日以来となる7000円大台回復を果たしたが、その後はG20を前に手仕舞い売りが出て伸び悩み6800円台で引けていた。G20や米中首脳会談の結果はマーケットにポジティブな思惑を与え、きょうは改めて買いが優勢となり、7000円大台固めの動きとなっている。外国為替市場では1ドル=113円台後半の円安傾向に振れていることも買い安心感を与えている。

■ぐるなび <2440>  868円  +26 円 (+3.1%)  11:30現在
 ぐるなび<2440>が続伸している。この日、スマートニュース(東京都渋谷区)と提携し、新広告サービス「SmartNews グルメガイド Ad」を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回の提携は、スマートニュースの広告の仕組みを活用し、ぐるなびが持つ多様で良質なグルメ情報を、必要な時に必要な人に届けるのが狙い。また、「SmartNews グルメガイド Ad」では、ユーザーの性別やエリア、時間帯によって、表示するグルメ情報の出し分けができるため、レストランへの送客の最大化を図ることができるのが特徴。プッシュ型のアプローチなので、潜在ユーザーにも訴求が可能としている。

■ココカラファイン <3098>  6,610円  +130 円 (+2.0%)  11:30現在
 ココカラファイン<3098>が続伸している。11月30日の取引終了後、千葉市で調剤薬局3店舗を展開するケイエス(千葉市緑区)の全株式を取得し、子会社化したと発表しており、業績への貢献した買いが入っている。今回の買収は、エリアにおけるドミナントの深耕と、地域におけるヘルスケアネットワークの構築を推進するのが狙い。なお、19年3月期業績への影響は軽微としている。

■コマツ <6301>  3,072円  +39 円 (+1.3%)  11:30現在
 コマツ<6301>や日立建機<6305>、ファナック<6954>など中国関連株が高い。1日の米中首脳会談では、米国が来年1月に予定していた中国への追加関税を一時的に見送ることを発表。知的財産権の侵害などへの対応を90日以内に合意できなければ、関税を引き上げることが明らかになった。この日は、米中貿易摩擦の「一時休戦」を好感し、中国関連株に買いが入っている。来春以降には不透明感が残るものの、米中貿易戦争の目先の警戒感が後退したことを好感する買いが流入している。

■森永乳業 <2264>  3,365円  +40 円 (+1.2%)  11:30現在
 森永乳業<2264>が続伸、25日移動平均線との上方カイ離修正を経て、再び上値慕いの展開をみせている。同社は30日取引終了後、19年3月1日出荷分から「ピノ」や「パルム」など家庭用アイスクリームの一部商品を値上げすることを発表、これによる収益改善効果を期待する買いを引き寄せている。原料価格の上昇や物流費及び人件費増に対応したもの。株式市場では製品価格の値上げは、当該銘柄の株価にポジティブに反応する傾向が強い。

■東京エレクトロン <8035>  16,015円  +140 円 (+0.9%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連株の上値追いが続いている。ここ日米ともに半導体セクターへの買い戻しの流れが形成されつつある。前週末の米国株市場ではエヌビディアが4%近い上昇をみせたほか、インテルやアプライドマテリアルズなど代表的な銘柄に投資資金が流入しており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も上昇、東京市場でもこの地合いを引き継いでいる。外国為替市場では1ドル=113円台後半まで円安が進んでおり、これも輸出採算の改善期待から株価の支援材料となっている。

■日本航空 <9201>  4,129円  +35 円 (+0.9%)  11:30現在
 JAL<9201>、ANAホールディングス<9202>ともに上昇、いずれも5日移動平均線を絡め上値指向の強い足をみせている。ここ原油市況が下落基調にあり、前週末11月30日のWTI原油先物価格は世界景気減速への思惑を背景に一時フシ目の1バレル=50ドル台を割り込んだ。空運セクターはこれによる燃油コストの低下が収益メリットにつながるとの思惑が根強い買いの根拠となっている。

■タクマ <6013>  1,602円  +7 円 (+0.4%)  11:30現在
 タクマ<6013>が6日続伸し、1月9日に付けた年初来高値1635円を一時更新している。東海東京調査センターが11月30日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を1540円から1820円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同センターでは、19年3月期の営業利益を前期比13.7%増と予想しているほか、続く20年3月期はEPC(設計・調達・建設)案件の増収効果で同17.5%増を予想。21年3期はその反動で減収を見込むが、好採算のメンテナンスや運転管理事業の増加により同1.5%営業増益を予想しており、営業利益の増益傾向継続を背景に株価上昇の持続が期待できるとしている。

■ACCESS <4813>  923円  -58 円 (-5.9%)  11:30現在
 ACCESS<4813>が大幅安で、年初来安値を更新した。同社は11月30日取引終了後に、19年1月期第3四半期累計(2~10月)の連結決算を発表。営業損益が3億8800万円の赤字(前年同期は2億1800万円の黒字)となったことが嫌気されているようだ。売上高は49億7800万円(前年同期比9.8%減)で着地。欧州での一部案件の契約交渉の遅れが生じたことや、カナダのソフトウェア開発会社であるNorthforge社の買収関連費用などが影響した。なお、通期業績予想は従来の売上高82億円(前期比3.4%増)、営業利益5億円(同20.9%増)を据え置いている。

■はてな <3930>  2,626円  +500 円 (+23.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 はてな <3930> [東証M]がストップ高買い気配。11月30日大引け後に発表した19年7月期第1四半期(8-10月)の経常利益(非連結)が前年同期比2.5倍の1.6億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。オウンドメディア構築ツールを新規に導入する企業が増加し、システム利用料などが拡大したことが寄与。システム開発受託や保守運用サービス、サーバー監視サービスの売上成長も業績拡大に貢献した。また、個人向けはてなブログの有料プランなどの課金収入も好調だった。第1四半期実績だけで、通期計画の3.5億円に対する進捗率は45.9%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■大和コンピューター <3816>  1,118円  +87 円 (+8.4%)  11:30現在
 大和コンピューター <3816> [JQ]が急伸。11月30日大引け後に発表した19年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常利益が前年同期比14.9%増の1億円に伸びて着地したことが買い材料視された。生産性向上や省力化へのシステム投資需要が高まるなか、ソフトウェア開発関連の売り上げが伸びたことが寄与。販管費が減少したことも増益に貢献した。上期計画の1.7億円に対する進捗率は62.1%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 タカギセイコー <4242>  2,093円  +400 円 (+23.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 プラザクリエイト本社 <7502>  432円  +80 円 (+22.7%) ストップ高   11:30現在
 光製作所 <8191>  6,000円  +1,000 円 (+20.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 イメージ情報開発 <3803>  906円  +150 円 (+19.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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