【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):KYB、東エレク、SUBARU
GMO-PG <日足> 「株探」多機能チャートより
GMOペイメントゲートウェイ<3769>が続伸。同社は15日、アペルザ(横浜市)が運営する生産財に特化したモール型ECサイト「アペルザeコマース」向けに、BtoB取引(企業間取引)専用の後払い決済サービス「Paid(ペイド)決済」の提供を開始したと発表。今後の提供先拡大などが期待されたようだ。今回の「Paid決済」の提供は、「アペルザeコマース」向けにカスタマイズして行っており、カスタマイズはラクーンホールディングス<3031>傘下のラクーンフィナンシャルと共同で実施している。
■東京建物 <8804> 1,179円 +3 円 (+0.3%) 本日終値
東京建物<8804>が続伸。この日、国内最大級のスペースの時間貸しと宿泊のプラットフォームを運営するスペースマーケット(東京都新宿区)と業務提携を行うと発表しており、これを好材料視した買いが入った。東建物では、不動産における従来の「売買」「賃貸」という選択肢に、「時間貸し」というシェアリングの概念が加わることで、遊休不動産におけるスペース利用の新しいニーズを掘り起こし、不動産市場に新たな選択肢や収益源を生み出す可能性があると判断。東建物のデベロッパーとしてのノウハウと、スペースマーケットのシェアリング事業におけるノウハウを相互に提供し合うことで、不動産の新たな活用方法の検討や提案を積極的に推進するとしている。また、同提携による協業を円滑に進めるため、東建物はXTech Ventures (東京都中央区)などと共同でスペースマーケットに出資するとしている。なお、同社がスタートアップに直接出資を行うのは今回が初めてという。
■KYB <7242> 2,626円 -227 円 (-8.0%) 本日終値
KYB<7242>が大幅続落。この日寄り前に、免震・制振装置のデータ改ざん問題で、係数補正以外の不適切行為が行われていた疑いがあることが判明したと発表しており、これが嫌気された。外部調査委員会による調査の過程で判明したとしており、不正のあった物件が増える可能性があるとしている。
■東京エレクトロン <8035> 14,400円 -640 円 (-4.3%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>など半導体関連株は総じて売り優勢の展開。前日の米国株市場ではNYダウをはじめ主要指数が上昇するなか、半導体関連株が買われフィラデルフィア半導体株指数(SOX)も3.3%超の大幅高となった。本来ならば東京市場でも半導体関連に物色の矛先が向くところだが、引け後に決算発表した画像処理半導体大手エヌビディアの収益見通しが、市場コンセンサスを下回ったとの理由から時間外取引で同社株が急落、楽観ムードが一変した。半導体製造装置大手のアプライドマテリアルズも同じく時間外で大きく下げており、リスクオフに伴う売り圧力が東京市場にも波及している。
■SUBARU <7270> 2,532.5円 -98 円 (-3.7%) 本日終値
SUBARU<7270>が続落し年初来安値を更新した。SMBC日興証券が15日付で、投資判断「2」を継続し、目標株価を3600円から3100円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、モデルサイクルは良好だが、不祥事/リコールやそれに起因する生産体制の立て直しなど課題も多く強気スタンスには転じにくいと指摘。19年3月期営業利益予想を3480億円から2200億円へ、20年3月期を同3920億円から3100億円へ、21年3月期を同4140億円から3570億円へ下方修正し、同社を取り巻く環境を勘案すればバリュエーションに割安感は乏しいとしている。
■丸和運輸機関 <9090> 3,445円 -25 円 (-0.7%) 本日終値
丸和運輸機関<9090>が6日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は15日、同社株のレーティングの「セル」を継続した。目標株価は2500円としている。米国系大手電子商取引(EC)業者向けECラストワンマイル当日配送の拡大期待により株価は目標水準を上回っていることを指摘。今後もECラストワンマイル当日配送の増収は続くとみているが、ドライバー確保の難しさや東京などに比べて輸送効率の悪い新規エリアでの採算などを考慮している。同証券では20年3月期の予想修正一株当たり利益(EPS)を144.9円と試算している。足もと株価のPERは24倍近辺と高水準にある。
■三菱UFJ <8306> 651.8円 -3.1 円 (-0.5%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクは売り買い交錯もやや売りに押される展開。前日の米国株市場では米中貿易摩擦問題が緩和の方向に向かうとの思惑からNYダウなど主要指数が上昇、JPモルガンやバンク・オブ・アメリカなど大手金融機関が軒並み上昇し全体指数押し上げに寄与した。ただ、ここにきて米長期金利が低下傾向にあり、前日の米10年債利回りは4日続落し終値ベースで3.11%台まで水準を切り下げた。きょうは、東京市場が気迷いムードのなか軟調気味に推移していることもあり、足もと銀行株も冴えない動きを強いられている。
■エクストリーム <6033> 4,010円 +595 円 (+17.4%) 本日終値
エクストリーム<6033>が後場一段高。同社はきょう、スマートフォン向けシミュレーションRPG「ラングリッサー」英語版を19年初頭に配信することを決めたと発表。これが材料視されたようだ。なお、同社が保有するIP(知的財産)「ラングリッサー」は現在、中国大陸、台湾、香港、マカオで配信されている。
■インターアクション <7725> 2,347円 +153 円 (+7.0%) 本日終値 東証1部 上昇率4位
インターアクション<7725>が3日続伸。15日の取引終了後、取引作から大口受注を獲得したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。受注金額は4億4900万円で、19年5月期第3四半期または第4四半期に売り上げ計上を予定しているという。なお、19年5月期業績予想については、現在精査中としている。
■クラスターテクノロジー <4240> 513円 +31 円 (+6.4%) 一時ストップ高 本日終値
クラスターテクノロジー<4240>が一時ストップ高。同社は15日、開発していたエポクラスターCoolieシリーズの「コイル封止用低温硬化エポキシ成形材料(SR-03)」がレジャー分野で採用され、このほど量産を開始したと発表。新材料の主な特徴は、注型成形に比べ短時間成形が可能、工程簡素化により次工程(保管、運送、アフターキュア)での取り扱いが容易、低温成形・低粘度ボビンの変形や電気素子へのダメージ防止、低弾性率なので環境変化における応力緩和などが挙げられる。
株探ニュース