【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、NYダウ続落や原油安抑え押し目買い優勢 (11月14日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 21851.13
高値 21990.41(09:19)
安値 21764.88(11:25)
大引け 21846.48(前日比 +35.96 、 +0.16% )
売買高 14億3201万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4905億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、NYダウ続落や原油市況安も目先押し目買い優勢に
2.朝高後にいったん軟化するも、後場に持ち直し狭いレンジで売り物こなす
3.中国の10月小売売上高は冴えず、中国株も軟調推移だったが影響限定的
4.原油市況の記録的な下落基調は重荷ながら、好決算銘柄中心に買いが入る
5.ソフトバンクグループが断トツの売買代金こなし上昇し、全体相場支える
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウ は100ドル安と3日続落した。前日に急落したアップルやゴールドマン・サックスの下落が続いたほか、原油価格が下げ止まらず全体相場を押し下げた。
東京市場では買い優勢で始まり、日経平均株価は途中安くなる場面もあったが、後場に入って持ち直し結局、小幅ながら反発して引けた。
14日の東京市場は、方向感が定まらないなかも日経平均は頑強な値動きをみせた。朝高後に値を消し前引け時点ではマイナス圏にあったが、後場寄りに買いを集めプラス圏に切り返し、その後は上値も重い展開ながら売り物をこなし、大引けは前日の終値を上回って着地した。前日の米株市場でNYダウが3日続落したことや、原油市況で記録的な下落が続いていることを受け、リスク回避の流れが意識される環境にあった。しかし、前日に日経平均は急落して値ごろ感が出ていたことに加え、決算発表を絡め好業績銘柄中心に下値では押し目買いが厚く、全体相場を支える格好となった。取引時間中に発表された中国の10月の小売売上高が冴えなかったほか、中国株や香港株も軟調に推移したが、影響は限定的だった。東証1部の売買代金はやや盛り上がりを欠いている。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が断トツの売買代金をこなし大幅高に買われた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も商いを膨らませ堅調。トヨタ自動車<7203>が上値追い、SUMCO<3436>も物色人気となった。キャリアインデックス<6538>がストップ高となり、東京精密<7729>、RS Technologies<3445>も一時値幅制限いっぱいに買われる人気となった。朝日インテック<7747>、オプトラン<6235>なども出来高を伴い大きく値を上げた。
半面、ファーストリテイリング<9983>が下落、キーエンス<6861>も軟調。リクルートホールディングス<6098>も値を下げた。平田機工<6258>、ジェイリース<7187>、メディカル・データ・ビジョン<3902>がストップ安に売られ、TATERU<1435>も大幅続落。テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>、ブイキューブ<3681>も大幅安となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、TDK <6762> 、日東電 <6988> 、花王 <4452> 、東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約80円。うち47円はソフトバンク1銘柄によるもの。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、大塚HD <4578> 、リクルート <6098> 、テルモ <4543> 、エーザイ <4523> 。押し下げ効果は約75円。うち41円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は16業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)空運業、(3)金属製品、(4)化学、(5)輸送用機器。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)サービス業、(4)小売業、(5)パルプ・紙。
■個別材料株
△ベネフィJ <3934>
上期経常が27%増益で着地。
△セグエG <3968> [JQ]
1-9月期(3Q累計)経常が10%増益で着地・7-9月期も98%増益。
△JMC <5704> [東証M]
1-9月期(3Q累計)経常は黒字浮上・通期計画を超過。
△キャリインデ <6538>
上期経常は28%増益で着地。
△ウェルビー <6556> [東証M]
上期経常は53%増益で上振れ着地。
△マーキュリア <7190>
1-9月期(3Q累計)経常が4%増益、対通期計画95%進捗。
△東京精 <7729>
今期経常最高益予想をを8%上乗せ、配当も4円増額。
△朝日インテク <7747>
7-9月期(1Q)経常は13%増益で着地。
△クレステック <7812> [JQ]
7-9月期(1Q)経常は55%増益で着地。
△ファイバーG <9450> [東証M]
7-9月期(1Q)経常は2.9億円、対通期計画50%進捗。
▼相模ゴ <5194> [東証2]
今期経常を一転21%減益に下方修正。
▼平田機工 <6258>
今期経常を17%下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)キャリインデ <6538> 、(2)ベネフィJ <3934> 、(3)マイネット <3928> 、(4)東京精 <7729> 、(5)マーキュリア <7190> 、(6)朝日インテク <7747> 、(7)RSテクノ <3445> 、(8)オプトラン <6235> 、(9)Vテク <7717> 、(10)PRTIME <3922> 。
値下がり率上位10傑は(1)MDV <3902> 、(2)スプリックス <7030> 、(3)ジェイリース <7187> 、(4)平田機工 <6258> 、(5)ジンズメイト <7448> 、(6)シード <7743> 、(7)EMシステム <4820> 、(8)TATERU <1435> 、(9)ブイキューブ <3681> 、(10)T&Gニーズ <4331> 。
【大引け】
日経平均は前日比35.96円(0.16%)高の2万1846.48円。TOPIXは前日比2.81(0.17%)高の1641.26。出来高は概算で14億3201万株。東証1部の値上がり銘柄数は756、値下がり銘柄数は1292となった。日経ジャスダック平均は3555.96円(32.52円安)。
[2018年11月14日]
株探ニュース