【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):Jエレベータ、東芝、バンナムHD
Jエレベータ <日足> 「株探」多機能チャートより
ジャパンエレベーターサービスホールディングス <6544> が急騰。7日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の16億円→18.5億円に15.6%上方修正。増益率が19.5%増→38.2%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。エレベーターの保守契約やリニューアル案件の受注が想定より伸びることが寄与。併せて、従来未定としていた期末一括配当は12円実施する方針としたことも支援材料となった。普通配当10円に東証1部市場変更記念配当2円を上積みする。9月に実施した1→2の株式分割を考慮すると、実質71.4%増配となる。
■ヨコオ <6800> 1,547円 +263 円 (+20.5%) 本日終値 東証1部 上昇率4位
ヨコオ <6800> が続急騰。7日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比24.9%増の17.4億円に伸び、従来予想の14.5億円を上回って着地したことが買い材料視された。米国関税引上げや回路検査用コネクターの減収がマイナス要因となったものの、無線通信機器部門における利益率の高い製品の販売増加や円安効果で補い、営業増益を確保した。為替差益が想定を2億円上回ったことも利益を大きく押し上げた。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の22円→26円(前期は22円)に増額修正したことも支援材料となった。
■プレス工業 <7246> 604円 +79 円 (+15.1%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
プレス工業<7246>が後場急伸。同社はきょう午後2時に、19年3月期業績予想と配当計画の修正を発表。営業利益見通しを従来の114億円から130億円(前期比13.1%増)に引き上げたほか、年間配当を従来計画比1円増額の13円とした。売上高予想も2140億円から2210億円(同4.2%増)に上方修正。足もとで小型トラックや建設機械の輸出が好調に推移していることなどが主な要因だとしている。
■UKCホールディングス <3156> 2,547円 +307 円 (+13.7%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
UKCホールディングス <3156> が急反騰。7日大引け後、来年4月に経営統合するバイテックホールディングス <9957> との統合効果と株主還元方針を発表しており、これを好材料視する買いが向かった。バイテックHの株価も急騰した。22年3月期に売上高1000億円、営業利益50億円の統合効果を見込む。ラインナップ・販路の拡充によるクロスセルや高付加価値ビジネスの拡大などの統合シナジーを想定する。また、統合会社の最終利益の50%以上を配当と自己株式取得などで株主へ還元することを目標に掲げた。同時に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比0.9%増の25.4億円となり、従来の8.7%減益予想から一転して増益で着地ことも好感されたようだ。サムスングループへのソニー半導体・電子部品の販売終了で大幅減収となったものの、低採算製品の販売比率減少や香港・シンガポールの貸倒引当金回収などで営業利益は9.7%減にとどまった。足もとの円安進行により為替差損益が改善したことで増益を確保した。
■ユーシン <6985> 978円 +111 円 (+12.8%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
7日、ユーシン <6985> に対してミネベアミツミ <6479> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を13.6%上回る1株985円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付開始は19年1月下旬を予定している。TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通し。
■東芝 <6502> 3,775円 +425 円 (+12.7%) 本日終値
東芝<6502>が後場一段高に買われた。同社は8日前場取引終了後に発行済み株式数の約40%に相当する2億6000万株、7000億円を上限とする自社株買いの実施を発表、これが株式需給を大幅に改善させるとの思惑で株価を強く刺激する格好となった。合わせて発表した18年4~9月期連結決算は売上高が1兆7779億5200万円(前年同期比5.1%減)、営業利益69億7600万円(同80.7%減)、最終損益1兆821億3600万円の黒字(前年同期497億8500万円の赤字)だった。また、19年3月期通期見通しについては、営業利益を700億円から600億円(前期比6.4%減)へ、最終利益を1兆700億円から9200億円(同14.4%増)へ下方修正している。
■ノエビアHD <4928> 5,700円 +630 円 (+12.4%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
7日に決算を発表。「今期経常は3%増で3期連続最高益、前期配当を30円増額・今期も180円継続へ」が好感された。ノエビアホールディングス <4928> が11月7日大引け後(15:00)に決算を発表。18年9月期の連結経常利益は前の期比12.5%増の115億円になり、19年9月期も前期比2.8%増の119億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、3期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を150円→180円(前の期は150円)に増額し、今期も180円を継続する方針とした。
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■C&Fロジ <9099> 1,446円 +145 円 (+11.2%) 本日終値
7日に決算を発表。「上期経常が5%増益で着地・7-9月期も7%増益」が好感された。C&Fロジホールディングス <9099> が11月7日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比4.5%増の26.7億円に伸び、通期計画の42億円に対する進捗率は63.7%となり、前年同期の64.3%とほぼ同水準だった。
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■バンナムHD <7832> 4,570円 +435 円 (+10.5%) 本日終値
バンダイナムコホールディングス <7832> が急騰。7日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比28.3%増の458億円に伸び、従来の17.3%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。ガンダムのプラモデルやフィギュアといった大人向け玩具のほか、ドラゴンボールのカード関連商品が国内外で人気化。「ラブライブ!サンシャイン!!」などのDVDやライブイベント関連の売れ行きも好調だった。通期計画の610億円に対する進捗率は75.1%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
株探ニュース