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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ゴルドウイン、ワコム、大日本住友

ゴルドウイン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ゴールドウイン <8111>  9,970円  +1,410 円 (+16.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 ゴールドウイン <8111> が急反騰。6日午前に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比76.8%増の27.1億円に拡大し、従来予想の19億円を上回って着地したことが買い材料視された。「ザ・ノース・フェイス」「へリー・ハンセン」などアウトドア関連ブランドの春夏商品の消化が順調に進んだうえ、秋冬商品の立ち上がりも好調だったことが寄与。利益率の高い直営店やネット通販の拡大に加え、原価低減やアスレチックブランドの販売ロス削減も上振れに貢献した。併せて、通期の同利益を従来予想の80億円→95億円に18.8%上方修正。増益率が2.1%増→21.3%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。同時に、足もとの好調な業績を踏まえ、中期経営計画の数値目標を上方修正すると発表。21年3月期の売上高目標を従来の800億円→900億円、経常利益目標を73億円→115億円にそれぞれ引き上げた。

■JUKI <6440>  1,520円  +186 円 (+13.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 JUKI <6440> が急騰。5日大引け後、18年12月期の連結経常利益を従来予想の50億円→71億円に42.0%上方修正。減益率が36.2%減→9.4%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。アジア向けに工業用ミシンが好調なうえ、中国の旺盛な設備投資需要を背景に産業機器の販売も伸びる。また、円安効果もプラスに働く。なお、第4四半期の想定為替レートは1ドル=105円を据え置いた。前日終値ベースの予想PERが11.2倍→8.3倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■ワコム <6727>  593円  +66 円 (+12.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 ワコム <6727> が急反騰。5日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比77.3%増の29.1億円と、10月12日に上方修正した数値とほぼ同値で着地。これを受け、足もとの好調な業績を評価する買いが改めて向かったようだ。スマートフォン、タブレット、ノートPC向けペン・センサーシステムに対するメーカー各社からの需要が早期化したことなどで、2ケタ増収を達成した。販管費が大きく減少したことも大幅増益の要因となった。一方、競争環境の変化でペンタブレット製品の中低価格帯モデルの市場浸透が進まず、ブランド製品事業は減収減益だった。

■図研 <6947>  1,848円  +179 円 (+10.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 図研 <6947> が続急騰。5日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比2.5倍の13.9億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。エレクトロニクスや自動車関連、産業機器メーカーの設備投資需要が拡大するなか、設計データ管理システムやネットワーク関連製品の販売が好調だったうえ、ワイヤハーネス向けを中心に回路設計ソリューションの売り上げも大きく伸び、19.3%の大幅増収を達成したことが寄与。

■エフティグループ <2763>  1,600円  +125 円 (+8.5%)  11:30現在
 エフティグループ <2763> [JQ]が高い。5日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の24億円→30.7億円に28.1%上方修正したことが買い材料視された。法人向けにネットワークセキュリティ装置や空調機器、個人向けに蓄電池の販売がそれぞれ好調だったことが寄与。コスト適正化で生産性が向上したことなども上振れに貢献した。上期増額分を下回る形で、通期の同利益も従来予想の53億円→55億円に3.8%上方修正。増益率が10.2%増→14.4%増に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。併せて、今期の上期配当を従来計画の22円→25円(前年同期は20円)に増額したことも支援材料となった。年間配当は50円になる。

■ワールドHD <2429>  3,040円  +226 円 (+8.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 ワールドホールディングス <2429> が続急伸。5日大引け後に発表した18年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益が前年同期比29.1%増の43.5億円に伸びて着地したことが買い材料視された。人手不足が続くなか、主力の人材派遣や業務請負の受注が拡大したことが寄与。新規大型拠点が稼働を開始した物流分野をはじめ、機械分野、電気電子分野などの収益が拡大した。また、不動産事業でリノベーション関連の引き渡し件数が増加したことも増益に大きく貢献した。上期時点では32.2%の減益だっただけに大幅増益に転換したことが好感されたようだ。

■大日本住友製薬 <4506>  2,763円  +172 円 (+6.6%)  11:30現在
 大日本住友製薬<4506>が大幅に3日続伸。大和証券は5日、同社株のレーティングを「4(アンダーパフォーム)」から「3(中立)」へ引き上げた。目標株価は1000円から2600円に見直した。他家再生細胞薬「SB623」についてサンバイオ<4592>が外傷性脳損傷の臨床フェーズ2試験の主要評価項目達成を1日に発表した。これを受け、同証券では「大日本住友製薬が北米での開発・事業化権を持つ脳梗塞での開発成功確率も上昇した」と判断。SB623の業績貢献が拡大していく可能性などを考慮し、投資判断を引き上げた。同社は、サンバイオと米国・カナダでSB623の共同開発を行っており、同地域での独占的販売権を保有している。

■イチネンHD <9619>  1,484円  +81 円 (+5.8%)  11:30現在
 5日に決算を発表。「上期経常が9%増益で着地・7-9月期も9%増益」が好感された。
 イチネンホールディングス <9619> が11月5日大引け後(15:20)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比9.0%増の33.8億円に伸び、通期計画の61億円に対する進捗率は55.5%に達し、5年平均の49.2%も上回った。
  ⇒⇒イチネンHDの詳しい業績推移表を見る

■立花エレテック <8159>  1,800円  +96 円 (+5.6%)  11:30現在
 5日に決算を発表。「上期経常は23%増益で着地、今期配当を2円増額修正」が好感された。
 立花エレテック <8159> が11月5日大引け後(15:40)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比22.8%増の35.7億円に伸び、通期計画の67億円に対する進捗率は53.4%に達し、5年平均の44.8%も上回った。同時に、今期の年間配当を従来計画の44円→46円(前期は40円)に増額修正した。
  ⇒⇒立花エレテックの詳しい業績推移表を見る

■セリア <2782>  4,605円  +215 円 (+4.9%)  11:30現在
 セリア<2782>が大幅高で6日続伸している。5日の取引終了後に発表した10月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比1.5%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。客単価は同0.9%減と前年割れとなったが、客数が同2.4%増と回復したことが寄与した。

■山一電機 <6941>  1,296円  +57 円 (+4.6%)  11:30現在
 山一電機 <6941> が反発。5日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の1.79%にあたる40万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月6日から19年1月31日まで。併せて発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比8.6%減の24.1億円に減ったが、従来予想の21.2億円を上回って着地。メモリー用ソケットの需要が落ち込んだうえ、一部車載機器向け製品で生産調整の影響を受けたテストソリューション事業は大幅減益に沈んだ。一方、コネクター部門は生産性の改善が寄与し、採算が急改善した。

■アース製薬 <4985>  5,310円  +230 円 (+4.5%)  11:30現在
 アース製薬<4985>はしっかり。5日の取引終了後、18年12月期の連結業績予想について、売上高を1900億円から1825億円(前期比1.5%増)へ、営業利益を60億円から14億円(同68.6%減)へ、純利益を30億円から1億5000万円(同93.2%減)へ下方修正し、朝方は安く始まったが、悪材料出尽くしとみた買いが下値に入っている。国内虫ケア用品の売り上げが、5~6月の低温傾向や記録的な酷暑、各地で発生した豪雨などに伴う市場低迷の影響を受けて、想定を下回る見込みとなったことに加えて、これにより売上総利益が減少することが要因という。また、製品育成のための積極投資などで販売促進費をはじめとする競争費用が計画を上回る見込みであることも利益を圧迫するとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高1456億800万円(前年同期比0.3%減)、営業利益59億5100万円(同44.0%減)、純利益31億2200万円(同53.1%減)だった。

■鶴見製作所 <6351>  2,011円  +79 円 (+4.1%)  11:30現在
 鶴見製作所 <6351> が大幅反発。5日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の18億円→25.6億円に42.2%上方修正。従来の8.9%減益予想から一転して29.6%増益を見込み、4期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。国内で災害復旧・対策向け水中ポンプの需要が増加したほか、海外では建設向けや鉱山向け排水ポンプが伸びたことが寄与。円安進行で為替差益が増加したことも利益を大きく押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の49億円(前期は47億円)を据え置いた。

■ジンズ <3046>  6,730円  +250 円 (+3.9%)  11:30現在
 ジンズ<3046>が反発している。5日の取引終了後に発表した10月度の月次売上高(速報値)で、既存店売上高が前年同月比4.7%増と10カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前月に続いて「スリムアセテート(モダンクラシック)」をはじめとした秋冬物のCLASSICシリーズが牽引役となったほか、9月20日に発売した洗練された近代建築のデザインをモチーフとした「コンビネーションエアフレーム(モダニズム建築)」などのスポット展開商品が堅調に推移した。

■SUBARU <7270>  2,947円  +51.5 円 (+1.8%)  11:30現在
 SUBARU<7270>が反発。5日の取引終了後、今年10月までの新たな出荷前検査不正が発覚し、それに伴う約10万台のリコールを発表。これに伴い、19年3月期の連結最終利益を2200億円から1670億円(前期比24%減)へ見直す下方修正を発表した。しかし、前日に業績減額の観測報道が流れ株価は急落していただけに、この日はリバウンドを狙う買いが流入している。SMBC日興証券では5日、今回の検査不正に対して「全社態勢の立て直しには費用と時間が必要」と指摘している。

■一六堂 <3366>  447円  +80 円 (+21.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 5日、一六堂 <3366> に対して、柚原洋一社長が代表を務める八越がMBO(経営陣による買収)を実施すると発表したことが買い材料視された。TOB価格は1株515円で前日終値を40.3%上回る水準とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は11月6日から12月18日まで。TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通し。

●ストップ高銘柄
 北川工業 <6896>  1,907円  +400 円 (+26.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 エスポア <3260>  608円  +100 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在
 サンバイオ <4592>  6,090円  +1,000 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 倉元製作所 <5216>  185円  -80 円 (-30.2%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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