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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:レーザーテク、王子HD、コマツ

レーザーテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■アマノ <6436>  2,327円  +295 円 (+14.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 アマノ<6436>が大幅高となっている。同社は29日取引終了後に、100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.31%)、25億円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表。取得期間はきょうから来年3月29日までで、これによる需給の改善などが期待されているようだ。なお、同時に公表した19年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比5.3%増の610億800万円(従来予想は610億円)、営業利益は同2.2%減の55億200万円(従来予想は59億円)で着地した。情報システムを中心に受注が拡大したことが増収につながった一方、利益面では北米地域の業績回復が遅れていることなどが影響した。通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■レーザーテック <6920>  2,968円  +350 円 (+13.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 レーザーテック <6920> が急反騰。29日大引け後に発表した19年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益が前年同期比3.9倍の9.7億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主力の半導体マスク欠陥検査装置の販売が拡大したうえ、FDP向け検査装置も好調で、売上高が前年同期比2.3倍の61.8億円と大幅増収を達成したことが寄与。上期計画の33億円に対する進捗率は前年同期の7.5%を上回る29.4%に達した。

■SCSK <9719>  4,895円  +450 円 (+10.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 SCSK <9719> が急反発。29日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比14.7%増の163億円と従来予想の150億円を上回って着地したことが買い材料視された。企業の旺盛なIT投資需要を背景に、製造業や流通業向けを中心にシステム開発案件が増加したうえ、保守運用・サービスも伸び、増収を確保したことが寄与。業務品質向上や効率化施策を進め、生産性が改善したことなども大幅増益に貢献した。

■エスペック <6859>  1,825円  +147 円 (+8.8%)  11:30現在
 環境試験装置大手のエスペック <6859> が急反発。29日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比2.4%増の17.3億円で着地したことが買い材料視された。主力の装置事業は研究開発費の増加などで2ケタ減益となったものの、サービス事業の収益拡大で補い、増益を確保した。テストコンサルティングが好調だったうえ、原価率の改善も寄与した。第1四半期(4-6月)経常利益は95.6%の減益だっただけに、累計で増益に転換したことが好感された。

■多木化学 <4025>  9,140円  +530 円 (+6.2%)  11:30現在
 多木化学<4025>は大幅反発している。29日の取引終了後、18年12月期の連結業績予想について、売上高を322億円から328億円(前期比1.9%増)へ、営業利益を13億円から16億円(同37.2%減)へ、純利益を11億円から15億円(同21.2%減)へ上方修正したことが好感されている。肥料やメディカル材料で想定を超える需要があったことに加えて、来春用肥料の値上げに伴う駆け込み需要が見込まれることが要因としている。同時に第3四半期累計(1~9月)決算を発表しており、売上高237億1700万円(前年同期比0.1%増)、営業利益14億7600万円(同27.4%減)、純利益13億1000万円(同13.5%減)だった。

■オービック <4684>  9,300円  +540 円 (+6.2%)  11:30現在
 オービック <4684> が急反発。29日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比17.8%増の206億円に伸びて着地したことが買い材料視された。システムインテグレーション事業で主力の統合業務ソフト「OBIC7シリーズ」の導入が拡大したことが寄与。大企業向けシステム構築の引き合いが強かった。また、運用支援やクラウドサービスが好調だったシステムサポート事業の収益拡大も大幅増益に貢献した。

■エイチーム <3662>  1,940円  +111 円 (+6.1%)  11:30現在
 エイチーム<3662>が大幅反発している。29日に配信を開始したレヴュー&アドベンチャーRPG「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-」(スタリラ)iOS版が、30日午前のiPhoneおよびiPad無料ゲームランキングで1位となっており、滑り出し好調を好感した買いが入っている。「スタリラ」は、ミュージカルをはじまりとし、18年7月からアニメ放送された二層展開式少女歌劇「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」を題材とした新作スマートフォン向けゲームアプリ。全編オリジナルストーリーで展開され、ミュージカル、アニメに登場する9人の舞台少女はもちろん、ゲームアプリオリジナルの舞台少女も15人登場し、作品の世界観が楽しめる本格派RPGとなっている。なお、Android版は22日に配信を開始している。

■タカラレーベン <8897>  319円  +16 円 (+5.3%)  11:30現在
 29日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は黒字浮上」が好感された。タカラレーベン <8897> が10月29日大引け後(17:00)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比23.7%減の19.2億円に減り、通期計画の96億円に対する進捗率は20.1%にとどまったものの、5年平均の14.7%を上回った。
  ⇒⇒タカラレーベンの詳しい業績推移表を見る

■エムスリー <2413>  1,784円  +88 円 (+5.2%)  11:30現在
 エムスリー<2413>が4日ぶりに反発。東海東京調査センターは29日、同社株のレーティングの「アウトパフォーム」を継続した。目標株価は3060円と従来の3035円からわずかだが引き上げた。第2四半期累計(4~9月)の連結営業利益は前年同期比14%増の138億7500万円となった。治験を主体とするエビデンスソリューション部門や医師や薬剤師などの転職ビジネスなどを手掛けるキャリアソリューション部門などが好調だった。19年3月期の同利益は前期比14%増の317億2000万円が予想されているが、同証券では325億円への増額を見込む。海外部門は米国、英国の事業拡大に加えて、中国市場も200万人を超える医師会員数を背景にいよいよ本格的に利益貢献してくると見込んでいる。

■アルフレッサ <2784>  2,985円  +146 円 (+5.1%)  11:30現在
 アルフレッサ ホールディングス <2784> が続急伸。29日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の457億円→519億円に13.6%上方修正。従来の11.9%減益予想から一転して0.1%増益見通しとなったことが買い材料視された。C型肝炎治療薬や抗悪性腫瘍薬などの販売が好調に推移するなか、流通改革の推進やローコスト経営の継続などが寄与し、採算が上向く。

■王子ホールディングス <3861>  804円  +37 円 (+4.8%)  11:30現在
 王子ホールディングス<3861>や日本製紙<3863>、大王製紙<3880>など大手製紙などが買われ、東証1部の業種別株価指数騰落率でパルプ・紙が値上がり率トップとなっている。複数のメディアで、コカ・コーラやペプシコ、欧州日用品大手ユニリーバなどの世界的な企業を含む約250の企業・団体が、海洋汚染の原因となっているプラスチックごみの削減を目指す共同宣言に署名したと報じられており、これが好材料視されているようだ。共同宣言は、インドネシア・バリ島で開催された海洋環境保全の国際会議で採択された。これによると、不要なプラ包装をやめて再利用可能な包装に移行するほか、2025年までにプラ包装を100%再利用・リサイクル可能にすることを目指すという。署名した企業のプラ生産量は、世界全体の20%を占めるとされるだけに、業界にとってインパクトは大きそうだ。

■コマツ <6301>  2,746円  +115.5 円 (+4.4%)  11:30現在
 小松製作所 <6301> が9日ぶりに反発。29日大引け後、19年3月期の連結税引き前利益を従来予想の3200億円→3620億円に13.1%上方修正。増益率が9.7%増→24.1%増に拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。北米やインドネシアを中心に一般建機と鉱山機械の販売が想定より伸びることが寄与。円安による採算改善なども上振れに貢献する。下期の前提為替レートを1ドル=100円→105円に見直した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の96円→102円(前期は84円)に増額修正したことも支援材料となった。また、前日終値ベースの予想PERが11.0倍→10.3倍に低下し、割安感が強まったことも買い気を誘った。

■東京エレクトロン <8035>  14,835円  +620 円 (+4.4%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が3日続伸、上げ幅も徐々に拡大しており買いに厚みが増してきた。半導体関連セクターは先行き需要減速ムードが漂うなか、下値リスクが意識されていたが、それを見越しての空売りも高水準だったことで、目先リバウンド狙いの買いに加えショートカバーの動きも株価を押し上げている。同社株以外にもSCREENホールディングス<7735>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>など一連の半導体関連株は足並みを揃えて高い。前日にシリコンウエハーのトップメーカーである信越化学工業<4063>が先行き好調な見通しを背景に業績予想を上方修正したことが、流れを変えている。東エレクなどはPERが9倍前後まで下落、株価指標面の割安感も際立つ。

■ファナック <6954>  18,390円  +475 円 (+2.7%)  11:30現在
 ファナック<6954>が続伸。寄り付きは小安く始まったものの下値は堅く、底入れの兆しを見せている。同社が29日取引終了後に発表した19年3月期の連結業績予想の修正では、売上高を6374億円から6260億円(前期比13.8%減)へ、営業利益を1594億円から1509億円(同34.3%減)へ、最終利益を1452億円から1423億円(同21.8%減)へそれぞれ減額した。同社は中国向け売上高比率が高く、米中の貿易摩擦の影響が収益に及ぶことが予想される。ただ、事前に織り込みが進んでいたこともあり、足もとは空売りの買い戻しなどを足場に底堅さを発揮している。

■アイエックス・ナレッジ <9753>  760円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在
 アイエックス・ナレッジ <9753> [JQ]が急騰。29日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)が前年同期比67.4%増の4.4億円に拡大して着地したことが買い材料視された。大手通信事業者向けシステム検証や大手飲料事業者向けシステム再構築案件、大手重工業メーカー向け開発案件などの受注が伸びたことが寄与。事業の選択と集中が進み、採算が改善したことも大幅増益に貢献した。併せて、ジャスダックから本則市場へ市場変更を目指すことを明らかにしたことも好感された。

●ストップ高銘柄
 エムティジェネックス <9820>  10,700円  +1,500 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在
 日本テレホン <9425>  572円  +80 円 (+16.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ALBERT <3906>  10,930円  +1,500 円 (+15.9%) ストップ高   11:30現在
 テリロジー <3356>  1,128円  +150 円 (+15.3%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 TOWA <6315>  732円  -150 円 (-17.0%) ストップ安   11:30現在
 エスポア <3260>  490円  -100 円 (-16.9%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、2銘柄

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