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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ベリサーブ、ワタベ、VIX短先物

ベリサーブ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ベリサーブ <3724>  5,330円  +700 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 ベリサーブ <3724> がストップ高。24日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期非連結比26.0%増の7.8億円と、従来予想の6.7億円を上回って着地したことが買い材料視された。次世代車載情報通信システムや車載機器の検証業務といった自動車分野の受注が拡大し、20.2%の大幅増収を達成したことが寄与。通期計画の16億円に対する進捗率は5年平均の36.3%を上回る49.1%に達した。

■ワタベウェディング <4696>  591円  +71 円 (+13.7%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 ワタベウェディング<4696>がストップ高。きょう付けの日本経済新聞で千趣会<8165>のリストラについて取り上げられるなか、出資先のワタベについて「MBO(経営陣が参加する買収)を巡る内部対立が発生」していると報じている。記事によると、ワタベウェディングでは創業家と千趣会側が対立する内部対立が起きており、渡部秀敏会長が取締役会でMBOを提案したとしている。ただ、千趣会にとってワタベが手掛ける婚礼事業の収益は手堅く、簡単には手放せないとして、MBOが成立するかは不透明な状況としており、これが好材料視されたようだ。

■メディア工房 <3815>  496円  +53 円 (+12.0%) 一時ストップ高   本日終値
 メディア工房 <3815> [東証M]が急騰。24日大引け後、中国個人投資家の包盛杰氏と、医療ツーリズムを中心としたインバウンド事業や越境eコマース事業を展開する合弁会社を香港に設立すると発表したことが買い材料視された。インバウンド需要が高まるなか、同社は中国国内における健康や医療への需要の高まりに着目し、新規事業の一環として医療ツーリズム事業を推進している。今回、政府公認のShanghai China Cardの董事長である包盛杰氏と組み、中国国内の顧客開拓やニーズ調査などを行う新会社を設立する。同社は子会社や合弁会社を中心として、医療ツーリズム事業の推進を加速させるとともに、越境eコマース事業、その他インバウンド事業も展開していく構えだ。

■VIX短先物 <1552>  13,590円  +890 円 (+7.0%)  本日終値
 国際のETF VIX短期先物指数<1552>が急反発。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。24日の米VIX指数は前日に比べ4.52(21.83%)ポイント高の25.23と大幅続伸。同日のNYダウは前日比608ドル安と急落するなか、リスク回避姿勢が高まり同指数は「危険水域」と呼ばれる20を超えてきている。これを受け、この日の国際VIX短期先物も急上昇した。

■JFEシステムズ <4832>  2,359円  +113 円 (+5.0%)  本日終値
 JFEシステムズ<4832>が後場終盤になってプラス圏に急浮上。午後2時ごろ、19年3月期の連結業績予想について、営業利益を28億9000万円から31億2000万円(前期比11.2%増)へ、純利益を19億円から20億4000万円(同66.8%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は従来予想の430億円(同6.7%増)を据え置いたものの、ソリューション事業など一般顧客向けでのコストダウンなどによる利益率改善を見込んでいることが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高204億8200万円(前年同期比6.8%増)、営業利益16億1700万円(同31.9%増)、純利益10億7500万円(同3.4倍)だった。

■太洋工業 <6663>  605円  +19 円 (+3.2%)  本日終値
 太洋工業 <6663> [JQ]が高い。24日大引け後に発表した18年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常損益が1億2200万円の黒字(前年同期は1400万円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。アジアを中心にFPC向け外観検査機や通電検査機などの販売が好調だったことが寄与。設備投資の抑制や外注加工の内製化が進み、電子基板事業の採算が改善したことも黒字浮上に貢献した。通期計画の3600万円をすでに3.4倍も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■インテリW <4847>  1,026円  +26 円 (+2.6%)  本日終値
 インテリジェント ウェイブ<4847>が3日ぶり反発。きょう付けの日経産業新聞で「サイバー攻撃をかわす新タイプのセキュリティーソフトを発売する」と報じられており、これを好感した買いが入った。記事によると、イスラエルのモルフィセック社と販売契約を結び販売するとしており、攻撃を検知してブロックする代わりに、標的そのものを不規則に移動させてリスクから逃れるという。初年度に2億円の売上高を目指すとしており、業績への貢献が期待されている。

■アイロムグループ <2372>  1,974円  +31 円 (+1.6%)  本日終値
 アイロムグループ<2372>が全体相場に逆行し続伸、機関投資家の空売り玉の買い戻しを背景に戻り足を強めている。株価は1850円近辺で収れんする25日・75日移動平均線を足場に大きく上に放れてきた。医療機関向けを中心に臨床支援を手掛けるが、週初の22日には同社の完全子会社であるIDファーマが免疫細胞治療に用いる樹状細胞の培養を提携医療機関から受託したことを発表、これが支援材料となって株価の上値追いを後押している。業績も急回復トレンドにあり、18年3月期は営業利益段階で前の期比4.9倍、19年3月期も15%増益の12億円と2ケタ成長を継続する見通し。

●ストップ高銘柄
 幸和製作所 <7807>  1,423円  +300 円 (+26.7%) ストップ高   本日終値
 エスポア <3260>  890円  +150 円 (+20.3%) ストップ高買い気配   本日終値
 地域新聞社 <2164>  3,350円  +500 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 極東産機 <6233>  1,053円  +150 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値
 シーズHD <4924>  5,200円  +700 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 テリロジー <3356>  1,041円  -300 円 (-22.4%) ストップ安   本日終値
 エムティジェネックス <9820>  14,920円  -4,000 円 (-21.1%) ストップ安   本日終値
 アイ・ピー・エス <4390>  8,070円  -1,500 円 (-15.7%) ストップ安   本日終値
 など、4銘柄

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