【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ラクス、オプトHD、ゼンショHD
ラクス <日足> 「株探」多機能チャートより
ラクス <3923> [東証M]が続伸。16日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の5.1億円→6.7億円に30.3%上方修正。増益率が11.4%増→45.2%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。クラウド事業、IT人材事業とも好調に推移するなか、広告宣伝費と外注費の計上が下期に後ずれしたことが上振れの要因。なお、通期の連結経常利益は従来予想の13.7億円(前期は12.4億円)を据え置いた。
■オプトホールディング <2389> 2,903円 +110 円 (+3.9%) 本日終値
オプトホールディング<2389>が3日ぶりに反発。この日の午前中、グループ会社のSIGNATEがアイサンテクノロジー<4667>と共同で、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「AIチップ・次世代コンピューティング分野の技術開発の効率的・効果的実施に係る調査」を受託したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同調査は、AIチップ・次世代コンピューティング分野における優れた技術や先進的なAI技術の種となるアイデアや人材を発掘するとともに、既存の延長線上にない発想や新規のアルゴリズム考案、AI技術(ハード・ソフト)を活用した新しいアプリケーションを創出できるような人材の育成を目指すのが目的。SIGNATEは、アイデアや人材発掘の方式・方法を検討するために実施するAIエッジコンテストの設計および運営と、優れた能力を持つ人材の育成における実施・調査を担当。一方、アイサンテクノロジーはAIエッジコンテストに必要な走行映像および定点カメラによるデータの収集・整備を実施するとしている。
■ゼンショHD <7550> 2,117円 +74 円 (+3.6%) 本日終値
ゼンショーホールディングス<7550>が続伸。同社は16日取引終了後に、テイクアウト寿司店を運営する米アドバンスド・フレッシュ・コンセプツ(AFC)の全株式を約2億5700万ドル(約288億円)で取得し、子会社化すると発表。AFCは米国で約3700店舗を運営しており、カナダ、オーストラリアを合わせると4000店舗超を主にフランチャイズで展開している企業。同社は子会社により、AFCのネットワークをグループ内に取り込むとともに、メニュー開発や食材調達、物流、店舗運営、店舗立地開発などでシナジーを図るとしている。
■アマノ <6436> 2,294円 +77 円 (+3.5%) 本日終値
アマノ<6436>が3日ぶりに反発。同社はきょう、海外グループ会社がベトナムに駐在員事務所開設したと発表。将来的な現地法人の設立も視野に、市場開拓を推進するとしており、今後の展開などが期待されたようだ。同社はこれまで、日本からの輸出やタイ現地法人、ベトナム国内の販売代理店を通じて、日系製造業向けに集塵機、ミストコレクター、空気輸送システムを提供してきた。今後は、駐在員事務所を通じて、きめ細かい営業やサービスを提供するとともに、情報システムやパーキングシステム各事業の現地調査・市場開拓を進めるとしている。
■野村ホールディングス <8604> 554.5円 +17.1 円 (+3.2%) 本日終値
野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>など証券株に買いが高い。全体相場が再びリスクオンに傾くなか、収益環境への追い風が意識された。17日の東京株式市場は日経平均が大幅続伸、一時400円を超える上昇で2万3000円大台を視野に入れる場面もあった。これを受け、証券セクターは投信などの運用成績の向上に加え、投資家のセンチメント改善に伴う手数料収入拡大への期待が株高に反映されている。
■関東電化工業 <4047> 1,106円 +32 円 (+3.0%) 本日終値
関東電化工業<4047>が8日ぶりに反発。同社は16日取引終了後に、中国に半導体・液晶用特殊ガス類の生産を行う子会社を設立すると発表。中国子会社の設立は、同国で拡大すると見込まれる需要に対応するもので、設立は19年7~9月を予定。なお、同子会社は今後、合弁会社を設立する計画だが、資本金、出資比率などは現時点で未定だとしている。
■熊谷組 <1861> 3,105円 +80 円 (+2.6%) 本日終値
熊谷組<1861>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で、投資判断「オーバーウエート」、目標株価3800円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券では、住友林業との再生可能エネルギー事業や木造中高層建物などでの協業効果や工場、倉庫・流通施設、宿泊施設を中心とする建築事業の売上高拡大、さらに鉄道、道路、電力を中心とする土木事業の売上高拡大などで利益成長が見込めると評価。一方、株価バリュエーションは割安感があると指摘している。
■UKCホールディングス <3156> 2,410円 +56 円 (+2.4%) 本日終値
UKCホールディングス<3156>が続伸。16日の取引終了後、人工知能(AI)画像認識機能を搭載することが可能な車載向けカメラモニタリングシステムを開発したと発表しており、これが好感された。今回開発したシステムは、UKCHDの強みである画像技術と、資本・業務提携先であるディジタルメディアプロフェッショナル<3652>のAI技術を組み合わせて、成長が予測される自動車やIoT関連市場向けに開発したもの。高性能なソニー製イメージセンサと車載向け高精細液晶ディスプレーによる映像の美しさと視認性の良さに加え、FPGAによるフレキシブルなSoC(System on Chip)コントロール、さらには高精細画像をAI解析することで実現される物体認識性能の高さが特徴で、顧客は同システムを開発プラットホームとして活用することができるという。
■ソフトバンクグループ <9984> 9,790円 +204 円 (+2.1%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が高い。今週初は700円以上の下落をみせ全体リスクオフ相場の悪役となる下げを演じたが、前日から戻りに転じている。サウジアラビアを巡る混乱が同国とビジョン・ファンドを共同展開するソフトバンクグループにとってネガティブ材料と捉えられたが、目先はその売り圧力も一巡した。一方、前日は米国株市場でビジョン・ファンドが投資するエヌビディアが急反発に転じており、これが好感された。また、ソフトバンクグループが筆頭株主となっている米配車大手ウーバー・テクノロジーズが来年のIPOを目指すなか、評価額が1200億ドルに達する可能性があると、米メディアで報道されたことなども支援材料となった。
株探ニュース