【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):コムチュア、Gunosy、SUMCO
コムチュア <日足> 「株探」多機能チャートより
ノジマ <7419> が急騰。16日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の80億円→104億円に30.0%上方修正。増益率が0.2%増→30.2%増に拡大し、従来の2期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。昨年傘下入りしたニフティとのシナジー効果に加え、猛暑の影響でエアコンなどの販売が大きく伸びたことが寄与。子会社不採算事業の構造改革が想定以上に進んだことも利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の190億円(前期は179億円)を据え置いた。
■コムチュア <3844> 4,480円 +540 円 (+13.7%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
コムチュア <3844> が急騰。16日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の8.6億円→12.2億円に41.0%上方修正。増益率が8.3%増→52.7%増に拡大し、従来の7期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。高付加価値化戦略による生産性向上やコンサルティング事業の拡大、プロジェクト管理の精緻化などで、採算が上向いたことが寄与。連結子会社の売却に伴う販管費やのれん償却額の消失も上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の22.1億円(前期は20.1億円)を据え置いた。
■Gunosy <6047> 2,735円 +277 円 (+11.3%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
Gunosy<6047>が急反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で、投資判断を「アンダーウエート」から「ニュートラル」とし、目標株価を1000円から2600円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、19年5月期第1四半期決算で、売上高の減少は概ね予想通りだったが、ニュースパスとLUCRAの売上高は同証券予想を上回り、「短期的にニュースパスとLUCRAがグノシーの落ち込みをカバーするには至らないと考える」という見方は正しくなかったと判断。これに伴い業績予想を見直し、19年5月期の営業利益を21億1000万円から29億7000万円へ、20年5月期を同22億8000万円から32億1000万円へ引き上げている。
■SUMCO <3436> 1,641円 +86 円 (+5.5%) 本日終値
SUMCO<3436>、信越化学工業<4063>など半導体シリコンウエハーメーカーや東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置メーカーが揃って上昇。前日の米国株市場ではエヌビディアが4.4%高と大きく切り返したのをはじめ、半導体関連が総じて上昇、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大幅高となった。また、半導体製造装置のラムリサーチが決算発表後に10~12月期の好調な業績見通しが好感されて時間外で上昇しており、この流れが東京市場にも波及、広範囲に国内外機関投資家の買い戻しを誘発した。
■ディスコ <6146> 18,900円 +920 円 (+5.1%) 本日終値
ディスコ<6146>が大幅高で4日続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「18年4~9月期は営業利益が20%減の230億円と従来予想(26%減の215億円)から減益幅が縮小したもよう」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、韓国や米国の半導体メーカーへの販売が予想を上回っているという。また同記事では、「4~12月期の連結営業利益は前年同期比14%減の345億円程度になりそうだ」としているが、四半期ごとの減益幅は縮小傾向にあるとしている。
■キヤノンMJ <8060> 2,244円 +106 円 (+5.0%) 本日終値
キヤノンマーケティングジャパン<8060>は大幅続伸。この日午前中、子会社キヤノンITソリューションズ(以下・キヤノンITS)が、不正アクセスを侵入検知・侵入防御する「IDS/IPSサービス」の提供を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同サービスは、西東京データセンターを利用したクラウドサービス「SOLTAGE」やホスティングサービスを利用する顧客を対象に、キヤノンITSが顧客の代わりにIDS/IPS機能提供機器を用意・管理するマネージドサービス。西東京データセンターのネットワーク上に設置された不正侵入検知・防御システムにより、顧客のネットワークに対するトラフィックを常時監視し、不正侵入を検知した際には自動的に通知や防御を行うとしている。
■オカムラ <7994> 1,511円 +69 円 (+4.8%) 本日終値
オカムラ<7994>が続伸。16日の取引終了後、簡単な操作で本の貸し出し・返却ができる自動書籍貸出返却機「Media Box(メディアボックス)」を発売すると発表しており、これを好感した買いが入った。「Media Box」は、ICカードで受付を行い、タッチパネルモニターのリストから借りたい本をタッチするだけで内蔵されているシステムが対象図書をピックアップし、取り出し口まで運ぶシステム。収蔵冊数は100冊、キャスター付きの本体は重量500キログラムで、大人数名での移動が可能。駅や市役所に設置することで、公共図書館の出張図書室として時間外貸出返却による利用数増加が期待できるほか、オフィスにおける社外秘資料の管理や、医療施設では処方薬情報資料や専門書の閲覧などに活用できるとしている。
■サインポスト <3996> 4,170円 +170 円 (+4.3%) 本日終値
サインポスト <3996> [東証M]が4連騰。同社は東日本旅客鉄道 <9020> 、JR東日本スタートアップと共同で、赤羽駅でAI無人決済システム「スーパーワンダーレジ」を導入した店舗の実証実験を行う。17日のオープンを前に複数メディアで取り上げられており、これが株価を刺激したようだ。JR赤羽駅ホーム上のKIOSK跡を活用して無人決済店舗をオープンする。スーパーワンダーレジはサインポストが独自開発する人工知能「SPAI」による画像認識技術、物体追跡技術を活用した無人決済システム。AIが入店した客を追跡して手に取った商品を認識、購入金額の計算から決済まで一貫して自動で行う。実証実験は17日から2ヵ月程度を予定している。
■サイバーエージェント <4751> 5,460円 +220 円 (+4.2%) 本日終値
サイバーエージェント<4751>は大幅続伸。この日、アニメレーベル「CAAnimation(シーエーアニメーション)」を設立し、アニメ制作事業に本格参入すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。同社は昨年6月、アニメIPへの投資を目的としたファンド「CA-Cygamesアニメファンド」を子会社Cygamesと共同で設立。現在はアニメ製作委員会への出資を通したアニメ作品のネット配信権やゲーム化権の取得などを進めている。今回、設立した「CAAnimation」では、新たにオリジナルアニメの制作へ参入し、ここから生まれたオリジナルアニメを元に当社ゲーム子会社によるゲーム化展開など、メディアミックスを前提とした企画開発・プロデュースを行うという。また、「AbemaTV」との連動によって、自社オリジナルのアニメIPの創出なども図るとしている。
株探ニュース