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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):TKP、KYB、ベルーナ

TKP <日足> 「株探」多機能チャートより
■ティーケーピー <3479>  3,425円  -455 円 (-11.7%)  本日終値
 ティーケーピー<3479>が急反落。15日の取引終了後、19年2月期の連結業績予想について、純利益を21億2000万円から13億円(前期比37.2%減)へ下方修正したことが嫌気された。資本・業務提携目的で保有している大塚家具<8186>などの株式に関して、時価との差額から投資有価証券評価損8億2100万円を特別損失として計上したためという。なお、売上高は345億5000万円(同20.4%増)、営業利益は40億400万円(同16.1%増)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高176億1000万円(前年同期比25.9%増)、営業利益25億8300万円(同12.4%増)、純利益5億9600万円(同61.6%減)だった。純利益は前述の要因で下方修正したが、大都市圏を中心に貸会議室・宴会場を2019室(前期末比8.7%増)に増加させたことが売上高・営業利益を押し上げた。

■KYB <7242>  3,895円  -505 円 (-11.5%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 KYB<7242>が大幅安で10日続落。午後1時40分ごろ、同社および子会社カヤバシステムマシナリーが製造した建築物向けの免震・制振用オイルダンパーの一部について、検査工程などで不適切な行為があったことが判明したと発表しており、業績への影響を警戒した売りが出た。会社側によると、性能検査記録データの書き換えなどの不適切行為などにより、大臣認定の性能評価基準に適合していない製品や、顧客の基準値を外れた製品を建築物に取り付けていたという。書き換えがなされた可能性が高いと考えられる期間は2003年1月から18年9月に製造された製品。これを受けて同社では、国土交通省に報告を行うとともに、外部調査委員会を設置し、事実関係の調査や原因分析、再発防止策の提言などを依頼したという。

■ベルーナ <9997>  1,179円  -83 円 (-6.6%)  本日終値  東証1部 下落率10位
 ベルーナ<9997>が急反落。20日の取引終了後に発表した9月度の売上高(速報値)が、前年同月比5.3%減となり、26カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。総合通販事業で、一部カタログの発行を10月に後ろ倒ししたことにより、衣料品と家具・雑貨等がともに前年を下回ったことに加えて、通販代行サービスが前年を下回るなどソリューション事業の低迷が続いたことが響いた。

■マネーフォワード <3994>  4,545円  -285 円 (-5.9%)  本日終値
 マネーフォワード<3994>が大幅続落。15日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年12月~18年8月)連結決算が、売上高31億2600万円(前年同期比61.6%増)、営業損益5億700万円の赤字(前年同期7億2000万円の赤字)、最終損益5億2500万円の赤字(同7億4100万円の赤字)となり、前年同期に続いて営業赤字となったことが嫌気された。ストック型の売り上げであるプレミアム課金収入などが好調だったほか、MFクラウドシリーズの販売好調で、PFMサービスMFクラウドサービスともに高成長し売上高を押し上げた。ただ、移転に伴う一時費用の発生や、プロモーション実施による広告宣伝費などの先行投資を積極的に行ったことで、赤字を余儀なくされた。なお、18年11月期通期業績予想は、売上高43億5000万~46億5000万円(前期比50.0~60.0%増)、営業損益8億円の赤字~5億円の赤字(前期7億9700万円の赤字)、最終損益8億4000万円の赤字~5億4000万円の赤字(同8億4200万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■イオンファンタジー <4343>  3,620円  -175 円 (-4.6%)  本日終値
 イオンファンタジー<4343>が大幅続落。15日の取引終了後に発表した9月度の売上概況で、国内事業の既存店売上高は前年同月比4.6%増と3カ月連続ぶりに前年実績を上回ったがが、曜日調整後では4.0%減となっており、これを嫌気した売りが出たようだ。カード部門が中心の商品売上高が曜日調整後で同20.4%減となり、想定以上に苦戦が続いていることが足を引っ張ったようだ。

■資生堂 <4911>  7,138円  -172 円 (-2.4%)  本日終値
 資生堂<4911>、コーセー<4922>、ファンケル<4921>、ポーラ・オルビスホールディングス<4927>など化粧品関連株の下げが目立つ。きょう発表の9月の訪日外客数は5年8カ月ぶりに前年同月比で減少が見込まれており、これに先立つ形でインバウンド関連の象徴株である化粧品関連銘柄に売りがかさんだ。もっとも、9月の訪日客が低迷したのは自然災害の影響によるもので、発表後は出尽くし感から買いが優勢に転じる可能性も指摘される。

■シンバイオ製薬 <4582>  226円  +50 円 (+28.4%) ストップ高   本日終値
 シンバイオ製薬<4582>が急反発。この日の寄り前に、好悪性腫瘍剤「トレアキシン」の自社販売に向けた準備を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。現在、シンバイオはエーザイ<4523>を販売元としてトレアキシンの国内販売を行っているが、エーザイとの間で締結した事業提携契約が2020年12月に満了となるのに伴い、自社販売が最善の選択肢であると判断し、体制構築の準備を開始したとしている。

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