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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ユニバーサル、テリロジー、三菱UFJ

テリロジー <日足> 「株探」多機能チャートより
■ユニバーサル <6425>  3,425円  +310 円 (+10.0%)  11:30現在
 ユニバーサルエンターテインメント<6425>が5日ぶりに反発している。4日の取引終了後、今後は剰余金の配当や自社株取得などの株主還元施策を積極的に採用すると発表しており、これを好感した買いが入っている。今期に入り、重要な係争事件が解決したことや、フィリピンの統合型リゾート施設の完成にメドが立ってきたこと、また一部営業を開始した同施設が順調なことなどが要因。具体的な株主還元策の内容や方法、実施のタイミングなどは決定次第明らかにするとしている。

■テリロジー <3356>  1,930円  +99 円 (+5.4%)  11:30現在
 テリロジー<3356>が上値追い継続、きょうで5日続伸となりこの間に約16%の上昇をみせている。株価は約12年ぶりの高値圏を快走している。米中間選挙を控え、トランプ政権がサイバー攻撃に対する警戒感を一段と強めるなか、東京市場でもサイバーセキュリティー関連株に対する注目度が高い。セキュリティー関連製品やIPサーバーなどの輸入販売を手掛け、同テーマの有力関連株として上値追いを続けている。また、大容量データ装置が好調で映像通訳サービスなどへの新規事業も軌道に乗っている。

■東京個別指導学院 <4745>  1,598円  +58 円 (+3.8%)  11:30現在
 東京個別指導学院<4745>が急伸。3日の取引終了後、19年2月期の単独業績予想について、売上高を198億円から201億円(前期比4.8%増)へ、営業利益を27億円から27億3000万円(同3.6%増)へ、純利益を17億8800万円から18億3500万円(同5.2%増)へ上方修正したことが好感されている。上期において、東京個別指導学院新御徒町教室(東京都)、同中目黒教室(東京都)、同西船橋教室(千葉県)、同武蔵小山教室(東京都)および関西個別指導学院吹田教室(大阪府)を新規開校したほか、既存教室の増床や移転などキャパシティー拡大に取り組んだことで、授業料売り上げや講習会売り上げが堅調に推移。これを受けて第2四半期累計(3~8月)業績が大幅増益となったことなどを考慮したという。なお、第2四半期累計決算は、売上高94億7000万円(前年同期比6.2%増)、営業利益5億7800万円(同25.3%増)、純利益4億2100万円(同53.7%増)だった。

■三菱UFJ <8306>  724.5円  +22.6 円 (+3.2%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など生保株が揃って反発、上値指向を強めてきた。前日発表された9月のADP全米雇用リポートで雇用者数の伸びが事前の市場予想を大きく上回ったことから、米長期金利が急上昇、10年債利回りは3.18%台と約7年3カ月ぶりの高水準に達しており、これを受けて米株市場ではバンク・オブ・アメリカやゴールドマン・サックス、JPモルガンなどの大手金融株が軒並み上昇した。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクや大手生保には運用利ザヤの拡大による収益メリットへの思惑が買いを誘導している。

■ソフトバンクグループ <9984>  11,300円  +245 円 (+2.2%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が4日ぶり反発。きょうは日経平均が朝高後に伸び悩む動きをみせているが、同社株は堅調を維持し10時現在で日経平均寄与度トップとなっている。同社はきょう午後1時半からトヨタ自動車<7203>と共同記者会見を行うことを発表しており、市場の注目を呼んでいる。自動運転分野での提携発表の可能性が高く、自動車と情報通信業界の大御所である両社の提携は、同分野の開発を加速させる契機になるとの思惑も漂う。

■アンリツ <6754>  1,903円  +35 円 (+1.9%)  11:30現在
 アンリツ<6754>は反発、9月26日につけた1939円の年初来高値を上回り、新高値圏に突入している。通信計測器の大手メーカーで、次世代通信規格である「5G(第5世代移動通信システム)」関連では中核銘柄のひとつに位置付けられている。自動運転分野でも5Gは重要なテクノロジーとして注目されている。きょうは、トヨタ自動車<7203>とソフトバンクグループ<9984>が、午後に共同会見を開くことが伝わっており、自動運転や5G関連にテーマ買いの動きが波及している。

■東芝 <6502>  3,385円  +60 円 (+1.8%)  11:30現在
 東芝 <6502> [東証2]が反発。同社株を6.5%保有する米投資ファンドのキング・ストリート・マネージメントが3日、同社に対して自社株買いの迅速な実施と増額を要求したことが刺激材料となっている。キング・ストリートは東芝が現在有する1兆8000億円ものグロスキャッシュや東芝株の過小評価を考慮すると、同社が発表した7000億円の自社株買いは著しく不十分であると指摘。自社株取得枠を1兆1000億円に増額するよう求めた。

■三菱商事 <8058>  3,604円  +58 円 (+1.6%)  11:30現在
 三菱商事<8058>、三井物産<8031>、伊藤忠商事<8001>、住友商事<8053>、丸紅<8002>など総合商社株が軒並み買い優勢。日経平均がマイナス転換するなかで頑強な値動きを続けている。ここ原油市況が上昇傾向を強めており、前日のWTI原油先物価格は1バレル=76ドル41セントと約4年ぶりの高値圏に浮上。原油市況の上昇が収益面に追い風となる総合商社に上値期待が膨らんでいる。三井物産は年初来高値更新、三菱商事もほぼ新値圏での強調展開を継続している。

■荏原 <6361>  3,960円  +60 円 (+1.5%)  11:30現在
 荏原<6361>が反発している。この日、ドライ真空ポンプのオーバーホール工場を三重県鈴鹿市に新設すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。新工場は、子会社荏原フィールドテックの4カ所目のオーバーホール工場に当たり、約10億円を投じる予定。稼働開始は19年6月を予定しており、主に中部地域の顧客をサポートするとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,052円  +88 円 (+1.3%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、ホンダ<7267>といった自動車株が高い。3日のNYダウが最高値に上昇したほか、為替市場での急激な円安進行が好感されている。午前9時時点で1ドル=114円50銭台と前日午後5時時点に比べ60銭強のドル高・円安水準となっている。トヨタの想定為替レートは1ドル106円に置かれており、足もとの円安は業績押し上げ要因となると期待されている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,457.5円  +13.5 円 (+0.9%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株や、JXTGホールディングス<5020>など石油株に買いが集まっている。ここ原油市況が上昇傾向を強めており、前日のWTI原油先物価格は1ドル18セント高と急伸、1バレル=76ドル41セントと買われ4年ぶりの高値水準となった。これが原油市況上昇で業績面に追い風となる関連セクターの株価を強く刺激している。発表された米原油在庫は市場予想を大幅に上回ったものの、イラン産原油輸出の減少による需給逼迫思惑が強い。

■ソニー <6758>  6,677円  +56 円 (+0.9%)  11:30現在
 ソニー<6758>が反発、きょうは寄り付きから大口の売り買いが錯綜し、売買代金はトヨタ自動車<7203>や任天堂<7974>などを凌ぎ、東証1部で2位に食い込んでいる。米株市場主導のリスクオン相場で、海外投資家の買いを誘導、株価は6月以降25日移動平均線を強力なサポートラインとする下値切り上げ波動を描いてきた。19年3月期は営業利益段階で6700億円(前期比8.8%減)を会社側では予想するが、大幅な増額修正が有力視されており、中間決算を前に好業績期待の買いを引き寄せている。

■東急不HD <3289>  696円  -82 円 (-10.5%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 3日、東急不動産ホールディングス <3289> が最大7115万8000株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限784万2000株の第三者割当増資を実施するほか、一般募集による1350万株の自己株処分と東京急行電鉄 <9005> を割当先とする1750万株の自己株処分を発表したことが売り材料視された。新株発行が最大で発行済み株式数の約12.3%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は10月22日から24日までのいずれかの日に決定する。最大で約822億円の調達資金については、同社グループが東京・渋谷などで再開発を進めるオフィス、商業施設などの設備投資資金の一部に充てる。

■ウエルシア <3141>  5,950円  -510 円 (-7.9%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 ウエルシアホールディングス<3141>は大幅反落している。3日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算は、売上高3873億8600万円(前年同期比13.7%増)、営業利益150億2900万円(同3.9%増)、純利益98億9700万円(同2.3%増)と増収増益だったが、株価は9月上旬以降上昇基調にあったことから、目先の材料出尽くしに伴い利益確定売りが出ているようだ。上期は東北・関西を重点出店エリアと位置づけでグループ全体で54店舗の出店(15店舗閉店)を行ったほか、3月に東京都内を中心に出店している一本堂の株式を取得したことが寄与した。また、24時間営業店舗の拡大や調剤併設店舗の増加による調剤売り上げの伸長などで既存店売上高が好調に推移したことも貢献した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高7800億円(前期比12.2%増)、営業利益318億円(同10.3%増)、純利益190億円(同10.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■ウェザーニューズ <4825>  3,350円  -160 円 (-4.6%)  11:30現在
 ウェザーニューズ<4825>が大幅続落となっている。同社は3日取引終了後に、19年5月期第1四半期(6~8月)の連結決算を発表。営業利益は2億4700万円(前年同期比49.5%減)となり、上半期計画12億円に対する進捗率は20.6%にとどまった。売上高は39億3900万円(同6.5%増)で着地した。アジアや欧州市場を中心に航海気象サービスの提供数が増加したことなどから増収を確保したが、利益面ではスタッフの積極採用、システム開発や広告投資の増加、衛星の償却開始などが影響した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

●ストップ高銘柄
 クリエイト <3024>  957円  +150 円 (+18.6%) ストップ高   11:30現在
 BBSec <4398>  3,350円  +502 円 (+17.6%) ストップ高   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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