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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~利食い先行も押し目買い意欲は強そう

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

25日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:利食い先行も押し目買い意欲は強そう
■前場の注目材料:日本オラクル、1Q営業利益10.3%増、コンセンサス上回る
■武田、ALS薬、20年臨床入り、創薬にiPS技術


■利食い先行も押し目買い意欲は強そう

25日の日本株市場は直近の上昇に対する利益確定の流れが優勢になりそうだ。24日の米国市場は、米中両国がお互いの輸入品に対する関税引き上げを実施したほか、中国が米国との通商協議を中止するなど貿易摩擦悪化への警戒感から売りが先行し、NYダウは180ドル超の下落となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円安の23700円。円相場は1ドル112円70銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から利食い先行となろう。日経平均は直近2週間で1500円を超える上昇をみせていることもあり、24000円接近で一服感も意識されやすいところである。もっとも、茂木経済再生相はライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と24日(日本時間25日朝)、米ニューヨークで第2回の貿易協議(FFR)を開くため、これを見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい。また、追加利上げの実施がコンセンサスとなる米連邦公開市場委員会(FOMC)の行方も見極めたいところであり、下値を売り込む流れにはならないだろう。

一方で、政権安定が意識されるほか、来年10月には消費増税が予定されるなか、着実な実施に向けての大幅補正といった、経済テコ入れ策などへの期待感が高まりやすいところである。警戒されている個人主体の需給状況についても、連日でストップ安が続いていたそーせい<4565>が完全合致で寄り付いたほか、TATERU<1435>に対する海外勢の売りも一巡したことで、一先ずアク抜けが意識される。

米国ではハイテク株には買い戻しの流れがみられており、これが支援材料になりそうだ。その他、9月中間期末の配当狙いの動きも意識される。明日の配当落ちに伴う再投資では、MSCI分を含めて5000億円から7000億円程度の需要も見込まれており、押し目買い意欲は強そうだ。


■日本オラクル、1Q営業利益10.3%増、コンセンサス上回る

日本オラクル<4716>は21日、2019年5月期第1四半期(6-8月)決算を発表。売上高は前年同期比10.6%増の456.46億円、営業利益が同10.3%増の135.55億円だった。コンセンサス(129.00億円程度)を上回っている。コンセンサス比に対する通期進捗率は23%だった。サービス、通信、流通を中心にデータ、デジタルテクノロジーを積極的に活用し、顧客接点の強化を行い、売上成長を図られている顧客や、企業の急速な成長に対応するため基幹業務システムの増強を推進されている複数の顧客から、クラウドサービス、ソフトウェアライセンスを組み合わせた大型案件を受注。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(23869.93、+195.00)
・ナスダック総合指数は上昇(7993.25、+6.29)
・SOX指数は上昇(1388.46、+5.37)
・米原油先物は上昇(72.08、+1.30)
・1ドル112円80-90銭

・武田<4502>、ALS薬、20年臨床入り、創薬にiPS技術
・アステラス薬<4503>、起因菌に強い抗菌作用、感染性腸炎に治療薬
・ロート<4527>、肝硬変対象に再生医療で提携、塩野義薬<4507>と


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 日銀金融政策決定会合(7/30-31分)議事要旨

<海外>
・特になし

《DM》

 提供:フィスコ

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