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【市況】<マ-ケット日報> 2018年9月20日

 20日の市場は日経平均が小幅ながらも5日続伸。終値は前日比2円高の2万3674円だった。前日の米株高を受けてこの日も買い先行でスタート。一時は100円超えの上げ幅を示現したが、直近の上げピッチの速さを警戒して終盤は利食い売りに押されてしまった。本日は円相場もやや高めで推移。円安トレンドに期待ほどの勢いはまだ出ていない様子。

 昨日の米国市場は米中貿易摩擦激化懸念の後退からダウ平均が大幅続伸。1月29日以来約8カ月ぶりとなる水準まで回復した。この日は中国首相が人民元の下落を望まないと発言したことも買い材料に。新興国通貨が対ドルで上昇し、米長期金利や原油も上がるなどリスクオンの流れが多方面で復活している。ダウ平均はあと200ドルほどで最高値を更新する状況だ。

 一方、東京市場は米株高によってこの日も値上がりしたが、日経平均の短期的な上げ幅の大きさから警戒感も出始め、2万3700円前後で売り買いが交錯する1日に。14時頃に自民総裁選の結果(首相3選も圧勝とはいかず)が伝わり瞬間的にマイナス圏に落ちる場面はあったが、すぐに値を戻しており政権運営に影響はないと判断した模様。明日は3連休前の週末ということで上値を伸ばしにくいが、下値は昨日の窓下限(2万3481円)が最初のサポートポイントとなっており、よほどの悪材料でもない限り深押しはないと思われる。(ストック・データバンク 編集部)

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